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山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

市街劇◎終了、大感謝!

2013-10-20 01:33:43 | 遊戯療法~レミングより
受け入れて頂いた実行委員会の皆様、協力して頂いた皆様、ご来場頂いたお客様に心よりお礼申し上げます。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO◎市街劇
ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家
■10月19日(土)18:45-19:45 場)熊本市上通りアーケード&上通りパビリオン


天候が心配だった。
最終稽古の(金)はセットを組み立てるために稽古場まで道具運びをする時、雨が降り出したからである。
市街劇当日(土)は晴天!天は味方してくれた。

22ユニットが参加した熊本市中心部の商店街、下通りー上通りで繰り広げられたSTREET ART-PLEX KUMAMOTOも今年で11年を迎えたとのこと。
私たちは初参加である。
例年だと公演活動に追われている時期だった。今年もキッズミュージカルや11月公演「遊戯療法」に向かっている。
10月-11月は熊本も演劇ラッシュである。

2013年は寺山修司没後30年で、この1年は追悼の意も込めて劇団としてはテラヤマ演劇に取り組んでいる。
4月「レミング」では客演さんも含めて20名以上の大所帯で「壁の消失」に挑戦した。
その延長として市街劇「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」に取り組む。
20名を超える出演者となった。「仮面工房」の賀久さん、「みちくさ」の玉垣君に加えて「モノクローズ」や崇城大学芸術学部、コスプレ少女たちも加わる。
7月-8月の「寺山修司研究会」ワークショップで理論的バックアップをしてくれた三枝先生がプロデュースしてくれた。

当日の午後1時にユニット参加者の顔合わせの時、20年ぶりのジェフさん(尺八奏者のカナダ人)と再会する。彼とは「地球の日」イベント共演以来の再会だった。お互い歳もとったが活動を続けていることに喜びを感じた。日本語がうまくなっていた。

2時より搬入ー会場(上通りパビリオン)でのセット組み立て、4時ー6時で衣裳メイクに入る。6時よりスタンバイ。
試しにパスポート(異界へ入場する券)をパフォーマンスとして配布する。
これは本番であがらないための「おまじない」として度胸試しのつもりだった。
通行人は無関心を装うことを想像していたが、現実、反応は上々だった。
6時45分のストリートでのスタートまでにはパスポート(200枚)が無くなってしまう。
パビリオンでは7時開演なのだが6時半には着席のご来場者が埋まりかかっていた。
6時45分、ストリート開演の案内をして一旦出てもらった。
通行の妨げになるほど輪ができた。これは予想通り!・・・実行委員の整理で事なしだった。

ストリートからパビリオンへお客さんを案内する流れはスムーズに運んだ。
(0)
パビリオンで開演する。
賀久さんがロボットのように「入口」「出口」をエンドレスで語りながら門番として無機質にゲートに立つ。
ボディーチェック(危険物持ち込み禁止)では男は女性の身体を触らないように!と言っていた本人(私)だったが、調子にのって若い女性を触りまくってしまった。セクハラで逮捕?事なしだった。
(1)
音響席ではタカハシユウジ(電子ドラムの男)がライブを始める。クドシンが「国家」を叫ぶ。熊本の固有名詞が並ぶ。この町のパズルが始まった。
(2)
影から湧いてくるように全員で歌う。やさしさが溢れる。
(3)
意味不明の異常行動に見えるダンスが始まる。振付が統一されているとこのダンスも意味があるように思われるのだ。
(4)
玉ねぎを片手に持ち「これを預かってくれ」と全員で一対一の訪問劇をする。言われた方は錯乱するのではないかと思っていたが、ニコニコ笑って見てくれていた。事なしだった。
(5)
ストリートでアンケートを集めた「汚い言葉」を新人、太郎ピーチマンションが叫ぶ!
ケーキの洋菓子店「スイス」と中華料理の老舗「紅蘭亭」の間にある中庭である。空間的にはミスマッチを仕掛けたのだが、事なしだった。
(6)
ダンサーまみちゃん(花嫁ドレス)のタップダンスにつながり、ご来場者の方々もそのセクシーさにお褒めの言葉を頂いた。
(7)
ドアから天文学者(玉垣君)が語り始める。「超理論」は宇宙の誕生と消滅を説明しているのだが、看護婦(まなみ、犬彦さん、柏山弘明君)
に囲まれているため気が狂ったように見える仕掛けだった。天才か狂人か。
突然、客席にいたコスプレ少女を担ぎ始める男三人、中原中君の緊張はほぐれていた。その後を蝋燭を持ってついていく看護婦たち。稽古の時は「葬式」をイメージしていたのだが、カーニバルの行進のようにも見えた。
(8)
ドアから記憶喪失の女優(サキ)が映画出演者のように登場する。背後にはエキストラたちがポーズを決めて立ち並ぶ。
ドアの上から白塗り学ラン少女(みきちゃん)が浮かび上がる。肩車で上げる縁の下の力持ちは村野君である。
(9)
タンゴを踊る。女優の記憶の中で!
(10)
ドアから壁女のつもりだった座長が野球でフライを追いかけた少年の話が始まる。
場面は野球場のように膨張する。何十年も外野フライを追い書けて世界を旅する少年の話。
(11)
ネズミの歌。ソロで歌う肥後丸,。意味不明のダンス。統一されており、意味があるように想像力を駆り立てる。

