この山に住んでもうかなりの時を過ごしている。けれど、山のこと暮らしのこと、知っているのはほんのわずかなことだ。それは政治や経済から歴史、そうこの自分ということや人間ということも。知っているのは、自分にとって知っているところだけは知っているというだけで、何をどこまでなどと言われると急に困るようなそんな知り方だ。
「クマともりとひと」という薄い冊子をここに出入りされる方から頂いた。日本熊森協会というところが出している。そこにはこの協会がどうしてできたかということが書かれてある。中学の理科の教師だった方が生徒を通して教えられ、活動を起こすことを解りやすくしかも丁寧に、そして実直に書かれてある。これは是非多くの方に読んで頂いきたい。そして広がり、みなしてこの国土を森を守っていきましょう。と思ったのだ。
こちら偏屈ものなのか、反原発運動や反戦運動というものにどうしても馴染めない。それはなんだろう一言でいえば、運動家になってしまう事がつまらないと思っているようだ。もちろんそういう具体的な活動をされる方がいないと、広がり啓蒙されないわけで。それを承知のつもりでも反原発、反戦ではあっても運動家であることを断ってきた。この山での暮らしそのものが、ぼくにとってのそれで、運動される方は他に多勢いると、逃げてきたんだ。
でもこの日本熊森協会の活動、これはこの山に入ってぼく自身が、それなりに気がついていたんだ、でもある意味こんな世の中だから仕方がないのだろうと半ば諦めていたのだ。それは田んぼのことにしてもそうだ。(ここで詳しく書いている余裕がないが)「クマともりとひと」ネットでも読めます。是非読んで見てください。自分の思いで読んでください。これはたんにクマを守る。森を守るというだけのお話でないことは十分にわかることと思います。そしてこの熊森協会に、入会、またはカンパまたは広がりの応援を、支援をしましょうよ。