自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

地球の歴史:カザフスタンの秘宝 幻の海の水鏡・トゥズバイル湖

2019-10-14 13:35:12 | 歴史

 以前、NHK番組で気に入ったものをYouTubeに投稿していたら、著作権違反で削除され使用できなくなった。(YouTubeの著作権とは? 放送で公表したものは共有財産!)それでも皆さんと情報を共有したいので、最近はフェイスブックを利用させていただいている。最近紹介した「驚き!地球!グレートネイチャー「シルクロード・幻の海が残した秘宝」 (動画17分)は、シルクロードにあるカザフスタンの秘宝(幻の海の水鏡・トゥズバイル湖)が、1億年前海であったと教えてくれる。


 大陸はマントル対流の力で変形しながら分裂と移動・合体を繰り返している。10億年前には超大陸「ロディニア」ができたが、この時期は海の中でようやく小さな多細胞生物(菌類)が出現するようになった時期であり、陸生生物はいない岩石大陸だったと考えられる。
 「魚の時代」とも呼ばれているデボン紀の開始時期にあたる約4億2000万年前、複数の大陸同士(ローレンシア大陸バルティカ大陸など)が衝突し、小規模なユーラメリカ大陸が赤道直下に誕生した。
 約3億年前のペルム紀にはユーラメリカ大陸は大規模な超大陸であるパンゲア大陸の一部となった。約2億5千万年前~2憶年前の三畳紀は超大陸で有名なパンゲア大陸が誕生し、再び分裂を始めた時期である。なお、超大陸パンゲアを取り囲んでいた、唯一の広大な大洋をパンサラッサ(Panthalassa)と言う。パンゲア大陸は約2憶年のジュラ紀に、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂を始めた。
 参考:Plate Tectonics, 540Ma - Modern World - Scotese Animation 022116b
     地質時代 氷河時代の年表
     パンゲア超大陸の誕生 ― マイケル・モリーナ
     240 million years ago to 250 million years in the future

     パンゲアの分裂から現在までの大陸移動
     シミュレーションで大陸移動の再現に成功!
     マントル対流の数値シミュレーションによって再現された
     2億年前から現在までの大陸移動

     大陸移動(2億4千万年前~)





 カザフスタンの幻の海の水鏡・トゥズバイル湖は、日本の国土面積ほどある世界最大の塩湖・カスピ海黒海地中海とともに1億年前のパンゲア大陸のテチス海に由来した塩の大地である。596万年前から533万年前にかけてテチス海は塩湖化しながら縮小もしくは完全に干上がった時期が確認され、533万年前、再び大西洋とジブラルタル海峡で繋がると、200年以上かけて海水が流れ込み地中海が形成された。地中海は、現在でも大西洋より塩分濃度が高くなっている。
 参考:トゥズバイル塩湖とウスチュルト台地
     カスピ海は湖か? 海か?




 西側でカスピ海、北西はカザフスタンと国境を接するトルクメニスタンは、テチス海の生物の遺骸による豊富な石油や天然ガスを埋蔵し、天然ガスの採掘地で陥没した場所は安全のために火をつけたが「燃える“地獄門”」と言われ、50年間も燃え続けている。首都はアシガバートは砂漠の町であまり知られていないが、素晴らしい夜景だ。


 日本とハワイの距離(6000㎞)は年間6㎝接近しているので、1億年後には陸続きとなる計算となる。1億年後の地球は、アフリカ大陸やアメリカ大陸は複雑な痩せた大陸となり、日本海は消滅して、日本はユーラシア大陸に押し付けられている。計算(シミュレーション)とは言え、地球は2億5千万年後再び一つの超大陸になり、日本は消滅すると考えられている。

 何故、人類は自国を守るという口実で、他国を破壊し殺戮する軍隊をいつまでも持とうとするのであろうか?『戦争放棄』の日本国憲法を変えることは、「美しい国・日本」を「醜い国・日本」にすることだ!
 日本は地震大国であるだけでなく、地球環境を破壊する温暖化で台風の被害も大きくなることが予測されている。自衛隊の役割は破壊・殺戮ではなくて、地震・台風被害の予防と救出の世界の先頭に立つことだ。素人考えだが、台風が発達する前の熱帯低気圧発生の場で海水を冷却する方法を考えれば、巨大台風は発生しないのではないか?降雨か晴天を求めるのか天候制御の目的は多様であろうが、人類は協力して地球環境を守り、幸福を求めて歩み始める時期に来ているのではなかろうか。
 参考:大陸移動・プレート運動を実測する宇宙測地技術
     現在から2億5000万年後までの大陸移動とマントル対流の時間変化
     1億年後の地球 20億年前の地球から今後10億年の間で、太陽の放射は増大し、
     地上の全ての生物は絶滅すること、54億年後までに、太陽内部の温度が上昇し、
     ヘリウム中心核で水素核融合が起き大きく膨れ、赤色巨星と呼ばれる段階になる
     こと等、豊富な資料を提供している。
     気象を操る。人類が天候をコントロールした10の歴史
     潜水艦を使って台風の勢力を抑える技術を開発(日本)



初稿 2019.10.14 更新 2020.2.20(ブログ目次削除)



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