lizardbrain

だらだらぼちぼち

北海道(36)帯広~苫小牧東港

2018年04月10日 15時20分18秒 | 風景光景

2017年6月17日に出発して7月11日に帰って来るという、ワタクシ史上最長、数えてみると25日がかりの旅に出たわけだが、いよいよ北海道滞在の最終日となってしまった。

2017年7月9日(日)

この日は、帯広からフェリーターミナルのある苫小牧東港までの移動だが、フェリーの出航が23:30なのでまだ時間はたっぷりある。
高速を使って最短距離を行けば180kmに満たないが、いくらなんでも味気ないので、国道を通る事にする。




帯広から南西方向に下りて翠明橋公園に着いたのは10:50。
このまま浦河町を通過して、海岸線を235号線に進んだ。



          


13:20
国道からちょっと内陸部に入ってみたりしながら、道の駅サラブレッドロード新冠に着いた。
この地方がサラブレッドの生産地なのは十分わかっているが、生憎、ワタクシ、この世に生を受けて以来、競馬には全く興味を感じない体質である。
競馬どころか、自転車や船の競争の仕組みすら未だにわからない。
連勝とか単勝とかその買い方もわかろうとする気すら起らない。



          


なので、ここにいてもとんでもない手持無沙汰だなぁ、と感じていたところ、
『油井正一コレクション』のコーナーを発見。
まさかここに、あの高名なジャズ評論家の油井正一氏のコレクションが収蔵されているとはつゆ知らず。
確か、神戸あたりの出身なのに、どういった経過で新冠にレコードが寄贈されたのだろう?
さらっとググってみたけど、詳細がわからないまま。
ちなみに、10年以上前、中平穂積氏の写真展の会場で、油井正一氏と岩浪洋三氏がマイクを手に挨拶されているのを遠目にお見かけした記憶がある。
音楽雑誌の記事やラジオ番組で、ワタクシの音楽的嗜好に随分影響を与えていただいた先達であるから、気になるのだ。

出航までにはまだまだたっぷり時間があるのだが、
北海道に上陸した翌日6月19日に有珠山ロープウェイに行かなかったので、やはり行くべきかと迷いながらピンポイント天気予報をチェックしてみたが、有珠山方面は曇り空の予報でどうにも気が進まない。
どうやら、前日の好天気と絶妙スポットの風景の余韻がまだ残っているらしい。
ここまでのくたびれ感が積算したのか、他にも何か所か探索すべき候補地をリストアップしていたのだが、地図をにらんで新しいルートを開拓しようという気迫が起きない。

のんびりし過ぎてフェリーの乗船手続きに間に合わなくなったら、ブログのネタにはなるもののその事態だけは避けなければならない。
結局、少し早いが、安全策をとって苫小牧のイオンモールで時間をつぶすしかないかなと心を決めて走行していると、いつの間にか高速(というか正確には無料の自動車道だったのだが)に侵入してしまった。
その自動車道の舗装が、所々すごく荒れてて、道路の穴ボコの振動でドラレコが動作してしまうくらいで、路面と戦いつつ苫小牧のイオンに到着した。
日曜日だったのでやや混雑するイオンシネマで、ちょうど上映時刻の迫っていた日本映画を観たり、晩飯に迷ってみたりテキトーに時間をつぶす。



          


早め早めに動いて、苫小牧東港に着いてしまったのが20:00頃。
だがすでに乗船待ちの車列ができていた。



          


乗船が始まったのは22:50頃、それまで待合ロビーでヒューマンウォッチングなどしてぼんやりと過ごした。


いよいよ帰らなくてはならないわけか、、、、、、、


北海道(35)三国峠 タウシュベツ川橋梁

2018年04月09日 15時13分54秒 | 風景光景

2017年7月8日(土)

爽快だった大雪山層雲峡黒岳ロープウェイを気分よく後にして、



          


三国峠に着いたのは13:30。




ほとんどのガイドブックに載っているであろう有名な人気店で、ソフトクリーム休憩。




次の目的地のヒントは、三国峠の駐車場にもあった。
ソフトクリームと一緒に、お店の人から目的地付近の駐車場情報を確かめてみた。
最近、駐車場が整備されたと噂されているが、実際は、ただ広めの路側帯があるだけらしい。
とにかく行かなければならない。