国家とは何だろう。「私」の範囲、ハジマリは1メートルだった。生成し膨張し消滅する国家とは何?他人との衝突や関係で大きくなったり小さくなったりする。
生まれて死滅することを繰り返す宿命がある。繰り返すのである。恐怖か希望か。隣合わせになっている。
ドアの向こう側には異界が広がっている。向こう側は入口か出口か。異界と正常な世界の境界がゲートになっているのか。ここではドアは異界への迷宮そのものであり、安全な場所としての<日常>そのものが異型のように見えたりする。
哲学ではなく劇は怪物のように歌い踊り、そして、劇は夢から醒めぬ夢の形でもある。

11月28日~12月1日の次回公演No.63「遊戯療法」では市街劇から密室劇、場面は病院へつづく。お楽しみに!
夢のつづきは熊本市中央区河原町ギャラリーADOで上演します。
寺山修司没後30年「レミング」より第2弾としての公演になります。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【12】

2013-10-17 22:55:19 | 遊戯療法~レミングより
Japan Kumamoto city play on street
Imagination is not dead.
ENGEKI also not die.
Finally, 10.19 sut 18:45-19:45
STREET ART-PLEX KUMAMOTO
YUME-SAJIKI
■■■
市街劇STREET ART-PLEX KUMAMOTO
「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」
10.19.18:30-19:45■熊本市上通り
■■稽古ラスト2.10.17(木)

(1)「訪問劇」テキスト

タマネギの人
「お久しぶりです。
私のことを覚えていらっしゃいますか。
あの時の私ですよ。・・・あの時です、岡本さん。
あなたはあの時の岡本さんですよね。
(いいえ、と答えると)いいえ、あなたはあの時の岡本さんに間違いないのです。
・・・好きでした。あの時、どうしてもその一言が言えなかったことを悔やんでおります。

(相手が逃げたら追わないこと。「愛していました。」と叫んでthe endにすること。絶対に執拗に追いかけないこと。・・・面白がって反応があれば。)

まさかこんなところでお会いできるとは・・・これは運命ですね。
それはさておき。
私のお話を聞いて下さい。・・・5分で済みます。いえね、私はモノ売りでも宗教の勧誘でもありません。けっして怪しい者ではありません。
私がお話している間にコレ(タマネギ)を預かって下さい。これは愛の絆です。これが人間関係というものです。コミュニケーションの潤滑油です。
あなたは孤独ですか。私は孤独だった。・・・
それはさておき。

(と言いつつ、「レミング」の物語へ。締めくくりは本日のイベント案内へ。)」

以下、寺山修司の「汚い言葉収集」のための訪問劇です。
このようなことをして、ステージで発表して帰結します。

(2)「アンケート」テキスト

町でよく見かける「アンケート調査」です。
色々な質問を投げかけますが、ここでは(五)の汚い言葉収集のためのアンケートなのである。
汚い言葉を町で発表するための質問訪問劇。

