百菜健美☆こんぶ家族ラボ

おいしい
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舌で味わい、
目は閉じていても
耳は心で。

洗練のお弁当

2019-06-06 | 昆布

按田餃子の味を決める衝撃の魚しょうゆと、洗練のお弁当

按田餃子の味を決める衝撃の魚しょうゆと、洗練のお弁当

按田餃子の魚しょうゆ

按田餃子(ギョーザ)を開くことになった頃から数年間、日本の魚醤(ぎょしょう)を探し回っていたころがありまして、餃子の餡(あん)に使うためのもので商売上、味と価格、入手のしやすさなどいろいろと考慮しなくてはいけないので、しばらくはコレと決めずに1本使い切っては次の魚醤を使ってみる、という風にしていました。香りが強すぎるものは醤油と混ぜたりしながら、しかしながら、醤油(しょうゆ)だけの味付けは気に入らないので困ったものです。

按田餃子の味の決定はすべて私の頭の中に繰り広げられているファンタジーが指針となっています。この食材じゃなきゃ絶対にダメ!というものがお店に沢山あるのは、私に素材を吟味する力があるからでなくて、このファンタジーの成れの果て。良い素材かどうかは、作っている人や売っているご当人様を差し置いて私はとやかく言う立場にありません。

どのくらいの魚醤を試したでしょうか……。ついに私にとっての理想の1本に出逢いました。その魚醤を作っているのはかまぼこ屋さんで、かねてから旨味(うまみ)を出すために使う添加物の代わりに旨味調味料を作りたかったとか。それで地元富山湾でとれるニギスという魚に「醤油麹(こうじ)」を加えて魚醤を作ったそうです(ちなみに醤油麹とは、家庭で作るような出来上がった醤油に麹を入れているやつのことでなくて、煎(い)った小麦とゆでた大豆に種麹をまぶして培養させたもののこと)。これはもう、大きな衝撃が走り、私の中の物語もググっと前に進みました。

按田餃子の味を決める衝撃の魚しょうゆと、洗練のお弁当

魚のすり身がたくさん売られている、インドネシアの屋台

まずですね、魚醤なら狩猟採集で材料が調達できる。だから、地球規模でみてオープンな!?調味料だと思うのです。定住しなくていいし。それにひきかえ醤油ときたらまず、大豆と小麦を栽培しないといけない。そして、種麹を作らなければならない。日本では大豆はかつて焼畑作物として栽培されてきたけれど、もはや水田稲作とセットで捉えられることのほうが多い作物になった。そして農民は定住し大豆と共にその土地にドメスティケーションされていった……。なんて大げさに言ってみましたが、勢いついでに言えば、そんな対極にある社会システムを象徴する作り方が相まって成り立っている魚醤なのです!! これですっ! 私が探していたのはっ!

それでこの魚醤、国立大学と共同開発して出来上がったもので、資料を見て勝手に想像するに、携わった教授は、モンスーンアジアの稲作文化の特徴を基本文脈にしつつ極東アジア日本のかまぼこ屋さんを終着点にするために大豆醤油の文脈をぶつけたに違いない!!

「この魚醤は文化がデザインされていてどこにもない! 大好きです!」とかまぼこ屋さんに熱く語るも、かまぼこ屋さんにしてみれば、かまぼこがおいしくなってくれればそれでいいし、「そんなことよりアナタ、せっかく来たのだからかまぼこの歴史を見ていきなさい」と言って、社長自ら作った紙芝居を見せてもらったのでした。

紙芝居によると、かまぼこ(蒲鉾)の起源は西暦260年ごろで、旅の道すがら神功皇后が刀の矛先に魚のすり身をくっつけて焼いたのが蒲に似ていたことから「かまぼこ」になっていったとのこと。しかし、社長は自ら作った紙芝居にツッコミを入れ始めました。
「僕としてはですねぇ、こういうのはまぁ、作り話だからね。僕が思うに、本当は起源は東南アジアのケロポクというすり身なんですよ。(中略)それで、富山は北前船の寄港地というのもあって、昆布がたくさんあるからかまぼこに巻いちゃったの。巻いたほうが旨味が均等だし」

按田餃子の味を決める衝撃の魚しょうゆと、洗練のお弁当

インドネシアの「魚のすり身定食」

この紙芝居が終わるころには私は社長のことが大好きになっていました。そうです、いつだって私が言いたいことはそういうことです。同じ文化圏の中で生きている人々にはたくさんの共通点があって当然。むしろその土地土地で生まれたユニークな違いが圧倒的に面白い。

かまぼこもケロポクも、さつまあげもちくわもフィッシュボールもぜーんぶ同じ文化圏の魚のすり身です。ココナッツや香味野菜を入れて板になすって焼いたり、葉っぱに包んで蒸したり、かたや昆布でぐるぐる巻いてめでたい時に食べてみたり。社長のツッコミは、食べ物はこうしなきゃいけないなんていう狭い自分の常識で測るものではないのだなと気が付かせてくれます。肉体はどうしたって一つですから、自分の住む土地で好きなようにご飯を作るのが一番ですね。