ここを出て三国峠を下っている途中、反対車線のクルマが覆面さんに無理やり呼び停められてるところを目撃した。
北海道に来る前は、北海道の白バイや覆面さんはよそ者ナンバーのクルマばかり狙って取り締まりをしているとか、尋ねてもいないしそいつは北海道に行った事もないのにさんざんアドバイスしたがる友人がいたけど、上陸以来覆面さんを見たのは実はこれが初めてだった。
(覆面していない素顔のパトカーや白バイは何度も見かけている。)
覆面さんとは逆方向の対向車線を移動していた事の幸運に、ただただ感謝。
最も、そんな後ろめたい走行をするワタクシではない。
いやホントです、信じて下さい。

14:50
法定速度を順守していても、あっという間に、25km離れたタウシュベツ川橋梁が見える展望台ポイントに到着。
三国峠で教わった通りに、噂されてる駐車場とやらは少しだけ路側帯が広がっているだけで、その幅はワタクシのクルマの全長よりも狭かったので、斜めに停める。
その狭いスペースには、既に何台も先客がいた。

ここは、今回、北海道のビューポイントを調べているうちにたまたま初めて知った場所なのだが、では、タウシュベツ川橋梁とは何ぞや?

それは1937年に旧国鉄士幌線に建設された橋梁で、1955年に糠平ダムの完成に伴い線路は移設されて列車は他の場所を走行するようになり、この橋梁自体は使われなくなった。
使われなくなったタウシュベツ川橋梁だが、糠平ダムの水位が下がる1月頃から6月頃に地上に姿を現し、8月~10月頃に湖底に沈んでしまう。
こうして季節によってその姿が見え隠れするようになったアーチ橋で、いつの間にか幻の橋と呼ばれるようなったらしい。
さらに、糠平ダムへの水没による浸食が進み、少しずつ崩壊に向かっている廃墟感が共感されて人気スポットになっているのだという。
あと何年かすると、完全に崩壊してしまうのではと危惧する声もあるようだ。
1月頃から姿を現すという事は、川に雪が残っているあるいは凍結している時期に姿を現すわけで、その時期ならもっと絵になる風景だろう。




隙間に斜めにクルマを置いて、展望台までこんな道を少し歩く。
展望台といっても、河原から一段上がったところにある、舗装もしていなくてロープで囲った狭いスペースだった。



          


川の向こう側に橋梁が見えた。
先に来ていた人達が撮影を終えたらしく、場所を空けてくれたので川向こうの風景に身を乗り出す。
これまで使った小型の電動ズームレンズではやはり拡大率が小さいので、この時のためにレンズキット付属の安物の望遠レンズを使ってみたが、どうやらまだ倍率が足りなかったようだ。

もっとタウシュベツ川橋梁の近くまで行ける林道があるのだが、人気スポットに向かうクルマによる交通事故が多発するため許可車両以外通行禁止(閉鎖)となっていて、自家用車で行くためには事前に手続きして許可証を貰わなければならない。
他に、徒歩で行く事もできるのだが(1時間くらいかかるらしい)、頻繁に熊が目撃されているらしくガイドツアーに参加しなければならないらしい。

橋梁の足元の河原に小さく写ってるのが、人である。
良~く見ると、皆お揃いの色の長靴を履いているのがわかるので、ガイドツアー参加者だろう。

ワタクシごときのミラーレスではオソマツなので、参考にした記事を紹介しておく。

『上士幌町観光場情報2017年10月27日 タウシュベツ川橋梁のいま』は、
こちらをクリック。

『産経フォト2017年6月1日』は、
ここをクリック。

特に産経フォトの写真を見ると、近寄ると随分デカそうで、橋梁の上を走り回りたくなる。
けど、そんな事したらアブナイよ。



          



遠目にも雰囲気をたっぷり漂わせたタウシュベツ川橋梁に別れを告げた。
70kmほど走行すると、この日の宿のある帯広に到着。
翌日は、北海道最後の一日となる。


北海道(34)大雪山層雲峡黒岳ロープウェイ

2018年04月07日 20時05分56秒 | 風景光景
2017年7月8日(土)

ああ、つらいなぁ、、、、、、、
悲しいなぁ、、、、、、、、、、

翌7月9日の夜には苫小牧東港発のフェリーに乗らなければならない。
という事は、
6月18日(日)敦賀港を0:30に出発、苫小牧東港に同日20:30到着して以来続けてきた北海道滞在は、いよいよあとたった2日となってしまった。

