今年はなにやら早いぞ。桜の開花今までなら２０日ごろが目安だった。それが随分と早く咲いたから、今も枝垂れ桜が咲いているし、ソメイヨシノも木が大振りだから、日陰の方の枝先のものが今が盛りと咲いていたり、そうかと思っていると今日などは山桜がうっすらと開いてきた。ほんとこんなことはここにきて初めてのことなのではないだろうか。山桜なんて他の地域のことは知らないが、ここではいわゆるの桜が終わった後に、雑木山の中にふわっと咲いているのが見えて、おう咲いたか、なんだけど。なんともへんだ。そして雑木山も芽吹きだしてきた。やはり全体的に１週間から１０日ほどは早いようだ。それで朝晩まだ寒く薪ストーブを焚いているくらい。そのせいで桜の花も長持ちしているんだろうな。
夜お月さんがまん丸で煌々と照り輝いているからだいぶ見えづらいが、天頂に赤い星のアークトゥルスがだんだん真ん中にきた。
ここにきて寒い。そんなだから桜も蕾のまま足踏み状態なれど、枝垂れ桜なども咲き始めたから、この辺りで宣言をしておかないと、なんていう気分で書こうとしている。そうここでは毎年のことながら、梅、桜、桃そして木蓮系の花たちも開き始め一気に春気分なれど、気温は低くストーブに火が入っていないと到底寒いのだ。夜にはもう10℃は切っているよ。カメラをパソコンに取り込めなくなったせいで、カメラを持ち歩くこともつい忘れている。今日連れ合いたちはわさび菜やコゴミ採りに近くの山間に行ってきた。寒い中たくさん摘んできた。これらと桜や花たちを愛でながら夕食を。なんとも贅沢な食卓なのである。
すみれというひとも、確か３００種ぐらいあったと思う。そのすみれが咲き乱れる中、カタクリの花が今年も咲いてくれている。このカタクリさんはこちらでは桜の少し前ごろに咲いてくれる。知っておられる方は、そうそうと聞いてもらえればと思うけど。この花最初蕾のような姿で出てくる。朝日が当たってしばらくすると、その六枚の花弁をおもむろに開く。それからやおら、人ならばえびぞり状態というのんか、その花弁を後ろ側に折り曲げるようにして佇む。そのお陽様の加減で一斉にというか、すっーと蕾からえびぞりになるまでの姿は、なんと言えばいいのだろうか。厳粛なんだ。いのちがただいのちしている。それをそばで見ているこれも同時にいのちをいのちしていることをおのずと感応同行していることに手が合わさるよ。ところでとうとうこちらオーバーワークでぎっくり腰状態で、門前の鍼灸の先生に治療してもらった。なんだか身体が思うように動かなくなった状態で花なぞを見つめると、愛でかたがしぜんと違っているというのんか。自分が見ているじゃなくて、やさしく見守られているかんじで、具合の悪さもいいものだとこの時だけは素直に思えるね。
冬に雪の重みで倒れた木を始末するのに、いやはや状態。先日はここによく出入りしていた左官屋さん、脳梗塞に４年ほど前入院、それで車なども手放してもっぱら畑や広い庭仕事に精を出している。基本的に体を動かすことが大好きなタイプ、せっかちなれどその分熱い人なんだ。その彼が庭の木を切ってくれんか。と娘夫妻にストーブ用の薪にしないかと。婿さんは何かにと忙しくしているのでこちらが出向いた。幹まわり１メートル近くもあるような大きな木なども含めて２０本ほど。切るだけで１日がかり、２トントラック満載で積んで運ぶのに１日がかり。身体全体筋肉痛を超えてヘトヘト。やっぱり歳だなぁと思わず出るところをグッとこらえて、腰をさすっているのだ。