質問内容(この中から、一人に三つずつ選択して質問する)
質問者は鼠算式に増える。
いわゆる「不幸の手紙」のように、最後に「あなたも質問者になって最低10人に質問して下さい。」と言うこと。そうでなければ不幸になるのです。

一、今日、何人にメールを送りましたか?
二、上通りは喜劇的ですか、悲劇的ですか?
三、あなたは、どんなとき親指を使いますか?
四、熊本大地震は起こると思いますか?
五、あなたが知っている一番汚い言葉は何ですか?
六、あなたが最初に寝た相手の名をどうぞ
七、日の丸は朝日にみえますか、沈んでいく夕陽に見えますか?
八、バスルームでは体のどこから洗いますか?
九、最近もっとも美味しいと思った食べ物は?
十、無人島に一人で行くとしたらどんな何を持っていきますか?
十一、幸福は何だと思いますか?
十二、あなたの知ってる英語を一つ

<ト書き>
 
汚い言葉のコレクション!

 バカ/アホ/クソ/ボケ/ウンコタレ/ゴミ/ファック/バケモノめ/ブス/タコ/ブタ/イカのキンタマ/マヌケ/ウスラトンカチ/シネ/ノミの脳みそ/ダニ/ゴキブリ/悪質な滞納者/ビンボー/ペテン師/詐欺師/ハゲ/歯ヌケ/ガキ/・・・アングラなど。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【11】

2013-10-16 23:35:19 | 遊戯療法~レミングより
昨日今日、半袖Tシャツでは肌寒くなった。やっと、秋らしくなった。
注意すべきことは風邪対策。これからの季節は本番に向けて身体の管理に神経を使う。
身体が基本!本当に<基本>である。バリっとした役者体で迎える。

市街劇STREET ART-PLEX KUMAMOTO
「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」
10.19.18:30-19:45■熊本市上通り


■稽古ラスト3.10.16

「夢から覚めるとまた夢で、夢の夢でみた・・・」
このフレーズは劇団夢桟敷が35年前旗揚げをした「四畳半夢の下張~梅川の死のような微笑み」だった。
今回の市街劇と次回11月「遊戯療法」でも用いる。
無意識の内に「夢の夢」は一貫していた。「夢のつづき」は果てしなくつづく。
突如、現れる1メートル国家は突如として消える。消えては現れ、現れては消える。
前回4月公演、寺山修司「レミング」では「壁の消失」だった。
没後30年でこの国は消失しかかっている。
そのような時代に私たちは生きている。そして、これが劇の力だと発信するのだ。
私にとって「日常」とは何か。あなたにとって、私たちにとって!
ポータル=<異界>を<日常>に対置すると、日常の<狂気>が襲いかかって見える。
それが劇の業でもある。

☆メッセージ
崇城大学 芸術学部 三枝泰之

これは夢の話です。
上通りの商店街に現れた謎の扉が置かれた場所がポータルになって異次元へつながっているというものです。
この扉はドラえもんのどこでもドアのように取り出し可能ではなく、黒子のようなまたはミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる時間どろぼうのような男が守衛になっています。
そして地球のポータルつまり異次元への入り口として、例えばハリーポッターのホグワーツ特急の始発駅キングス・クロス駅のホームのような入り口なんです。
なんでこんなポータルとしてのゲート(扉)が現れたかというと現代の社会は、お金という神様とその神に仕える、デジタルテクノロジーという王が「あの世」とか「個人の夢」を見えなくしているからです。
このプロジェクトでは、山南さんと夢桟敷の方々がゲートをくぐった先で新しい町づくり、新しい国家を作るというもので、それが白昼夢なのか正夢なのか吉夢なのか悪夢なのかはそれぞれの異次元への旅ということです。
チャネリングで有名になったバシャールは「夢が現実で、現実が夢だ」と言っています。「パスポートを手に入れて下さい。」





STREET ART-PLEX KUMAMOTO【10】

2013-10-15 23:11:40 | 遊戯療法~レミングより
市街劇STREET ART-PLEX KUMAMOTO
「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」
10.19.18:30-19:45■熊本市上通り


