2週間ほど前に鶏小屋が襲われて、2羽やられた。
その時は、誰が襲ったのかはっきりとわからず、ともあれ小屋の入れそうな穴を塞いだのだ。
立派な雄鶏と少し弱っていた雌鳥がやられたのだ。
その日はこの冬、最も冷え込み吹雪いている明け方前の時だった。
彼らも最新の注意を払って襲いにきたことがわかる。
その2羽は休耕田に遼雲が埋めてきた。
しかしその2日後、深夜に襲われ今度は9羽だった。
それで、その鶏たちがいる小屋の手前に飼料や鍬などの道具が置いてあり
そこに袋に8羽を入れて、1羽を無造作に置いたところの前にトラバサミを仕掛けた。
この時点ではもうこれはテンしかいないだろう、と思っていた。
その深夜から毎晩やってきて、もちろんトラバサミなどに引っかかりもせず、
およそその9羽を食べ尽くして、これはまた鶏の方に入られると思い、
小屋を補強し新しくワイヤー罠を買わないとだめだろうと、探していた。
けれど、一度ならず毎晩のようにきて、自然界では絶対ありつけないうまいものを
食べてしまった彼ら、もう少々の補強などものともせず、入り込み2羽やられた。
その2羽を手前の小屋に置いて、今度は違う場所にトラバサミを移動して仕掛けた。
その夜9時頃、飼い犬のうるさい声に応えて、遼雲が小屋に駆けつけたところ、
雄のテンがトラバサミにかかっており、それをやっつけ。もう1匹メスの方は逃げたとのこと。
それから小1時間ほどのち今度は鶏の悲鳴がして駆けつけたところ、メスのテンがおり
それを鉄の棒で殴りつけたが、鶏も驚いて外に逃げ出したから捕まえている間にテンも逃げたとのこと。
18羽いたものが6羽になった。テンと鶏そして人との攻防である。