自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

サンデーモーニング 風をよむ~声を上げ始めた人々

2015-09-12 21:19:08 | 憲法を考える
安保法制は強行採決されそうだ。これは立憲主義の否定であり、権力の暴走だ。皆さんにも阻止の声を上げていただきたく、2015年9月6日 TBS「サンデーモーニング 風をよむ~声を上げ始めた人々」の番組をYoutubeで公開しました。(削除されたので引用させていただきます)
  
この番組の最後の部分の貴重な意見を書き起こしておきました。

関口・司会「うーん、うまいこと言ったもんだな。善人たちの沈黙と無関心(が悲劇的である)。そういうことだろうね、傾向として。」「特に日本人はそうかも知れない。」「そうかな。いかがですか、実郎さん。」
   
寺島実郎「今まで動かなかった人たちが動いたということですね。これ安保法制というのは憲法改正に向けての第一歩だったはずだったんだけど、これによって逆に憲法改正なるもののハードルがグーッと高くなったというのが僕は印象として持っている。一方、非常に奇怪な沈黙を続けている存在を二つ触れておきたい。一つは経済人なんですよ、経済界。経済界は利益と株価のことぐらいしか関心がないのですかという問いかけに対してどう答えるのか。経済人こそ本当は平和に敏感でなきゃいけないんですよね。もう一つは野党第1党、民主党なんですけど、本音の部分で自分たちが政権をとった場合に集団的自衛権に賛成している人がいる、加えて沖縄ですよ。辺野古の問題でも辺野古しかないという考え方の人が民主党の主軸にいる。そういうことによって本当の意味でこの政権が出してきている案に対する対案になっていない。それが実はこの運動がもう一歩前に突き抜けない大きな理由なんだということを気付くべきですね。
関口・司会「政治の世界に受け皿がないんですよね。そこも大きな問題でしょう。慎平さん、いかがですか。」
浅井慎平「いろんな人たちが動き始めたという背景があるが、一方で僕が最近会っている財界の人にしろ、政治の人にしても、みんな元気ですかと言うと、元気じゃない。重い、なにか気分が良くないという人がほとんどなんですね。そういう人たちがじゃあ行動しているかと言うと全ての人が行動している訳ではない。そのはけ口が国会周辺のデモになったりしている。多分、日本人像の全体的に、それぞれの人がそれぞれの感覚で、なぜこんなことになっているのだろうという実感があるだろうと思う。それはもともとは立憲主義というか憲法というものがあって日本という国が民主主義に乗るような形で始まっているにもかかわらず、それを無視する形で政府が何かをやろうとしていることが、じわじわと国家と自分たちの間がズレてきていると感じ始めていて、それはある意味では健全なことだと思う。変だということについては皆で議論しなくてはいけない。新しい法案を作りたいということであれば、国民の理解が必要だ。それについての努力が殆どされていないというのがここに来ちゃっている。ここがどこに向かっていくのかと言うことは僕も予測がつきませんが、ある程度人々の思いというものが動き始めたことは事実だと思う。ただ、どこに向かっていくのか心配でもあるが、それが良い形で進められていく民主主義というものを信じたいと思う。
関口・司会「西崎さん、いかがですか。」
西崎文子デモに対する評価というものは、特に政権側は否定的ですよね。感情的だとか、スローガンばかりだとか。数も大したことはないとか。いろんなことを言われていますが、忘れてはいけないのはあの人数の裏に沢山の人がいる。また、デモの時はスローガンぐらいしかないですが、実際には勉強会も開いて、本も読んで勉強している人たちが非常に増えているということをまず一つは押さえておきたい。もう一つは政治に受け皿がない。自分たちの思いが伝わらない。その感情ですね。それがデモになって本当に表れている。日本は政治参加と言うと選挙ばかり考えますが、でも友達と話し合うとか、本や新聞を読むとか、集会に行くとか、寄付するとか、いろんな形で政治参加があって、選挙と政党政治に今よりどころがない人たちが、ああやって一つの非常に重要な政治参加の形のデモをしている。これを軽んじるとしっぺ返しが来ると思います。」
関口・司会「だと思います、私も。安田さん。」
安田菜津紀「デモの8月30日は、私自身は岩手県の陸前高田市にいたが、被災地には特に震災直後に、例えば炊き出しであったり、遺体の捜索であったり、自衛隊の人たちが奔走してきたことで子供たちの間でも将来、隊員を目指したいという声が上がるようになった。こうした身近に接してきたからこそ、自分たちがお世話になった隊員さんであったり、あるいは次の世代にリスクが高まることを懸念する声も上がっている。西崎さんが先ほど仰っていましたが、デモに集まった人は国民の何%だという言葉が政治の側からもありましたが、仮設住宅のおじいちゃん達やおばあちゃん達はそもそもあの国会前に行くことは難しいし、あそこに集まった人々の後に声が続いているということに為政者として耳を傾けるべきではないかと思います。」
関口・司会「(中西さん。)エー、デモが盛んになってきましたが。」
中西哲生「僕は安保のことも、被災地のことも、原発のことも、基地問題も、最近のオリンピックのことも、いろんなことが僕は全てつながっていると思う。僕だったらスポーツのことは当事者として考えるが、他のことは他人事であったりとかなってしまうのですが、それがあまりにも沢山、例えばコップにもう一杯入らないじゃあないですか問題が。よりこぼれて来たかな。で、みんな動き始めたかなという感覚を持っていますね。」
関口・司会「うーん、そうかも知れない。岸井さん。」
岸井成格「そうですね。さっきのVTRの最後のキング牧師の『沈黙は罪だ』というあの言葉は非常に重いと思う。今回の問題は民意とは何かで、その民意が本当に国政に反映されているかどうかで、その乖離というかズレをみんな敏感に感じていると思う。そういう中で改めてメディアの責任というのは正念場だなと感じる。冒頭に申し上げたように、この安保法制は中身もそうですけど、強引なやり方もそうですが、紛れもなく権力の暴走なんですよ。これをどうやって止めるかというのは一番大事なことで、メディアの非常に大きな使命でもあると思う。それは戦前のまさに反省なんですよ。その教訓をどう生かすかですよ。あの無謀な戦争を止められなかったというね。それは沈黙したり、場合によっては煽ったりした。そういう責任がある。」
関口・司会「さっきの経済界の話と似かよっていますね。どうもありがとうございました。」

