lizardbrain

だらだらぼちぼち

ローリングストーンズ 東京ドーム 3/22 (2)

2006年03月27日 20時27分28秒 | 音楽

          

最近わかった事だが、ブログに記事をアップする事、あるいはブログ記事その物をエントリーと呼ぶらしい。
エントリーがあるのならば、ノミネートがあってもいいんじゃないか? とも思ったりするのだが、エントリーという業界用語を知ってしまった以上は、ブログ記事などと表現してはいられないので、以後、エントリーという言葉を使ってみる。

前回のエントリーにいただいたコメントから、謎の3人組前座バンドの正体が3分の2だけ判明した。
MR.BIGのギターとベース、ビリー・シーンとリッチー・コッツエンという人らしい。
なるほど、わかっている方にはよくわかった顔ぶれだったわけだ。
いまだに、ドラムは誰だかわかんないが、、、、、
MR.BIGというと、ポール・ギルバートの名前しか思い浮かばないワタクシには知る術もない事だが、これで一つの疑問が解決した。
貴重な情報をいただいた美人コメンテイターの方に感謝、感謝。

さて、その前座バンドだが、10分くらいで終われば良いのに、30分も演奏してしまった
終了した時に、アリーナ席からひときわ大きな拍手が起こった。
「よしよし、やっとストーンズが聴けるぞ~
皆、そう思ったに違いない。

ところが、
そこからストーンズが登場するまで、40分ほど待たされた。

長かった、、、、、、、、、

ステージでは、もたもたと、前座バンド用からストーンズ用の楽器・機材へのチェンジをやっている。
ドラムセットなんか、ご丁寧にも、一つずつパーツをばらしている。
ドラムセットを乗せた台座ごと運び出せば簡単なのに、、、、、、

そろそろステージ上のセッティングが終わりそうな頃、スタッフらしき人影が、1塁側に建てられたタワーによじ登ったり降りたりしている。
このタワーには、ビデオカメラや照明器具が設営されているのだろう。

待たされている間、会場内には、ただただBGMが流れているだけ。
そのBGMも、在庫が少ないらしくて(笑)開場直後に流れていた曲が重複して流されるようになった。
前座バンドの登場あたりからビール売りのオネエサン達は退場していたが、飲酒しているうえに退屈してきた人もあちこちにいるらしく、BGMに流れ出したレイ・チャールズホワッド・アイ・セイのレイとコーラス隊のコールアンドレスポンスのパートで、一緒に唄い出す人も出現。

ひたすら40分ほど待たされた後、何の前触れも無く、再度、照明がダウン。
真っ暗な中、バックスクリーンの巨大画面(野球の時に使っている物とは別物だろうか?)に、CGを駆使したビデオクリップが流される。
再び、あちこちからキースぅ~!!とかミックぅ~!!と、野太い声が飛ぶ。

ようやく登場したローリングストーンズ

オープニングはジャンピング・ジャック・フラッシュ
アリーナ席も、スタンド席も、一斉に総立ちとなる。
1塁側内野席も、前列の人から立ち上がりだしたため、ワタクシも立ち上がってしまった。
何しろ腰痛持ちの身の上、出来る事なら座ったままですませたかったのだが、こうなると、そうは言ってられない。
横の方では、曲のリズムには関わらずピョンピョン跳びはねだす人。
5列ほど前では、ひたすら腰をクネクネさせて踊りだす人。
ワタクシの右斜め前では、左手を腰に置き人差し指を伸ばした右手を突き上げる女性が、、、、、おいおい、トラボルタの真似かい? 古いなぁ~ そいつはちょっと違うんでないかい? 笑

とりあえず、ワタクシは手拍子しながらユラユラと揺れてみる事にした。

何曲目かに、ロンとキースがアコギに持ち替えた。
ミックの「コノキョクヲオボエテル~?」と、典型的なカタカナ日本語のMCに(こんな日本語をいったい誰が教えたんだ~? きっと女の人に教わった日本語だろうな 笑)ついで唄いだした曲は、
アズ・ティアーズ・ゴー・バイ

涙が流れてくるまま 僕は座り込んでいる
君の微笑みは 二度と僕に向けられる事はないんだ
夕暮れ時 
僕はここに座り込んで 子供達が遊んでいるのを眺めている
(拙訳 bochi3)

そう、バンドを組もうとしていた中学時代後半に、よく聞いた曲だ。
素晴らしくシンプルなコード進行で、とてつもなく美しいメロディーで、当時は1曲丸ごとの歌詞を憶えていたものだ。

ストーンズの曲は、メロディーラインの高音域がさほど広くない。
上限F#までしか唄えないワタクシの音域でもこなせる曲が多い。
とはいえ、英語の発音はサッパリだし、ミック独特の唄いまわしまでは真似できるものではない。

ワタクシは、いつのまにか大きな声を出してこの曲を唄っていた。
え~い、かまうもんか
この大音量の中だ
誰に気兼ねする必要があるものか
キースとロンのギターをバックにして、ミックと一緒に唄えるというシアワセ
だが、1番の歌詞こそ憶えていたものの、2番の歌詞が出てこない。
昔は全コーラスを通して唄えたはずなのに
かくなるうえは、憶えている箇所だけでも声に出して唄ってやる~