■稽古ラスト4.10.15

市街劇は何が起こるかわからない。様々なことを想定しながら詰めに入った。
カウントダウンをしながら新しいことを発見する。
異界への入り口は異界への出口にもなる。
表なし「お・も・て・な・し」とは表も裏もない世界。
(1)ストリート~
呼び込み・アンケート収集・タップダンス・全体ダンス⇒
(2)⇒スイス・紅蘭亭の中庭に移動する。
LIVE・オドリ・歌・彷徨い・語り・ドア移動・観客席と舞台の壁消失・・・
明日の稽古へつづく。



この企画は崇城大学の三枝先生より頂いた。ある意味、先生とのタッグマッチによる市街劇である。
今年の7月8月に寺山修司研究会を劇団で自主講座している時だった。
今年は寺山修司没後30年である。記して「レミング」を4月に上演をした。
その延長として市街劇も「遊戯療法」(11月28日-12月1日・ギャラリーADO)も位置付けている。

「レミング」で客演してくれた賀久さん(劇団仮面工房)や玉垣君(劇団みちくさ)も参加する。
崇城大学の学生や他劇団、フリーのメンバーも加わっている。
人が集まり、わいわいやっていると思いがけないことも思いつく。
寺山修司の「日常を劇空間にする」市街劇の意図を確認する。
果てしない構想も生まれた。
35年つづけてきた演劇生活も初心に戻り、スタートラインに立った心境である。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【9】

2013-10-14 23:48:01 | 遊戯療法~レミングより
朝から崇城大学芸術学部にて市街劇「ポータルゲート~」の道具作りをおこなう。

クドシンの父親が設計士という理由で彼が現場監督である。
仮面工房の賀久さんたちも参上。
この大学のMurano君と犬彦さんがペアになって男同士の怪しい関係だった。
細かい仕事はサキ、筋肉を使っていたのはダンサーMamiちゃんだった。

むかし、崇城大学は熊本工業大学だった。
私が学生だった40年前はグラウンドも整備中で校舎も小さかった。
芸術学部は本館とは別棟になっている。芸術学部の製作室は別棟の別棟!
大きな大学になっていた。

市街劇では崇城大学の先生や学生たちが参加してくれており頼もしい。

私は道具作りが苦手だ。
作業するメンバーに邪魔にならないようにしていた。
私が口を挟むと手が止まるから、なるべくおとなしくしていた。
我慢できない時はコンビニまで走って「ジュース。」と叫んでいた。

明日より稽古もカウントダウン!どんどん進化する。
(日)の現地打ち合わせではステージングに変更あり!
(月)の道具作りで配置の変更あり!

ナマモノである。

10月19日(土)18:30-熊本市上通りでお待ちしてます。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【8】

2013-10-13 23:34:57 | 遊戯療法~レミングより
昨日今日(土)(日)は午後キッズの稽古、夜は市街劇の準備稽古とロング過重労働(笑)だった。
市街劇は一週間後に迫っている。キッズの発表会は11月2日である。
追いこみ追い込まれている。・・・うっかりすると飯抜きである!
スイッチの切り替えon/offは公演を区切りにしているから容易だが、チャンネルの切り替えは訳がわからなくなる時がある。
キッズ/市街劇は別世界であり、テンションがあがると子供たちに大人向けの言葉を用いることがある。
子供たちに「国家とは!」とかとか・・・言いそうになる。小学校低学年には「何じゃそりゃ?」である。
1メートル国家は一時的に現れるが、一瞬にして消滅する。・・・市街劇の世界をキッズに言いそうになる。
「国家の消滅」がキッズの「透明人間」に重なってしまう。
小学校高学年と中学生が大人に見えてしまう。夜のお店に誘いたくなるのである。
逆に、市街劇出演者を子供扱いしてしまうこともある。
○○ちゃんに飴を配りたくなってしまう。飴より酒だろうが!
いかんいかん!相手をちゃんと見て接しなければならない。

還暦を過ぎると子供に帰ると言うが、時々、子供たちに嫉妬を覚える。
ライバル心がある。
子供から「かわいい!」と言われると安心する。可愛く振舞いたくなる。

今日(日)の夜は市街劇の現場である上通りで打ち合わせる。
スペースや動線の確認をした。
昼間は冷房を効かせても汗が噴き出てしまうほど真夏日だが、夜になると冷え込む。
鼻水が出て止まらない日が昨日からつづく。
明日(月)は市街劇道具作りの日。10:00-17:00。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【7】