昨年インドネシアの小さな島を訪れた時、そこはまさに魚のすり身ばかりを食べる島で、屋台でたくさんの種類の魚のすり身料理を食べました。どれもこれも葉っぱの香りが付いたちまきご飯によく合う味付けで、香草や唐辛子が効いたもの、アミエビや塩辛でさらにうまみをのせたもの、親しみのあるおいしさでした。

按田餃子の味を決める衝撃の魚しょうゆと、洗練のお弁当

気高きおじさんのお弁当

そして、時を同じくして私は友人からすごいお弁当があると、1枚の写真を見せてもらいました。それは、とあるおじさんが自分のために作っているお弁当の写真。カニのかたちの弁当箱に入っていたのは、東南アジアから北上したすり身の変化形である蒲鉾。さらに日本列島を北上して板を使わない渦巻型の蒲鉾で、使う素材も昆布から縁起ものに進化していった赤渦巻型。梅干を太陽に、蒲鉾を雲に見立てて焼き魚は昇り龍なのか。このお弁当をインドネシアの人に見せて、私たちだいたい同じですね!と言ったらびっくりするだろうに……。

子供に栄養バランスよく、とか、可愛く(可愛くしているかもしれないけれど)見せたいという他者への眼差しが介在しないおじさんのお弁当に、図らずも日本を取り巻く文化圏の果ての果ての境界線を見たような気がしました。私は是非ともこれを洗練と呼びたい。このおじさんのお弁当を見て、すごく面白い地域に自分は住んでいるのだなと再確認した次第です。

 

BY  https://www.asahi.com/and_w/20190605/586849/

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醤油ソムリエ

2019-06-06 | 昆布

福岡の醤油はなぜ甘い? その深~い理由と使い方を醤油ソムリエに聞いた

皆さん、「福岡の醤油は甘い」ってご存知でしたか? 九州外から福岡に来た人が口にすると「うわっ、何これ!? 甘すぎ」と驚き、福岡育ちで関東や関西に引っ越した人は「スーパーの醤油はどれもしょっぱい! 甘い醤油がない!」と戸惑ってしまうようです。そもそも福岡の醤油はなぜ甘いのでしょうか? 実は全国的にも珍しい“醤油ソムリエ”と名乗る人が、福岡にいます。世界初の醤油テイスティングバーを福岡市でオープンし、自ら醤油づくりに携わる福萬醤油7代目、大浜大地さんです。今回はそんな大浜さんに、気になる醤油のあれこれを伺ってきました。

■九州では醤油を甘くブレンドしている

―福岡県は、醤油屋さんが日本で一番多いと聞いたことがあります。本当ですか?

大浜 そうなんです。全国で醤油を製造している1,250社ほどのうち、約100社は福岡県にあります(平成30年9月現在)。昔は全国にもっと多くの醤油屋さんがあったけれど、戦後にだんだん減って。福岡に多く残っているのは、福岡独特の味と文化があり、それを支持する方たちがいるおかげだと思います。

―おっ、それは甘い醤油のことですね。

大浜 はい、福岡に限らず九州の醤油は甘くて、バリエーション豊富なのが特徴です。まずは醤油全体のことからお話ししましょう。醤油は、大豆と小麦を原料とした麹(こうじ)に食塩水を加えて、発酵させたものを絞った調味料。一番ポピュラーなのが「濃口醤油」です。関東あたりの家庭にあるのは濃口だけで、料理もさしみもこれ1本というのが一般的です。神戸生まれの「薄口醤油」は、食材の旨味を生かせるように味も色も薄い。ちなみに塩分は濃口とほぼ同じです。それから、三重県などで愛用されている、色の濃い「たまり醤油」もあります。

―福岡の醤油が甘いのは、それぞれのメーカーが甘く作っているということでしょうか?

大浜 福岡県では、地元のメーカーが集まって昭和41年に「福岡県醤油醸造協同組合」を設立し、筑紫野市にある国内最大規模の工場で一括して、濃口醤油と薄口醤油のもとを作っています。醤油の作り方自体は他の地域と同じですが、ここで作る醤油は、全国の品評会で最高賞となる農林水産大臣賞を何度か受賞するほど、非常にレベルが高い。醤油の決め手となるのは麹菌の管理で、福岡の組合には素晴らしいバイオ発酵学の先生がいらっしゃるんです。

―全国で最高レベルの醤油とは、すごいですね。

大浜 そうなんです。福岡の多くのメーカーはこの醤油のもとをベースにして、各社で火入れをした後に甘味料などをブレンドして、オリジナルの醤油を作っています。他の地域の醤油は火入れしたら完成ですが、福岡はブレンドするというのが一番の特徴。そのときに甘みを足すので、甘い醤油になるというわけです。ちなみに、醤油が甘いのは山口県あたりから西側で、九州全域にわたっています。

