あすなろ通信

2017-01-31 21:32:21 | 日記

 鎌倉から能登の門前に引っ越してきて、2年目の冬を迎えているあすなろ治療院の雅哉さん、彼が季節の変わり目ごとに出している通信が好評だ。本人にたずねたらほとんど気負うことがなく、いま現在のおもいをそのまま書くことができているとのこと。そのせいでしょう、すっと読めてお腹に落ちていくかんあり。 最後の詩編から抜き書き。

 

 同じ空をみても

 私とあなたは

 違った空をみる

 

 空は無限だ

 無限を切り取って

 みている私達は

 それぞれの思いを

 空に

 託していく


勉強会

2017-01-30 20:13:29 | 日記

 ここで毎冬2回は先生に来て頂いて、講義をお願いしている。正法眼蔵を語ってくれる方と、歎異抄です。昨日までの2日間は禅の老師でした。浴びるようにして仏教世界に浸り込んでいるありがたさを、おもうのでした。


大根掘りだぁ

2017-01-26 20:41:42 | 日記

 朝から快晴。夜明けがだんだん早くなり、坐禅が終る頃にはもう、お陽様が照り出している。

大根を畑の埋めてあるところから、掘り出した。チンゲンサイや小松菜もすこし。夕げの食卓に、そのチンゲンサイのきれいな緑が、映えていた。ストーブ用の薪を運び込んだり、車庫前の雪すかしを。お陽様の下で動いていると、からだがうれしがっているようである。


前触れもなく

2017-01-25 20:42:17 | 書簡集

 昼飯を食べ終わった頃、大きなくしゃみがひとつ。それからときおり、くしゃみがでておった。夜の片付けをしているころには、くしゃみの連発で、そのたびに鼻水がどびぃやぁとばかりにでる。

 夜、歯磨きをみごとに輝くオリオン座を見ながら、やっていたら、妙にぞくぞくするではないか。こりゃ風邪症状ダゾォ。早めにネルだぁ。


大伴家持

2017-01-24 18:23:11 | 日記

 名前ぐらいは知っていた。その当時の富山の県知事さんをやっていたことも、なんとなくは知っていた。そして今も富山の高岡で万葉祭り?を、年に一度やっている。そこでは4500首もの句を、壇上に上がって、歌い上げるらしい。そこまでは、新聞などで知ってはいても、さて彼の句となると、まともに読んだことがなかった。それに彼の名前も、「おおとものやかもち」と呼ぶことすらも、知らなかったのだ。で彼の句である。あらためてゆっくりと読んでみると、これがびっくりこちらに、じーんと響いてくるものがありました。

 「春の野に 霞たなびきうらがなし この夕かげに 鶯鳴くも」

大意 春の野に霞がたなびいて、うら悲しい。この夕暮のほのかなひかりのなかに、鶯が鳴いている。山本健吉訳

 

 「わが宿の いささ群竹 吹く風の 音のかそけき この夕べかも」

大意 わたしの家の庭前の少しばかりの竹群を吹く風の音がかすかに聞こえる。今日の夕方であることよ。

 

 「うらうらに 照れる春日に 雲雀あがり、情悲しも。(こころかなしも)独りし思へば」

大意 うららかに照っている春の日に、雲雀が空高く舞い上がった。そのさえずりを聞き、私は心が傷んでくる、独りもの思いをしていると。