涙をこらえながら、この日は旭川から帯広まで移動した。


10:00過ぎ、
上川町の陸万駐車場あたりから大雪山を眺める。

10:30
          
空の青さにワクワクしながら、旭川から約70km走行して
大雪山層雲峡黒岳ロープウェイ
乗り場に到着。

          
まずロープウェイに乗って。

          
土曜日だし、客が多い。

          
気持ち良い空。


ペアリフトに乗り換えて

         
あまのりょうの滝展望台まで少しトレッキング。


前日に天狗山ロープウェイに乗っかった時に貼り付けた、下から3枚目の画像に写った綿毛の正体がここで判明した。
タンポポではなく、バラ科の『マルバシモツケ』という植物らしい。


13:30
次の目的地に向かう。
この日のワクワクはまだ続く。


北海道(33)小樽天狗山ロープウェイ

2018年04月06日 14時20分43秒 | 風景光景

2017年7月7日(金)

何しろこの日は天気が良くて小樽港の散策を続けるにはあまりにも暑くなってきたので、このへんで引き上げる事にした。
さて、次はどこへ行こうか?
と、ガイドブックやナビと相談してみるが、これといった目的地が見つからない。
(この時、さっき見つけた旧手宮線跡地近くのジャズ喫茶の事をすっかり忘れていた)
近くになんとかいう(名前は忘れた)展望公園だか展望台があるようなのでそこへ行ってみるかと駐車場から出る時、駐車場出口の正面にデカい広告看板があるのが目に入った。
天狗山ロープウェイの写真が描かれている。
どっか他所のロープウェイかと思ったらば、そうではなくて同じ小樽市内らしい。
これは良い物を見つけたぞと、急遽、そこへ行くことに決定した。

5kmほど走行して、



          


12:00
天狗山ロープウェイ乗り場に到着。



          


たのしさいろいろあるらしいので、乗り込む。



          


やはり天狗がいた。



          


いくつかある展望台から下界を眺める。



          


リフトの左側にスライダーというのがあって、
シマリス公園もあったはずだが、なぜか写真を撮っていない。




展望台の足元に綿毛がたくさん積もっていた。
積もるだけでなく、フワフワと飛び交っていた。
そういえば、北海道に上陸してから、どうも鼻がムズムズする日が多くて、
これはきっと遅めのヒノキ花粉でも飛んでるのかと疑ってたのだが、原因はどうもこいつららしい。
タンポポかといえばそうではないみたい。
その正体がわかったのは、翌日の事。




こうして13:30頃までぼんやり滞在。

さて、この後、どこへ立ち寄ったのやら、どういうわけだか記憶もないし画像もないのでわかんないが、
ETC履歴によると、170kmほど高速を走行して宿泊地の旭川に到着したのが16:00過ぎだったようなので、寄り道しなかったのかも知れない。




例によって晩飯をグーグルマップで検索すると、旭川駅ナカに、麺2食分大盛りの『学生焼きそば¥470』というのを見つけた。
こういうメニューは、高校生くらいの時には良く食してたので懐かしく、
18:00の閉店になんとか間に合って、完食した上に少し物足りない感があるのは、若さゆえだろうか。
さらに、コンビニオニギリを補給した。






北海道(32)小樽港

2018年04月05日 13時43分25秒 | 風景光景

2017年7月7日(金)

3連泊した札幌を後にして、旭川に向かう。
旭川には7月2日、3日と連泊したばかりだが、その後の予定も考えに入れつつルートを決めるとこうなってしまった。
なので、札幌〜旭川間を無駄に動いたのではないか、との疑問を口にしてはいけない、決して。



            


正直なところ、この日の目的地を決めかねていたので、とりあえず小樽港に着いたのが9:45。
クルマを置いて海に向かおうとしたらば、北海道で最初に敷設された鉄道で、昭和60年(1985年)に廃線となった旧手宮線の跡地が保存されていた。   
でも、なんか軌道が狭くないかなぁ?
狭軌でしょ?
気のせい?