2013-10-11 23:44:46 | 遊戯療法~レミングより
■1メートル四方国家

市街劇では「国家」のタイトルが踊っている。
演劇で言う「国家」は「日常を疑う」ところから捉える。

1971年、演劇実験室天井桟敷では「1メートル四方1時間国家」がフランスのナンシーとオランダのアーヘムで市街劇「人力飛行機ソロモン」として上演された。
1時間毎に2倍に膨張する「見えない劇場」として市街劇が行われた。言い換えれば市街の日常を丸ごと演劇として抱え込む実験だった。
1975年には市街劇「ノック」として東京都杉並区阿佐ヶ谷で上演される。30時間同時多発的市街劇として!
膨張する見えない劇場は一般市民や警察までもを巻き込むことにより「事件」と化した。
ある意味、演劇の革命でもあった。

今、それは許されるであろうか。社会環境の問題ではなく自己規制の面から許されなくなっている。つまり、自己責任として処理できなくなった。日常生活第一。群れから外れると生きていけないぞ。働き口がないぞ。食っていけないぞ。
若者たちは夢を見る前に怯えているのが現実。そのような強迫観念に怯えている日常に包まれて見える。

稽古が終って、座長=夢現とうどん屋で「1メートル国家って何なのよ。」と語り合った。
二人で語る時は技術論になる。具体化する。「見えない劇場」では済まされない。見えることを作る。それが前提になる。
座長から<案>が出た。・・・私の仕事が一つ減った。
最近、私は身軽くなっているように感じる。背負っているものが少しずつ減ってきている。

明日(土)の昼間はキッズ「とうめい人間」の稽古である。消える話。身に詰まされる。喜劇にしよう!
夜は市街劇の稽古でロングランになる。二つのバージョンで総勢40名と取り組むのだ。
荷が軽くなったと喜んでいる場合ではないのだが、内部では次世代の力が増してきているのである。

日常批判を考える、行動する。それが劇だ。1メートルは原点である。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【6】

2013-10-10 23:11:08 | 遊戯療法~レミングより
コスプレ女優参加キマル。
音楽LIVEタカハシユウジ、

明日(火)より、もう一つの「1メートル国家」の詰めに入る。
(1)四畳半の物理学(天文理論)
(2)女優「鉄路の情熱」
(3)壁女「国家の消失」

デザイン&プロデュース/三枝泰之
構成演出/山南純平(寺山修司 作「レミング」より一部抜粋構成)
【出演】・・・劇団夢桟敷とその仲間たち
夢現(壁女:国家の秘密)
工藤慎平(出口君:キーボード)
坂本咲希(女優:鉄路の情熱あるいは記憶喪失)
山本真実(ダンサー:花嫁)
肥後丸.(オドル女優)
山南純平(カリガリ博士復活)
赤井犬彦(マイク持ちの看護婦)
東田まなみ(羽根の看護婦)
タカハシユウジ(電子ドラムの男)
太郎ピーチマンション(屋根裏のアンケート・新人)
玉垣哲朗(四畳半の天文学者・劇団みちくさ)
柏山 弘明(おかまの看護婦・劇団みちくさ)
賀久秀之助(無料のパスポートを配る紳士・劇団仮面工房)
村野大生(アニメっぽい通行人クロ・フリー)
中原中(上下から読んでも同じ通行人・フリー)
岩井美樹(白塗り学ラン・モノクローズ)
早野 優里亜(空中に浮かぶコスプレ女優・フリー)
カメラマン
エキストラ
(協力:崇城大学芸術学部有志&演劇キャンプ参加者有志)
■10月19日(土)18:45-19:45
■熊本市上通り⇒スイス中庭

