百菜健美☆こんぶ家族ラボ

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塩昆布と青梅

2019-06-12 | 昆布

6月11日は「入梅」。

梅の実が色づき、梅雨に入る頃を示す、雑節のひとつです。

じつはこの時季、全国のなかでも突出して、山梨県で「塩昆布」の売り上げが伸びるといいます。

そこには「ご当地梅仕事」とでも言うべき、山梨県特有の漬物の存在がありました。

梅塩昆布が売れる理由は…「梅」!?

山梨県で6月に塩昆布の売り上げが伸びる理由。

「梅の塩昆布しょうゆ漬け」を知っていますか?

塩昆布を発売しているフジッコでは、梅雨から夏にかけて、山梨県で『ふじっ子 塩こんぶ』が売れているといいます。

なぜ、山梨県だけ突出して売れるのか? 

同社に取材したところ、「理由のひとつが、山梨県のご当地レシピ『青梅の塩昆布漬け』ではないかと推測しています」と教えてくれたのは、広報宣伝グループの小山裕志さん。

6月に入ると、山梨県のスーパーの漬物づくりコーナーには、青梅と一緒に塩昆布が並びます。

梅と塩昆布としょうゆを保存容器に漬け込むご当地レシピ、「小青梅の塩昆布漬け」のためです。

山梨県は全国10位に入る猛暑エリア。

また、日本一の小梅の産地でもあります。

「暑い夏を上手に乗りきる知恵のひとつとして、特産品で疲労回復効果のあるクエン酸を含む小梅と塩昆布を使ったレシピが広まったのでは」(小山さん)

●各家庭にそれぞれの味が。おすそ分けし合う文化も


梅と塩昆布

ESSEonline編集部は、実際に塩昆布しょうゆ漬けをつくっているという、甲府市に住む60代の美容師・名取さんに取材しました。

名取さんによると、「ここ20年くらいやっている習慣で、私も母から教わりました」と言います。

「お茶請けや箸休めとして食べています。各家庭ごとに味があり、うちでは塩昆布としょうゆに酢を加えて、少しすっぱく仕上げています。

甘い味つけが好きな人もいますね」

はっきりしたレシピがあるわけではなく、目分量でつくっているそう。

「うちの場合は、1kgの梅に減塩塩昆布1袋、しょうゆ適量、酢少々といったところでしょうか。

周りではしょうゆの代わりに、『ビミサン』というご当地調味料を使う人も多いです」

漬けて2週間くらいすると、梅の色が変わってくるので、食べ始めの目安としているそう。

「保存は冷蔵庫で。あまり長く置いておくと昆布が溶けてしまうので、だいたい夏までには食べきっています。梅は庭に生えているものや、実家からもらったものを使うことが多い。梅がたくさんある地域だからこそのレシピかもしれませんね」

この時季、ご近所さんと「もう漬けた?」「うちはカツオ節を入れてみたよ」などと話したり、おすそ分けするのが風物詩なんだそう。

●実際につくってみました

今回使ったのは、群馬産の青梅です。

ヘタを取った青梅と塩昆布

コンテナ容器に、よく洗って乾かし、ヘタを取った青梅と、塩昆布を入れていきます。

めんつゆ、白だし、しょうゆを適当に混ぜた漬け汁を加え、冷蔵庫へそこにめんつゆ、白だし、しょうゆを適当に混ぜた漬け汁を加え、冷蔵庫へ。

4日たった状態

 

4日たった状態がこちら。

梅の塩昆布しょうゆ漬け

試しに食べてみました。漬け時間が短いのでまだ少し硬く、すっぱさもありますが、これはこれでおいしい! 

くたっとした塩昆布との相性がよく、確かにお茶請けにぴったりです。

あと1週間ほど寝かせれば食べごろになりそう。

こういった梅仕事があれば、梅雨も楽しくなりそうです。

 

<撮影・取材・文/ESSEonline編集部>

https://esse-online.jp/trend/174330

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ファルシ ~Legumes Farcis~(野菜の詰め物) 長屋 英章シェフのレシピ

2019-06-12 | 昆布

レシピ

ファルシ ~Legumes Farcis~(野菜の詰め物)

コツ・ポイント

コツ・ポイント

南フランス・ニースの郷土料理のひとつで、丸みのある野菜をくり抜き、詰め物をしたお料理。
大事なのは、アロゼという調理法。調理中に、温まった煮汁を詰め物全体に何度もかけて、肉に水分を入れながら焼きます 。
こうすると、野菜の甘さが引き出され、肉もジューシーに仕上がります。

2人前/調理時間:約20分
材料・調味料分量下準備
なす   1ヶ  お好みの野菜で 
ズッキーニ(丸型)   1ヶ  細長いズッキーニを8cmの長さ程にカットし、半分にしてもOK 
パプリカ   1ヶ   
オリーブオイル   適量   
塩   少々   
コショウ   少々   
鶏のだし   100cc  数回に分けて使用 
バター   10g   
 肉のタネ  
合挽き肉   150g   
玉ねぎ   50g  みじん切り 
ニンニク   少々  みじん切り 
エルブドプロヴァンス(ハーブ)   2g  ドライ・フレッシュどちらでも 
ナツメグ   1g   
卵   1ヶ   
パン粉   30g   
パルメザンチーズ   10g   
生クリーム   10cc   
 仕上げ  
フレッシュタイム   少々   

作り方

  1.  

    野菜の上部をカットし、中をくり抜く。または縦にカットする。(くり抜いた野菜をさっと熱湯でゆがくと、火が入りやすくなるので時短になる。)

  2. 作り方 1

  3.  

    作り方 2

    フライパンにオリーブオイルをひき、中火で玉ねぎとニンニクを少し色づく位しっかりと炒め、冷ます。ボウルに、その玉ねぎと生クリーム以外の肉のタネの材料を入れる。

  4.  

    作り方 3

    まずゴムベラで全体を混ぜる。混ぜるとどうしても温度が上がるので、ボウルの底を氷で冷やしながら混ぜると肉が痛みにくくなる。

  5.  

    作り方 4

    ある程度混ざったら生クリームを入れ、粘り気が出るまで手でよく混ぜる。全体が繋がる感じが目安。塩・コショウしてかるく混ぜる。


  6.  

    作り方 5

    野菜に詰める。絞り袋を使うときれいに詰めることができる(ビニール袋でもいい)。少しこんもりとするくらい絞り入れる。

  7.  

    作り方 6

    ヘラを使い、肉のタネの表面をならすように軽くなでながら肉と野菜を接着させ、形を整える。

  8.  

    作り方 7

    耐熱皿にオリーブオイルをひき強火でしっかりと温めたら野菜を入れる。野菜の底に焦げ目ができたら一度取り出す。鶏のだし少量とバターを入れ、少し溶けたら野菜を戻す。

  9.  

    作り方 8

    煮汁をスプーンですくい、肉の色が変わるまで何度もかける(アロゼする)。水分が足りなくなったら鶏のだしを足す。ふたも煮汁で煮る。※水分はひたひたにしないこと。

  10.  

    作り方 9

    パン粉・チーズ・オリーブオイルをかけ、180℃のオーブンで焼く。早く火が入ったものから引きあげ、トースターで焼き目をつける。タイムを入れた煮汁をかければ完成。

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