lizardbrain

だらだらぼちぼち

平原さんち

2012年11月28日 17時33分36秒 | 音楽

11月9日、
エル・グレコ展でたっぷりとため息をつきながら阿波座のホテルへ。
地理不案内なイナカモノである上にあんまりタクシーに乗りなれていないので、一旦地下鉄に乗った方がわかりやすい。
だが、地図を確認すると駅に戻るとかえって時間がかかりそうなので、地上を歩いてみるとすんなりと到着できたので一安心。

エル・グレコ展で買った図録やらカレンダーのかさばって重たい荷物をホテルに置いて、この日のメインイベントの森ノ宮ピロティホールでの
『ローソンジャズウィーク2012 平原綾香 with 平原まこと、aika』観戦に向かう。
この近くにあるNHKホールの周辺には飲食店がほとんど見当たらなくて、NHKホールでライヴがある時はホントに困ってしまうのだが、森ノ宮ピロティホール周辺はにぎやかなところなので、夕食難民にならずにすむのだ。
駅近くの王将で夕食を済ませて、ホールへ。



悔しい事に、去年のローソン・ジャズウィークにも平原綾香ファミリーのプログラムがあったのに参加できなかった。
その無念を引きずっていたのだが、嬉しい事に今年もやってくれたのだ。
平原綾香ソロのライヴは、去年の堺で一度だけ体験しているし、WOWOWで放映されたのも2本ほどDVDに落としている。

今回のライヴは『平原綾香 with 平原まこと、aika』と題されたように、父親の平原まことと姉のaika
との共演。
平原綾香の父君、平原まことがジャズサックスプレイヤーなのは周知の事実だが、姉のaikaがサックスもギターも演奏できるシンガーという事と、平原綾香自身がジャズサックスを専攻していたという事は堺でのライヴで知ったのは笑わないで欲しい。
いやいや、それどころか、平原綾香と最近復活した歌手の絢香が別人だという事は、堺でのライヴの少し前に知ったのは、どうか笑ってやって欲しい。

                    

ピアノ扇谷研人(ex.オルケスタ・デ・ラ・ルス)、ベース岡田治郎(現役のプリズム)、ドラムス 則竹裕之(ex.スクエア)をバックに父娘3人がフロントに並んでサックスを演奏するシーンはとてもかっこ良かった。
ず~っと父娘3人のサックス競演で通してくれてもそれはそれで楽しかったと思われるが、3人それぞれのオリジナルチューンをミックスして展開されるステージ。
バックが3リズムのシンプルな編成(演奏はシンプル一辺倒ではないが)なので、平原綾香の持ち歌もツアーでの大掛かりな演奏に比べてすっきりしたものに仕上がっていた。
その中でも白眉だったのが、ベースの岡田治郎とのデュオで、ライヴでもスタジオ録音と変わらないクオリティー演奏した『チュニジアの夜』。
ヴォイスパーカッションというのかヴォーカルエフェクトというのか、ワタクシにはあれがちょっとうるさく聴こえるのだが、縦横無尽のベースのフレーズにはびっくりしてしまう。

この平原家父娘3人のステージは、ローソンジャズに限定したものではなくて、これまでにも時々公演しているようだ。

ちなみに、平原まこと父さんは、山下達郎の白いアンブレラの録音に参加している。
ジャズの人なので、声高に誰それと共演したとかレコーディングに参加したとかは言わないと思うが。