 私は国際情勢にも政治にも疎いが、2015年4月29日の安倍首相のアメリカ議会演説は、日本のアメリカ属国宣言のように見えた。アメリカと安保法制の関係について同じ日にサンデーモーニングで安保法制とアメリカの関係「アーミテージ・ナイ レポート」を取り上げているので、これもYoutubeに公開しておいた。(削除されました)
  
参考:賞賛された“はずの”安倍首相演説、なぜ米国メディアから酷評されたのか?

 世界中にアメリカの傀儡政権は多いが、それはアメリカの正義の民主主義の旗手のような顔をして、実のところ国民の支配者になりたいのだと思う。政治は支配者を目指すものを生み育てる。それを許さないのが国民主権の立憲主義だ。

 また、同日のサンデーモーニングでは、シリア等からヨーロッパを目指す難民についても報じている。戦争は戦闘による被災だけでなく、安住の地を追われ難民大移動による多数の犠牲者も生んでいる。戦争は悲惨であり、その原因にアメリカを含めて大国がある。集団的自衛権でアメリカと共に戦うことに正義はない。このニュースもYoutubeに公開しておく。(これも削除されました)

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こんにちは。
私は先ほど「「戦争法案」の審議入りに抗議し、廃案を強く要請します。」というキャンペーンに賛同しました!
この課題は非常に重要だと感じています。一緒に賛同していただけないでしょうか?

詳しくはこちらリンクをご覧ください:
よろしくお願いいたします。


初稿 2015.9.12 更新 2018.9.6(動画引用)

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