小さな旅

2018-09-30 20:05:52 | 日記

 先日学友に呼ばれて、信州上田まで行ってきた。さいわいお天気もよくだった。学友なるもの、もう50年ほど前のことになるから、われながら驚きである。今でも呼び捨てで名前を言い合って、違和感がないというのも不思議で、会った途端学生気分に帰るというのもなんとも妙なものである。行きや帰りの車の中は、久しぶりの一人だけのコンサート会場になり、堪能することになる。今回はクラシックを主に集めて聞いてみた。モーツァルト、バッハなど。今回はじめてじっくりと聞いたのは、マリア・カラスだった。その高音の伸びのある声と、なんといっても迫力感にあふれる歌いっぷりに、酔いしれたのだ。帰り道、富山のいろんな人たちと会ってきた。ほとんどこちら山から出ることがないから、唐突に訪れたぶん、歓迎されもした。やっぱり熱き人たちと語っていると、たのしいのだ。


大宮人

2018-09-26 21:39:06 | 日記

 昨日は古文の会だった。紀貫之がその序のところで、歌とは何だというくだりで、誰それは言葉はたくみだけど内容がついていないとか。あの人は、歌そのもののすがたがいやしと書いて。「このほかの人々、その名聞ゆる、野辺に生ふる葛の這ひひろごり、林に繁き木の葉のごとくに多かれど、歌とのみ思ひて、そのさま知らぬなるべし。」と手厳しいのである。それは、なんだか貫之さん気負ってんじゃねぇの。と言いたきところなれど、こちらが何にも知らぬまま歌かぁ、などとぼんやりやっていることとはずいぶん落差があるのだと思った。この時代、900年代人口は800万人位か、そのなかで大宮人と言われる宮廷の中でかかわりのある人たち、多くみて3000人位だろうと見当つけているが、その大宮人たちにだけ申しているのではなく、万葉の時代からまた後世につらなる人たちに向けても言い放っているに違いない。と、唐突に思った。それほどに貫之たちにとっての歌は、おのれの人生そのものをもかけた言葉。表現形体なんだと。この序の最初のところで、貫之は「生きとし生けるもの、(すべてのものたちと生きるわれら、鳥や蛙の声を聴いても)いづれか歌をよまざりける。力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の中をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。」と。


十三夜

2018-09-23 21:07:51 | 日記

 雲間からときおり、まん丸お月さんのぞいている。25日が満月らしいが、その日のお天気はどうかしらん。今宵中秋の名月として一献かたむけましょうぞ。

 今日はいいお天気、先日来から畑の世話がすっかりお留守になっており、今日は大根のところや玉葱のところの草抜きだ。以前にも書いたか。この玉葱という奴、たいそう手のかかるものなのだ。苗はようやく10㌢ほど、そこに雑草という草がいっぱい。一度は草取りしているのだ。それでも第二段のものが生えて、苗を追い抜きはじめている。人のてにかかっている苗は深さ5ミリのところに踏ん張っている。この草取りがすんだら土寄せをしなくちゃならない。かたや雑草たちは、上から茎を引っぱっても根っこまでほとんど届く前に、切れる。切れたところから再生しようという魂胆なのだ。時に根から採れるものもあるが、じつに10㌢ほども土の中からなのだ。こんな具合だからして、野生というものは強いし、栽培するというのは、なかなかのことなのだ。


研修会

2018-09-22 20:05:07 | 日記

 二泊三日の研修会が、今日終った。ここ3年ほど中国、日本在住の女性実業家が自身の病気をきっかけに、いま多くの中国人が病んでいる。と気がついて、身体直しもさりながら、精神のあり方、食事のこと、ふだんの暮しのあり方を見つめなおす機会を提供しようということで、中国本土から実業家たちを招いて、2週間の日程で研修を行っている。スタッフふくめて総勢15名、朝の坐禅から始まって、朝課、掃除(これがまた徹底している)食事(中国式、五観の偈)法話、談話と。ともあれ実業家たちということもあって、どの方も紳士(女性も半数)で、もちろんご自分の意見を、はっきり述べられる。ただ残念なのは、こちらその中国語ができるわけではないから、すべて通訳まかせということになり、それがもんだいではあるのですが。言葉が通じない分だけ、妙にアイコンタクトしあって会話?しているかんじがとてもいい。なんだかね、言葉ができないのはなんともなれど、出逢いというのはつくづく言葉ではないよね。


お彼岸

2018-09-20 20:01:44 | 日記

 暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。あのお陽様の光がうらめしいほどの暑さなんてすっかり忘れて、涼しいも通り越して肌寒いのである。二階のある我が部屋も20度を切っている。なんだかゆっくりして居る間もなく、なにやらむたむたと過ぎている。そんななか曼珠沙華をようやくカメラにおさめた。