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【5】

2013-10-09 23:41:24 | 遊戯療法~レミングより
劇団夢桟敷とその仲間たちによる市街劇のタイトルは「ポータル ゲート プロジェクト◎1m四方国家」である。
私は「ポータル」のことを「ポータブル」と間違えて発言したり書き込みをしてしまったことが多々あった。
「ポータル」は聞きなれていない外国語だったからである。勘違い、魑魅魍魎だった。
こういう勘違い、魑魅魍魎は「リアリズム批判」についても言えた。
「リアリズム」を間違えて「リンゴイズム」と解釈・創作したことがある。
高校時代(1968-1971)、「あ~無常」と題して水俣の水銀公害を取り上げて劇を作ったことがある。
社会科の先生から「君の言う、リンゴイズムとは何だね?」と問われたことがある。
「こういうことだ!」と答えて、リンゴを頭に叩き潰してみせた。異常な行動に見えただろう。
社会派演劇とは程遠い行為から始まった。

「ポータル」とは訳して「異界」だと教わる。
ドアの中に異界が広がる。そこへ誘い込む人々がストリートを徘徊している。
但し、異界へ入り込むためにはパスポートが必要である。
市街劇ではパスポート無料であるが、通常、劇場に入場する際にはチケット有料となる。
この世界(日常)とあの世界(非日常)を隔てるゲート(扉)をストリートで現す。
この扉は移動する。無関心な通行人に対して口を開けて誘惑する。
百人か千人に一人は迷い込んだまま、この世界に戻れなくなる。つまり、異界に感動して自身が迷宮入りする。
この世界から見ると、迷宮入りした人間は気が狂ったのではないかと排斥されることもある。
劇は時として危険なものとなる。見ているつもりが参加する羽目になってしまうからだ。

実は反対なのだ。
異界へ入り込んでしまうと<日常>が狂って見えるのである。

狂った日常の中で私たちはどうやって生きていけばいいのだろう。
歌う、オドル、叫ぶ、身体は表現に代わる。
扉の中が外のようにもみえる解放区=1m国家が垣間見える。
現実国家とのせめぎ合いが始まる。日常に対する批判が始まる。
もう一つの世界を築くことになる。それが劇だと思っている。
劇はある意味、麻薬のように痺れさせるのである。



STREET ART-PLEX KUMAMOTO
ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家
10月19日(土)18:30-19:45
(注:どこからハジマリかがわからないように仕掛けれています。)
熊本市上通りスイス前ストリートと中庭

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【4】

2013-10-08 23:56:44 | 遊戯療法~レミングより
台風24号が九州北部を通過した。熊本は大して台風による被害がなかった。
今日の稽古では新たに看護婦(おかまのカッシー君:劇団みちくさ)が加わった。ちょっと緊張していた。(笑)
いきなりだんご(熊本名物)のようなタンゴも進化した。肥後丸.出演決定。5人一組の部分がキマル。
これからの市街劇稽古はパズルゲームのように組み立てられる。
岩井美樹ちゃん(学ラン白塗り少年:モノクローズ)のことを池田美樹ちゃん(きらら)と名指して「ボケ」と笑わる。
ところで、黒髪の稽古場では「不思議少年」と「〇相」も来ていた。
10月・11月の熊本は演劇ラッシュだ。

市街劇(熊本市上通りアーケード/香蘭亭パビリオン)ご案内
STREET ART-PLEX KUMAMOTO
「ポータル ゲート プロジェクト 1メートル四方国家」
☆10月19日(土) 商店街ど真ん中で<異界>を表現するパフォーマンス

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【3】

2013-10-04 23:44:13 | 遊戯療法~レミングより
市外劇の流れが繋がりつつある。
白状してしまえば「台本」のない劇・パフォーマンスである。
日本の演劇では古きより「口立て」というのがあった。
大衆演劇などは今でもその方法で舞台に役者たちは立つ。
ニュアンスは違うが、それに近い。
違うとすれば、・・・参加者一人ひとりが劇作家であり演出家でもある。
個人差はあるが、劇作と演出の有能なメンバーがいる。
その才能の持ち主たちとどっぷり付き合いたい。

市外劇の台本は跡付けで成り立つ。
一応、進行表はあるのだが、その中身は謎に包まれている。
謎は解明されるか?・・・謎は深まり、謎が謎を呼ぶようになれば良いと企んでいる。
最年少は女子高校生がいる。
将来が楽しみな少女だ。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【2】