          


左は色内駅の跡。
旧手宮線は、SL『義経号』『弁慶号』にけん引されて、『ハイカラ列車』と呼ばれ親しまれたのだそうだ。




くつろいでいるところをカメラを向けたからか、ご機嫌悪そう。



          


旧手宮線跡地の近くに、ジャズ喫茶があった。
入ろうかどうしようか迷ったけど、まだ午前中だし開店していない気がして入らなかった。
ググってみたら、HPもあって、確かに営業前だったらしい。



          


小樽港に向かう。



          


隣国からの観光客多い。



          


倉庫の建物の中にドラッグストアが営業してたり、コインパーキングがあったり。



          


消防犬『ぶん公』の碑。
火事の焼け跡で鳴いていたところを消防署の人達に助けられた『ぶん公』は、出動する消防車に乗り込んで消防ホースを銜えたり野次馬の整理をしたりと活躍したらしい。
その出動回数は1000回を超え、昭和13年に24歳で亡くなったのだという。

ソフトクリームを食して休憩しつつ、小樽港には11:00頃まで滞在。



北海道(31)札幌シティジャズ

2018年04月04日 12時39分08秒 | 風景光景

2017年7月6日(木)

この自分史上最長の北海道旅を計画するにあたって、せっかくだから、この機会に北海道のどっかで都合よくライヴに遭遇できないだろうか、
と、検索かけまくったら、『サッポロ・シティ・ジャズ』というイベントがヒットして、そのプログラムに『ケイコ・リーと元Fried PrideのShiho』の名があった。
目の色を変えてチケットを捜索してみると、2階席の端っこにまだ空席があったのでそれを押さえた。
この日に札幌に滞在するために何度も行程をやりくりしたので、ちょっと効率の悪い移動ルートになった日もあったのだが、

つまり、早い話、
この日に札幌で開催されるサッポロ・シティ・ジャズに合わせて、今回の北海道旅のスケジュールを組んだと断言しても良い。
いよいよその日がやって来たのだ。


16:00


          


ホテルにクルマを置いて、会場付近の下見をしながら大通公園を歩く。




多くの人達がそう感じるようだが、意外と小さい時計台
この日は建物の中に入らなかったが、中にはキャパ150人のホールもあるのだと、たった今HPで知った。
これまたHPで知ったのだが、工事のために平成30年6月1日~10月31日まで休館するらしい。




そうそう、このバスね、
初見で、『ドナ・リー』と読んでしまったのはワタクシだけだろうか?




こういう交差点名はわかりやすんだろう、きっと。



         


噴水の似合う季節。




『すすきの』、、、、、、、、
なんという魅惑的な名を持つ地まで、あと400mのところまで迫っていたのに。



 


散策している間に時間が経過して、18:00過ぎに会場に着いた。

    


開場が18:00で開演が19:30という事は、開演するまでの時間、ドンドン飲んでドンドン食えという気配りだろう。



 


中に入って戸惑ったのが、
情けない気分になる工事現場みたいなトイレや、
誰かが歩くたんびに揺れる2階席の床や、
大通りのクルマの走行音がライブ中の客席に聞こえてくる遮音性の低さだったけど、特設テントという仕様なので仕方ないのかなぁ。 

     


でも、こうやって、遥か北の地でこうして、ケイコ•リーとShihoの共演を体験できたシアワセを満喫できた、札幌最後の一夜だった。
 






北海道(30)羊ヶ丘展望台 北海道博物館

2018年04月03日 13時42分59秒 | 風景光景

2017年7月6日(木)
札幌3連泊の2日目。

10:20
札幌駅近くのホテルからほんの10kmほど走ると、羊ヶ丘展望台



          


見覚えのある人が見覚えのあるポーズで立っていた。




タイトルにおぼえがあるものの、メロが浮かんでこない。



          


有料やしどんだけ広大かと期待していたが、観光客が動けるスペースは大して広くはない。
遊歩道くらいあるものと思い込んで来たのだが、見当たらない。
確かに良い景色やけど、なんやこんだけかいなという気もして、展望台だけなのかな、と納得してここの滞在時間は40分ほど。

11:20
前日来た北海道開拓の村のすぐ近く、北海道博物館まで12kmほど走行。



          


アイヌ民族文化について展示している。



          



この日、午後から外気温は30度を超えた。
それでも湿度は低そうで、午前中はエアコン入れずに窓開けて走行すると気持ちが良かった。
北海道博物館からいったんホテルに戻る。