ミラーさんが来られていた。７月２８日出版の著書を持って来られたのだ。「アメリカ禅僧、日本社会の構造に分け入る」１３人との対話。ミラー和空著、講談社。この１３人との対話のなかに小生も入っている、興味のある方は読んで頂ければと。ちなみにその１３人とは、玄田有史、松谷明彦、佐谷真木人、マイケル・ウッドフォード、奥山俊宏、渡辺雅男、ピーター・タスカ、池西剛、伊崎裕之、ジョン・シュック、吉田善一、藤原安紀子、村田和樹。経済学者、大蔵省官僚、国文学教授、経営者、詩人などなどであり、それは彼、ミラーさんの幅の広さでもある。昨晩も呑むほどにその舌鋒は鋭く、どこまでも食らいついてきて、論が尽きることが無いのである。
いよいよ風呂薪きりも最後になってきた。午前中はまだ小雨が降っていたけれど、天気予報では昼から曇りとあったから、ともあれ製材屋に木っ端を取りに。ここに持ち込んだ頃には雨もどうやら上がる気配で、急ぎ切りだす。そうして昼からもトタンを乗せたり、木屑を片付けたりと時間に追われてやっていたら、もう夕闇だ。汗がどっと流れて、ビールがすこぶるうまいのだった。
朝から雨が降り、お陰さまでゆっくりと机に一日向かっている。こういう日は事務的な用事を済ませて、本を読むのに限るがなかなかそうもさせてもらえない。そういえば朝顔、天上の青がこのあいだから咲いているのにじっくりと対面しなかったなぁと思い、見に行くももうしぼんでいた。こういうのはタイミングをはずすとだめなんだよなぁとおもいつつ。
昨日はここに来ている客である友と連れ合いと一緒に富山、小矢部へ。お医者さんが古い民家を改築して（その棟梁がわれらの畑尾さんでもあり）誰でも来れて、民間治療から食事療法、整体などなど、もちろん西洋医学も加わってフリースペースの場をを立ち上げようとしている、医者の藤田さんに会いに出かけたのだ。彼はまだ３７歳とか、その若さ故できることがある力を、見に行ったともいえるか。
去年その藤田さんが妻くんも連れて泊まりにきてくれたこともあり、その後のようすを見に行ったのだ。友云く志の高さに驚いたと。そうなのだ、こういうことは年齢なぞではなく志なんだと、あらためて知らしめてくれたかんじ。こういうまっすぐで世の１００年先をも見定めて今を生きようとするその姿勢に打たれるのだ。
都会から来客がきている。台風一過のせいだろう（御陰さまで台風は無事去ってくれたようで）今日は晴れ上がり、真っ青な青空が広がっていた。夕ご飯が終ってから、蛍を見に行こうとなり蛍狩りに。先日よりも少なくなっているが、それでも都会から来た人には驚きで、歓声である。目が慣れてくるに従って、真っ暗の中でも薄やみが見え、そんななかに星空が、満点の星が。そこには静けさが、闇が広がっており、フクロウや蛙の声が、それに歓声である。今日の蛍も夜空もまだまだこんなものじゃないからなどと言いつつ、でも今ここに見えているこの時が、いつでも最高ではあるんだよな、と思いつつ。
