lizardbrain

だらだらぼちぼち

少しの余裕

2020年06月29日 12時07分06秒 | 無駄話
というわけで、
今月になって、ワタクシの居住地でもようやく店頭でマスクを見かけるようになった。
スーパーやドラッグストアでは、見るからに日本の会社が販売するために間に合わせに印刷したパッケージに詰められた、はっきりと隣国で製造された物ばかりだが、コンビニでは日本製の正規ブランド物の5枚とか7枚セットの袋入りが陳列されている。
ただ、かつてのような50枚箱入りの日本製品はまだ見かけていない。

ここからの話は、3月頃の事。

さらにその3カ月ほど前には、おそらく、店頭でマスクを買える可能性はかなり薄かった。
薄いというよりも、絶望的だった。
ネット上ではあのあたりの商店街の店頭で売ってたよという、ネタとしての画像付き情報は散見されていたものの、その場所はというと新小久保とか天満橋とかの商店街だった。

そんな時、夜遅く、たまたま目にとまったまとめニュースサイトに、マスク通販情報があった。
いきなり飛びつくのは危険なので、社名から調査活動を開始した。
それは東京にある隣国の人が経営する会社で、少なくとも現実社会に存在しているのは確かなようだ。
が、今時この世情では、実在するその会社と記事に出てた通販会社が同じだとは限らないわけで。
実在する会社に勝手にリンクをかけている恐れもある。
そんな心配のない会社だとしても、発注したところで確かに発送してくれる確証もないし、発送してくれたとしてもまとまな品質かの保証もない。
『数量限定早い者勝ち』といった言葉に釣られない方が良い。
と、一度は敬遠した。

で、他に見つけた別の会社の通販サイトで売ってる詳細をしみじみと見てみると、
『今回販売するロットはミスのため、業界団体の企画保証マーク印刷が漏れているが、品質は当社が保証します。』
だとか、
『現在システムエラーが発生しているため、ご注文後の注文確認メールを発信できませんが、ご注文は確実にお受けします。』
だとか、
画面上からも、まかり間違ってもここには接近しない方が賢明だという焦げ臭いような匂いがプンプンする。
マスク200枚セットを買ったら、箱の中にマスクの絵を印刷した紙切れが200枚入ってたという馬鹿馬鹿しいニュースもあったではないか。

毎年やってくるスギ花粉の季節に買うつもりになった時には既に遅く、ワタクシの手元のマスク在庫は、かなり逼迫していた。
1枚を何日も使いまわす覚悟はできていたのだが、不足しているという事態が好転する予想は立たないので、先に見つけた会社のマスクを買ってみる事にした。
販売価格をよくよく見ると少し高いようで、送料も含めると、1枚当たり¥100近くする。
けれども、足元を見やがってという気持ちはあまり感じなくて、無いのならば買わなければならないし、今、入手する機会を見つけたのだからと思ったので買ってみた。
他に支払方法が設定されていなかったからクレジットカード払いで発注したが、果たして商品が届くのだろうか?
一応、発送の目安は表示されてはいるがいつ頃届くのだろうか?
品質は大丈夫なんだろうか?
これはやはりクレカ払いは避けた方が良かったのではないか?
などなどと不安でいっぱいだったが、もしも万一騙されたとしても被害額は最小なのを祈りながら1箱だけクリックしたものの、どうしても疑惑は胸に浮かんできた。
すると、意外にもあっさりと2日後に発送通知メールが来た。
だが、通知メール文面の宅配便会社の荷物追跡リンクをクリックしても何の反応も起らず、配送状況が全くわから無いという、これはこれまでの通販経験には無かった状態だった。

ドキドキワクワクビクビクしながら待っていたら、発送通知から4日後に到着した。
恐る恐る手に取ってみたら、すぐに耳ひもが切れるような事もなさそうな意外としっかりしたマスクに思えた。
当時の現状から鑑みると、ワタクシ的には1枚あたり¥100くらいの価格でもしぶしぶ納得済みとしよう。



こんな意匠の箱に入っていた。


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