北斗七星

　いよいよ3月になる。この時期北斗

七星は柄の方が下になって柄杓の口部

分が上になって柄杓が立っているよう

な姿だ。オリオンは南下の方角にだい

ぶ移り、やがて姿を消すのだろう。

今日は一日晴れており、夜も晴れてい

るが半月に近い月が煌々と光っている

せいで、星たちも霞んでいるようだ。

　先日から寒さがきて、雪も降りだ。

けれど、さすが七尾だうっすらと雪

化粧をするだけで、これがある意味

一番美しい。そんなことで今雪があ

るのは本堂の屋根雪が、たまったと

ころぐらいでもうほとんどない。

そんななか壁の作業をやり始めている

既存の繊維壁を剥がしてということか

らだ。剥がしてみると予想通り、下の

ボードが所々穴が空いていたり、ボー

ドとボードの隙間がひらいていたり、

釘が錆びて茶色に変色していたりとか

で、それらの問題を片付けながらやり

進むことになるから、なかなか手間が

かかる。それにあまり身体を動かさな

い作業ということもあり、寒いと途端

にやる気が失せる。まぁじわじわやる

っかないなぁである。

　今日は青空が広がったから、こんな

日は外仕事だ、と。畑に埋め込んであ

る大根を掘り出して、それで切り干し

大根や割り干し大根を作った。すっか

り春仕事なのである。

すき焼き

　先日ある方から牛肉なるものを頂い

て、冷凍しておいた。しばらくして自

前でネギを作っている方から、これも

太くて立派なものをもらったのだ。も

うこうなるとすき焼きをするしかない

なぁと、一人ニヤついていた。

　今日は朝からよく冷えるなぁと思っ

ていたら、案の定雪が降ってきた。け

れどそれほど雪雲が厚くないのだろう

時々お日さまも顔をのぞかせている。

本堂横にある座敷の床板を変えて、そ

の後はこの部屋が作業場になっていた。

そこに畳を入れて戸板をはめようとす

ると、前の寸法とはずいぶん違ってい

る。床板の下の大引きという構造材か

ら変えたから、敷居下がっていたもの

をあげることになったから、当然のこ

とながら戸の方も変わらざるを得ない。

部屋の全方位、四隅とも戸板だから合

計16枚の戸なのである。これを乱暴だ

と思いながら丸鋸でガァーとやるもの

だから、タイへンなさまになっている。

けれど、本人とすればこれに３日もか

かってヒーフー状態だった。それが昨

日でようやく終わりホッとしてこの雪

降りだから、今日はすき焼きだよな、

と企んでいたのだ。

　いやはや、どちらかというと牛肉よ

りも豚肉の方が好きで、（自慢じゃな

いが、これまで自前で牛肉なるもの買

ったことがない）と公言してき

たし白菜と豚肉だけのあっさり鍋は冬

の定番メニューだ。ところがである、

じっさいライバルもいず独りで食べて

いるのにもかかわらず、がっついてい

るのだ。キホンいやしいから致し方な

いものの。ほんと満腹状態なのら。

歳だけはくっているものの相変わらず

のガキなんだよな。

魚肉ソーセイジ

　買い物に出かけても魚肉ソーセイジ

は今まで犬の餌用だったのだ。けんど

なんのひらめきか、ひょいとそのソー

セイジを買い物箱に入れたんだ。

　先日キムチを貰った。その残り

でキムチ鍋をやってみた。その時ソー

セイジが目に入ったんだ。どうかなと

思いつつ、これが存外あのハンペンの

ようで上手かった。それでホウレン草

と卵とじのところにレシピではベーコ

ンと書いてあるから、こりゃええんで

ないか、とソーセイジでやってみた。

これも上手かったぜよ。

　大工作業が昨日でどうやら終わった。

夏の暑い時に材木を２トントラックで

満載状態で買ってきた。廊下板４６坪

分幅105ミリ厚さ１５ミリ長さ4m370

枚。根太（構造材、幅４５ミリ厚さ60

ミリ長さ４m３０本。裏板（畳下、幅

180ミリ厚さ12ミリ長さ４m４坪分

20枚。最後茶の間の床板がコンパネで

やってあるせいで、もう湿気でぶ

かぶか状態、畳の上からでも弱いとこ

ろはふわふわしており、材料が残って

いるから足りなくなったら、まぁその

時はと思ってやり始めた。ところがで

ある、最後の細かい端数の材もみんな

使って丁度で終わったのだ。最初本堂

にその材料を置いた時、こんな材料ど

こに入るんだろうと思っていたさ。そ

れが見事にきれいに使い終わったのだ。

いやはやご苦労さんデシタ。