政喜の食事は、朝・夕共に隣室に用意された。
嬉しい事に椅子席。
セッティングされていた夕食の膳。
食前酒は女将手製のリンゴなどの果実酒で、結構度数が高くお替りしたいぐらいおいしかった。
前菜は、揚げしらすトッピングのうるいのおしたし、ウドの肉巻き、蚕豆の白和え。
個体番号明記の信州和牛は陶板焼きで。
昆布〆信州サーモンと湯葉の刺身。
先附は、エビをしのばせたカブの茶わん蒸し。
筍豆腐の吸い物。
湯葉饅頭、よもぎ麩などの炊き合わせ。
エビと山芋真薯を湯葉でくるんだ湯葉饅頭。
信州サーモンの木の芽焼きに添えられた菜の花昆布和え。
山菜の天ぷらと続き、おひつにたっぷり信州産コシヒカリのご飯が出てきた。
お腹いっぱいになっていたが、お口直し程度に頂いたご飯、甘味があってとてもおいしかった。
デザートは苺のヨーグルトムース。
これは・・・?と、思った料理は一品もなく、どれも丁寧に作られ凄くおいしかった。
調理は息子さんが担当との事。
ちょっと不愛想な女将さん、ご飯をよそってくれる訳でもなく、朝食後のコーヒーも脇のテーブルに置くだけ。
しかし、このベタベタしない接客ぶりが私達夫婦には好ましい。
朝食もおかずたっぷりでおいしい。
これで一人税込9300円。
料理の上手なオーナーシェフの宿はコスパが良くて、又行こうという気持ちになる。
部屋にトイレがないと困ると言う相方だが、ここは又泊まりに来たいと言うお気に入りの宿になった。