奈良「唐招提寺」近くにある11代垂仁天皇陵。
40年前の思い出探しに出かけてきました。
この御陵の側に、小屋かけの茶店があり、亭主は高齢のおじいさん。メニューは日本茶。
添えられた菓子は最中。
使われていた器は奈良の赤膚焼き。きっと風流人だったのだろう。
中学生だったけど、おいしい日本茶は好きだった私は、薬師寺~唐招提寺の帰り道、ここに寄るのが楽しみだった。
5年程間をおいて訪問したら、小屋は取り壊され、何も残っていなかった。
寂しかった。
もしかして誰か跡を継いでいるかもしれないと淡い期待を抱き訪れたが、そこは畑になっていた。近くにおられたお年寄りに、そんな事がありましたねぇと聞いてみたら、「あのおじいさんが生きていたら500歳になってるわ、わはは・・・」。
そうです、古い、遠い昔の話です。