キースのリードヴォーカルで2曲演奏されるなど、ステージは進んでいく。

そして、

センター付近に設営されたメインステージが動き出した。
ステージの1部、目測で約30メートル四方が、ホーンセクションを除いたバンドメンバーを乗せたまま移動を始めて、マウンド付近に小さめのステージが出来上がる。
マウンドに到着した頃に演奏が始まった曲は、E、G#、A、B7のコード進行。
そう、中学校時代にバンド練習していた
ゲット・オフ・マイ・クラウド
昔、レコーディングされた物とは違うアレンジだったが。
もしやワタクシのブログを、ミックが読んでいたかという疑惑も沸いてくる。あはは
この曲の歌詞は、ミックが早口でまくし立てるためについて行けないので憶えようと努力した記憶は無い。
それでも、サビのコーラスパートに参加したワタクシ。

いつの間にか、ワタクシの前列のオジサンが、堂々とした態度でケータイカメラで撮影しだした。
おいおい、上演中の写真撮影は禁止だというのに。
おいおい、そんなに何枚も撮らなくてもいいのに。
この時、ワタクシのズボンの左ポケットには、入り口の持ち物検査の網をくぐりぬけたデジカメが入っていた。
このデジカメを取り出したくて仕方が無い、という狂おしいばかりの衝動に駆られた。
だが、暗い観客席の中では、デジカメの液晶画面は非常に目立つ。
ここで掟破りのデジカメ撮影を強行して、万一、撮影現場を係員に取り押さえられてトラブったりしていると、せっかくのライヴがメチャクチャになってしまう、、、、、、
モメ事を起こして引率者のエヌ君に迷惑をかけてしまっては、今後、一生、彼にののしられるハメになる、、、、、、

我がチキンハートぶりに落胆していると、目の前のマウンド上の移動ステージからは、聴き慣れたカウベルのリズムが、、、、、、、
ホンキー・トンク・ウーマン
これまた全コーラスを通して憶えていた曲だというのに、唄いたくても歌詞を思い出せない、、、、、
ちっくしょ~
悔しいが、これまた、サビのコーラスパートに参加
ホォォォォ~~~~~~ンホォォォォォ~~~~~ンキートンクウーマン(ホントはwomen)
ギミーィィィギミィィィ~イギミィィィ~ザホンキートンクブルース(give me とは違う gimme)
確か、ブリッジス・トゥ・バビロン・ツアーのDVD映像では、キースはこの曲をオープンGチューニングで弾いていたはずなのに、今日はどうやらレギュラーチューニングみたいだ、、、、、、
と、双眼鏡で調査していると、次のワンコーラスが終わってすぐにサビが始まる。
双眼鏡を離して、両手を挙げてコーラスに参加しなければならない。
ホォォォォ~~~~~~ンホォォォォォ~~~~~ンキートンクウーマン
ギミーィィィギミィィィ~イギミィィィ~ザホンキートンクブルース
結局、キースのチューニングは再確認できなかったが、この曲の終了とともに、再びステージが移動し始めてセンター方向へ帰っていく。

ワタクシの前列でケータイカメラで撮影してたオジサンだが、あの程度の明るさだと、キレイに撮れている可能性は極めて低いだろう。
反省しているのならば、今からでも遅くない、観念してワタクシに画像を渡しなさい。

こうして、本編ラスト曲の
ブラウン・シュガー
や、アンコール最終曲の
サティスファクション
まで、休憩無しで延々2時間、ミックはじめメンバー達の年齢を感じさせない熱演には、大感激
新曲もあったが、その昔に慣れ親しんだ曲が大半を占めるという構成が、ワタクシにはぴったりとフィットしたのだろう、まさかストーンズのライヴでこんなに盛り上がってしまった自分自身にも驚いた。

東京ドームの音響はというと、やはり反響音が多くて、決して「良い」と言えるシロモノではなかった。
だが、その反響音の何割かは、この時に集まった観客達の歌声だったに違いない。
およそ20年前に日本武道館で体験した、ジェームス・ブラウン公演の超極悪音響に比べると天国のような物だった。

ちなみに、冒頭の写真は、東京ドームの外に設けられたツアーグッズ売り場。
まだ開演1時間前だったが、この行列を見てとても並ぶ気になれなかった、、、、、、

          

 

 


2 コメント

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Unknown (りを)
2006-03-27 23:31:19
はじめまして、コメント失礼します

記事よみました。
面白かったです。
セットリストは古めばかりなんですか??

私は29日の札幌ドーム公演にいきます。
初ストーンズなのでどんなもんなのか分からず、検索してました。
そして此処にたどり着いた訳です…。

やはり年齢層は高いんですかね?
ちょっとだけ不安になってきました。
まぁ とりあえず楽しんできたいとは思います。

駄文コメント失礼しました…
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Unknown (ぼち×2)
2006-03-28 23:28:45
コメントありがとうございます。
札幌ドームは、明日29日なんですねぇ~。
もし、予習する時間があるなら『フォーティ・リックス』という2枚組のCDをオススメします。
歴代のシングル曲を40曲集めた物です。
ライヴDVDなら『ブリッジ・トゥ・バビロン』ですね。
明日のライヴまでというのには時間がありませんか?すみません。

年齢層は、確かに高いですよ。ただ、若い女性も多かったようです。
アリーナ先頭の座席の人達は、「I love Keith」だとか、思い思いのプラカードを作って持ち込んでいました。

楽しんできてくださ~い。
よろしければ、ライヴの感想などもお伝えくだされば幸いです。
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