lizardbrain

だらだらぼちぼち

残した北半分(20)新潟港から最終回

2019年12月16日 16時02分07秒 | 風景光景

10月19日、前日に所用で宿泊していた堺を出発点にして、青森をメインに東北の北半分を散策してみたツアーもいよいよ終盤となった。
南半分は去年に散策しているので、このあたりで帰るのがよろしいかと。

米沢あたりからそのまま陸路で帰還する手もあったのだが、やはり東北、それも北半分は遠くて、自宅まで走行しなければならない距離が辛いなぁ、と計画前に感じてしまった。
そこではたと思いついたのが、フェリー。
確か、新潟あたりから敦賀までのフェリーがあったはずだと調査してみると、秋田港発~新潟港経由~敦賀港行の新日本海フェリーに乗っかるという手を見つけた。
ただし問題なのは、この航路のフェリーは北行き南行きともに週に一度しか運航しないという事で、帰りに乗るべく新潟港~敦賀港行きの便は毎週日曜日しか運航しない。
という事で、日曜日に新潟港から乗船するために日程をやりくりすると、最後の2日間ほどはどうにも時間を持て余してしまう結果になってしまったが。



          


で、10月27日、新潟港16:30出発~敦賀港5:30到着のフェリーに乗るべく、新潟港に到着したのは14:50頃。
時間的には少々早過ぎるだが、ネット予約済みのこの便を逃すわけにはいかない。
ところが、窓口で乗船手続きすると、16:30出港の船が遅れていて、新潟港に到着して乗船できるのが18:00頃になるのだという、予想外のお知らせが待っていた。



          


出港見込み時刻まで約3時間もあるのだが、窓口では
「乗船時刻までお出かけいただいて結構ですが、決して乗り遅れないように」
とのアドバイスも受け、この日は日曜日で、うっかりと時間つぶしのつもりでどっかに出かけてしまうと、(例えばイオンモールなどの)出先の店内やらそこに至る道路が混雑している可能性も無きにしも非ずという事で、近くのコンビニで夜食などを仕入れた後にこのまま港で待機する事にした。



          


ただひたすら待ちながら、そういえばクルマのナビでTVが観れるぞ(めったな事で、カーナビでTVを観る機会はないのだが)と、久々にちびまる子ちゃんを鑑賞している途中に、乗船待ちの車列が動き出した。

ちびまる子ちゃんを中断して、車列に続いて乗船する。




デラックスAツインの部屋に入ったのは18:25頃。
カウンターで敦賀港の到着予定時刻を尋ねてみると、通常5:30到着が6:15頃が目標(確かに目標という言葉を使っていた)だという回答。




すぐに食堂に向かって夕食。
なんとなく、サバが痩せて見えるのは気のせいだろうか?

しかし、この日のフェリーは良く揺れた。
新潟港出港直後に食堂に行ったのだが、その時から揺れていた。
20:00過ぎになると揺れも少なくなったと感じたので、部屋風呂に入浴する。
大浴場もあるのだが、部屋を出て歩くのが心配になるくらいの揺れ具合だったのだ。
それで、風呂から出たら、またもや揺れだした。
徳島港までの片道2時間くらいのフェリーなら何度も乗っているし、敦賀~苫小牧東までの長距離フェリーは1往復だけ乗った事があるのだが、自分史上一番に揺れる船旅となった。
周りの船客たちは慣れているのかどうか平気な顔をしていたようだが、これだけ揺れると船内を歩き回る気にもならない。
デパスを飲んで、早々に眠り込んだ。



          


デパスのおかげで睡眠を取れたのは幸いで、まもなく敦賀港が近いとの船内放送を受けて、海を撮ったのは5:50頃。
そして、6:20に敦賀港到着。
つまり、新潟港を2時間半ほど遅れて出港して、敦賀港には50分ほどの遅れで到着したわけで、途中、かなりぶっ飛ばしたのだろうと想像できる。
タイヤをきしませながら全速力でカーブをまわるバスを想像した。
海が荒れていた事もあるのだろうが。なるほど、船が揺れるはずだ。

その後は、無事に自宅に辿り着いてホッと一息。
諸説あるのだろうが、今回の旅のハイライトはやはり、八甲田丸だったなぁ。