2013-10-03 23:14:17 | 遊戯療法~レミングより
写真は10月3日(木)の稽古風景(一部集合写真)です。
学ラン白塗り登場!・・・筋の良い少女が参加しています。
今日は訪問劇を加えた。
ネタばれになると困るが、「質問」劇(担当:太郎ピーチマンション)も乗ってきた。
市街劇「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」は密室ではできないことをする。
密室バージョン「遊戯療法」(熊本市河原町ギャラリーADO)は市街劇ではできないことをする。
つまり、市街劇と密室劇を同時進行で取り組むことにより、幅と奥行きを経験する。
頭蓋骨を開き、脳みそを消毒しなければならない。
そのようなオドリを発見する。身体化する。

STREET ART-PLEX KUMAMOTO【1】

2013-10-01 23:58:14 | 遊戯療法~レミングより
写真は10月1日(火)の稽古風景です。

ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家
■10月19日(土)午後7時より!
■熊本市上通り スイス中庭

異界へ通じるドアを空けるためにはパスポート(無料)が必要です。当日、パスポートは路上で手渡しします。拉致監禁の意図はございません。ご安心下さい。

【出演】劇団夢桟敷とその仲間たち
夢現(壁女)/工藤慎平(出口君)
坂本咲希(女優の影)/山本真実(ダンサー:花嫁)
山南純平(医者カリガリあるいは案内人)
赤井犬彦(カメラマン)/東田まなみ(眠り女)/タカハシユウジ(電子ドラムの男)
玉垣哲朗(四畳半の天文学者・劇団みちくさ)/本田太郎(屋根裏の散歩者)
賀久秀之助(無料のパスポートを配る紳士・劇団仮面工房)
エキストラ多数(協力:崇城大学芸術学部有志&演劇キャンプ参加者有志)
参加者が増えています。飛び入り参加を歓迎します。

デザイン&プロデュース/三枝泰之
構成演出/山南純平(寺山修司 作「レミング」より一部抜粋構成)

膨張する

2013-09-26 23:58:26 | 遊戯療法~レミングより
10月19日(土)STREET ART-PLEX KUMAMOTO「ポータル ゲート プロジェクト 1M四方国家」◎市街劇が近づいてきた。
今日(木)の稽古はエキストラで参加するメンバーも加わり賑やかになった。

本番までに「エキストラとスタッフで参加したい」希望者の声が聞こえているのでまだ膨れ上がるであろう。
「どうぞ、どうぞ」と受け入れるつもりだ。
友達の友達はみんな友達である。演劇には敵も味方もない。考えの違いはあれど、それは当然。好きか嫌いかの違いしかない。
小さい、小さい。
一緒に動いていれば熱をハッスル。ハッスルすれば融合する。色々な色が混ざり合って面白い。集団の力である。
他の劇団に所属するメンバーもいる。うちの公演を見て興味をもってくれているからニュアンスの掴みが早い。

今日よりクドシンがキーボードを叩く。まだ音は試作段階であるが一回目にしては良い雰囲気を醸し出している。

稽古が終わって台湾料理の店に行く。
座長、mamiちゃん(ダンサー)、玉垣君(劇団みちくさ)、賀久さん(劇団仮面工房)と私の5人。
何故か、5年後のブラジル公演の話で盛り上がる。
台本作りの取材に何人行けるか、予算と時期まで検討する。国内でも何度か公演したい、など話が膨らむ。
ノンアルコールだった。酔狂の話ではない。
前向きだ。・・・明日も目先の稽古で一歩ずつ前進する。

稽古終了後の食事会

2013-09-25 23:54:41 | 遊戯療法~レミングより
今、10月19日(土)の市街劇と11月「遊戯療法」公演のための稽古を同時におこなっている。
重なっている場面がある。だが、空間の違いにより別の世界が浮かび上がる。
市街劇では出演協力者も参加しており、個性豊かな連中が集まってくれている。
声優志望の青年たちがいる。体力もあり頼もしい。

稽古が終って、熊本大学近くの居酒屋「わ」に行く。
食べながらゆっくり話せるから良い。
聞いてびっくり!今日来てくれた中原君は山鹿市在住だった。
明日も稽古に来ると言う。最終バスに間に合わず、太郎ピーチマンション(新人)が車で送ってくれた。
明日は玉垣君が女子高生を連れてくる。
「わ」が広がる。
クドシンがキーボードを叩く稽古に突入する。