キリスト教に7つの大罪というものがあり、強欲、色欲、暴食、憤怒、怠惰、傲慢そのなかに憂鬱も入る。この憂鬱の鬱という字、今日の新聞のコラムにも書いてあった。書けないが、読める字である。前からこの字の成り立ちはなんなのかと思っていたから、ちょっと白川さんの字通で調べてみた。
鬱、上の部分林に缶は「木、叢生する者なり」と。下のところの左の作りは酒をかもす形とある。その右の彡はその酒気。とある。つまり、密閉して香草を加え、その醞醸を待つ意。と。
1、しげる、さかん、あつまる。2、もと醞醸を待つ意で、酒気の満つる意。ふさがる、こもる、むす、むれる。3、心意の上に移して、うれえる、いかる、うらむ、心がむすばれる。とあった。
あらためて言うほどのことはないが、言葉ということ、漢字ということ、歴史があるよ。