lizardbrain

だらだらぼちぼち

映画化を待つべきか

2010年12月20日 14時57分44秒 | 無駄話

11月30日、上原ひろみをメンバーに迎えたサンケイホールブリーゼでのスタンリー・クラーク・トリオ・ライヴの入り口で配布されたチラシの束の中に、俄然興味をそそられるチラシが混じっていた。



R.A.ハインライン(ロバート・アンソニー・ハインライン)原作の『夏への扉』を演劇化したらしい。
『夏への扉』を知らない方がググってみると、竹宮惠子という方のコミックがヒットしてしまう事があるが、このコミックの方ではない。
ハインラインのタイムトラベル物のSF小説である。

ワタクシが『夏への扉』という小説と原作者のハインラインを知ったのは、山下達郎がきっかけであった。
1980年に発表された、山下達郎の『RIDE ON TIME』のLPレコード B面1曲目に収められている、『夏への扉(THE DOOR INTO SUMMER)』
このアルバムでは、ビッグヒットとなった『RIDE ON TIME』という曲が有名だが、ワタクシが気になったのは『夏への扉』という曲の方だった。
この曲を聴いてみても、歌詞を読んでみても、何の事だかサッパリわからない。
だが、アルバムジャケットだったか歌詞カードだったか、そのどこかに、『R.A.ハインライン 夏への扉 より』といった注釈が書かれていたので、ハヤカワ文庫で出版されていたハインラインの『夏への扉』という小説をわざわざ取り寄せて読んでみた。
読んでみると、この曲の歌詞の意味がすんなり理解できた。
ハインラインの『夏への扉』を読むと、達郎の『夏への扉』の歌詞に出てくる『ピート』とか『リッキー・ティッキー・テビー』とかの名前が誰を指しているのかが良くわかるようになっている。
ハヤカワ文庫の小説の中では、『ピート』という名前は何度も出てくるが、『リッキー・ティッキー・テビー』という名前は、物語の終盤に1回限りしか出てこない。
1回限りしか出てこない名前だが、何度も登場する人物でもある。(なにぶん、最近は脳内メモリーの劣化が激しいため、この点について、ワタクシの記憶違いがあればご容赦いただきたいが)
サビの歌詞に、『リッキー・ティッキー・テビー』という表記を使うところなんぞ、達郎はこの頃からすんごい仕掛けを仕込んでいたわけだ、と、妙なところにも感心している。
ワタクシの興味は『夏への扉』1作では終わらず、しばらくはハインライン物を読み漁る日々が続いたものだ。
『月は無慈悲な夜の女王』、『異星の客』、『メトセラの子ら』、『人形使い』、『愛に時間を』、『自由未来』、『魔法株式会社』、『輪廻の蛇』、『月を売った男』、、、、、、、などなど、一時は、ジュブナイル物(ティーンエイジ向けの小説)以外で手に入る小説ほとんど読破してしまうくらいハインラインにのめりこんだのだが、『獣の数字』のハードカバー大冊あたりで(作品が長過ぎて)挫折してしまい、以来、ご無沙汰になってしまった。

そうそう、『スターシップ・トゥルーパーズ』という映画は、ハインラインの『宇宙の戦士』を映画化した物だが、この映画がひどい映画で、、、、、
その上、あろうことかその続編まで製作されてしまった、、、、、
ハインラインの小説を下敷きにしているとしても、映画の方はハインラインとは全く関係ないものだと断言しなければならない。
『スターシップ・トゥルーパーズ』みたいなひどい映画じゃなくて、いつか、『異星の客』か『夏への扉』あたりをまっとうに映像化してくれないだろうかと、ず~っと期待し続けているところに、今回の演劇化のチラシを目にしてしまい、ちょいとその気になってきた。

ハインラインの『夏への扉』をどんなふうに演劇化するのか、確かめてみたい。
だが、ここんところ音楽ライヴはたくさん体験してきたワタクシだが、演劇というやつにはとんと縁がない。
中学高校の授業の一環として、どっかの劇団がやってきて、体育館で鑑賞させられた記憶はあるにはあるが、演劇というやつの鑑賞方法が良くわからない。
入場料金を払って演劇を観た事が無いのだが、チケットは、S席が¥6,500するらしい。
料金としては音楽ライヴとおんなじ感じだが。
長くて2時間くらいなもんじゃないかと見当をつけてはいるが、上演時間は何時間くらいかかるのかも、良くわからない。
まさか、達郎のライヴより長くなる事は無いと思われる。
上演期間は来年2月22~27日か、、、、、、、スケジュールが合えば行ってみたい気もするが。

キャラメルボックスという劇団らしいが、その辺もちょいとばかり調査してみようかな
チラシによる限り、演出脚本や出演者などのスタッフ名には、劇中音楽に関する記載が無い。
この劇のエンディングで、達郎の『夏への扉』が流れたりしたらとてもうれしいのだが、そうはならないだろうな、やはり


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