幽けしの

2012-10-27 22:00:16 | 日記
 幽けしの さびしさつのる 秋の主 鈴虫がいよいよ最後を迎えて
いる。飼育箱をのぞくと、まだ動いてはいるもののもうほとんど
食べずにじっとしている。

 五日間おられた能シテをやられている岡田さんが帰られた。10月
は忙しい時期らしいが、五日もとって無理無理来たらしい。なにか
そうでもしないと、毎日切迫感だけで追われるようになってしまう
らしい。そのせいもあってか、ともあれぼーと過ごしたいとのこと
静かに1人おられた。明日は、三重の木村さんはるみさんが来られる
木村さんは、デザイナー。ぼくとは13も先輩なれどいまだにロック
青年で熱い方である。

 来週にはミラーさんが例のオリンパス事件のウッドフォード夫妻
たち6人と来るらしい。来客週間やね。

丁割り

2012-10-26 21:45:30 | 日記
 車庫の丁割リ。基礎を決めるための線引き、これがなかなか
決められず苦労していた。そこにあの新さんがやってきた。
稲刈りに毎年のように来ていた。だけどいろいろあって今に
なってしまったとか。それで早速水糸はりから手伝って貰い
基礎にするコンクリブロックを置く作業を。

 これもユンボで地ならしをして、まだ日が浅いため
土がぐじゅぐじゅでうまく一発で決まらない。新さんの応援で
なんとかすこしづつやっている。

 


狼の群れと暮らした男

2012-10-25 22:15:44 | 日記
 本文で書こうとすることと即さないことかもしれないが、正法眼蔵
の原文を抽出して書こうと思う。
 「この三昧に遊化(ゆけ)するに、端坐参禅を正門とせり。
この法は、人々の分上にゆたかにそなわれりといへども、
いまだ修せざるにはあらわれず、証せざるにはうることなし。
はなてばてにみてリ、一多のきわならむや。かたればくちにみつ、
縦横きはまりなし。」
 拙訳「ほんとうに堂々と自分自身を
生きる方向がある。それは誰でもの自分にゆたかにそなわって
いる。けれどそれはいまここで行じないことにはあらわれず、
証することもできない。思いでつかもうとすると、あるとか
ないとか、やったとかやってないなどとなってしまうが、
なーにその思い以前のここは語ればすべてそうやし、
きはまるところがないよね」

 「狼の群れと暮らした男」というタイトルの本が先日から新聞で
見つけて気になっている。それで本などをネットで調べたら、それの
ユーチュウブがあるとのことで、早速みた。それはDVDの予告らしく
短いものだったけれど、出て来たものは本人に間違いはなく、そこに
彼云わく、獰猛で狡猾な狼という印象を強く持っている人が多い。
しかしながらあたりまえのことだけれど、かれら狼の世界のほうが
よほど素晴らしく純情で、統制がとれていて真っ直ぐなものはいない。

と、そうだろうとまったく同感である。それに比べて人の自分のこと
しか考えないこの野蛮な生き物はなになのかと。狼との2年の生活から
人間の生活に変わるときの方がきつかったとは。これもまさしく
そうだろうと強く思った。人間ほどわけのわからぬ生き物はいない。
ならばこそ、どうしょうもない人も登場するけれど、同時にすばらしき
人、智慧もあるよ。

寒さが来た。

2012-10-24 21:03:20 | 日記
 一雨ごとに寒さがつのってきていたんだが。今朝などはかなり冷え
たよなぁ。そろそろ霜も降りるのだろうか。
 月日の経つことが早く感じるようになった。年のせいなんだろうか。
それで寒さも押し寄せるように思うのかなとも。しかしなが
ら、この焦燥感というのか、もうこんなに時が立ってしまったという
それだ。それを言うのは止めにしたい。もとより今までもそんなに使
ってはいないはずだ。けれど何かの拍子におもわず言ってしまう。

 もちろんそれは加齢だけではなく、なんだかね世の中そのものが
せわしいんだ。だけど、それもう言わないことにする。
 それとね、あー腰がだるぅとか、くたびれたぁとかいうやつ、
これもねつい言ってしまうんだ。だけどこれもいわないように
しようとおもう。うん、そうつい言ってしまうけれどなにかね
大切なものも逃してしまうよなぁと。

 坐禅って坐っていてもまことになんにもない。いつもぼくのなかで
待っているワクワク感とかイイことつまり期待感か、そんなものは
かけらもなくて、ほんとなんもないのだ。ただ、いま、ここに、
これが、わじゅともいえないこのこれが、ここに完全なものとして
そのまま置かれている。そのありようにただ合掌しているのが
坐禅なんだ。で、思いとしてはそれを有り難いともなんともおもわず
いるんだ。

 そんな坐禅を日々やっているということは、本人がどう思うとに
かかわらず御いのちを頂いている。本日ただいま誕生のもので
あるということなんだな。

 ついため口や焦燥感で日暮しするというのは、やっぱり
もったいないよなと妙に、はいとおもったのさ。

車庫

2012-10-23 21:34:20 | 日記
 車庫をもう一棟建てるべく算段をしている。間伐材を貰い受けて
建てるつもりだった。だから、これから山に入って木を切る予定
だった。けれど村の人から納屋を整理したいからと言うて、地松の
製材したそれもほとんど6寸角(20㌢)長さ2間ほぼ4mそれら
ぜんぶで45本ほど。

 車庫は3間×6間(5、4m×10、8m)だから十分に材料は
ある。当初はこれまでのようにチェンソーでザァーとと思っていた。
ところがここにいつも出入りしているある人が、弾くんというプロ
がおって何でしないのかと言われ、はっとした。彼はこういう仕事
嫌がるだろうなぁと勝手に決めつけていたのだ。で、食器洗いの時
どうよと聞いてみた。すると破顔一笑、えっおれやってもいいのと。

 いやはやそうかオレなんぞが思っているよりよほどしっかり
している。こちらの思い込みが質されたな。