―九州外の醤油は火入れをした濃口醤油を販売していて、九州では濃口にさらにブレンドしていると。

大浜 福岡では濃口に甘みを加えて「さしみ醤油」や「うまくち醤油」を作っています。火入れが終わった無添加の濃口醤油は塩分が17~18%くらい。そこに甘みを足すことで塩分が下がり、うまくちは16%、さしみが15%くらい。福岡の家庭にはだいたい濃口とさしみの2種があって、使い分けていますね。さしみ醤油の甘さも、作る地域によって特徴があります。それは、醤油屋さんが三河屋さんをしていたからなんです。

―三河屋さん?

大浜 サザエさんに出てくるサブちゃんのことですよ。都市部を離れると、醤油を自宅まで配達してくれるのですが、そのときに「この前の醤油は塩辛かったから、もっと甘くして」などというお客さんの声を聞きながら、地域の味を作っていったという話があります。

―そもそも福岡で醤油を甘くするようになったのは、いつ頃のことでしょう?

大浜 おそらく17世紀以降だと思います。江戸時代、醤油は長崎の出島から海外に輸出されていました。当時、醤油と酒は花形の輸出品。醤油は今でこそ値段が下がっているけど、その頃は酒と同じくらい値段の高いものでした。一方、砂糖が輸入品として出島から日本に入ってきて、長崎から佐賀、福岡を通って、大阪や江戸へと運ばれた。ですから、九州では砂糖が比較的手に入りやすかったのでしょう。高級な醤油に貴重な砂糖をブレンドして、人をもてなそうという文化があったのかもしれません。

カウンターに並べられた醤油を1つ1つ解説する大浜さん

■さしみを食べるとき、九州の醤油ならベタっとつけて食べよう

―九州でも、鹿児島の醤油はさらに甘いと感じます。

大浜 九州内でも、福岡から南に行けば行くほど甘くなります。日本で一番甘い醤油は鹿児島産で、一番塩辛いのは北海道産じゃないでしょうか。私が調べたところでは、北海道の醤油は塩分22%、関東は18%。さしみ醤油なら福岡は15%、大分13%、鹿児島11%程度まで下がる。九州内は、基本的には近郊で釣れる魚に合わせて醤油を作っていて、例えば、福岡県内でも宗像や糸島などの海沿いはタイやイカがよくとれるので、タイやイカに合う甘めの醤油を売っている。北九州や飯塚などの工業地帯に行くと、少し塩分が高かったり。大分はアジやサバ、ひかりもので脂がのっているので、とろみがかかって甘みが強め、鹿児島はブリやカンパチに合わせて、さらに甘みが強くなっています。魚の脂には甘い醤油が合うということで、そうなってきたのでしょうね。

―関東の濃口醤油の塩分は18%で、福岡のさしみ醤油は15%。その3%の差が大きいのですか?

大浜 3%の違いはすごく大きい。海水の塩分って約3%なんですよ、この3%で使い方が変わってくる。関東の醤油で食べるときはちょっとつけるくらいがおいしくて、福岡はベタっとつけたほうがおいしい。関東の人は、福岡に来たときもいつもの醤油と同じように少ししかつけないと、あまり味を感じない。反対に、福岡の人が東京に行ったとき、いつものようにベタっとつけちゃうと、「塩っぱい!」となる。

―へー、それは大切な情報ですね。福岡の醤油を初めて味わった人は「甘すぎる!」と言われるけど、福岡の人はそこで落ち込まず、「さしみに多めにつけて食べてみて」とひと押しするといいのですね。

大浜 その通り、ぜひやってみてください。

小皿に注がれた醤油。テイスティング用に12種類も用意してもらった。

■醤油を選ぶときは、香りが好きなものを

―濃口醤油については、福岡と関東で差がないのですか?

大浜 大阪を境に東と西で、香りが全然違います。金沢の濃口と福岡の濃口、2つの香りを比べてみてください。(実際に匂わせてもらう)どちらがお好みですか? 金沢の濃口は塩みを感じる、とがった香りがするでしょう。それに対して、福岡の醤油は柔らかくまろやかな香りがする。だから、福岡の醤油は他のものとブレンドしてもなじみやすく、ブレンドに向いているといえます。ちなみに、この香りの違いは、菌の違いによって生まれるものです。

―確かに香りがずいぶん違いますね。

大浜 今、香りを比べていただいて福岡のほうが好きなら、味も福岡のほうが好みだと思います。醸造物は、味の8割が香りで決まります。舌で感じるよりも、鼻でおいしさを感じる部分が大きい。だから、醤油やワイン、日本酒などの醸造物を選ぶときは、好きな香りのものを選べば、だいたい間違いありません。

―こちらのお店にはいろんな種類の醤油がありますね。

大浜 私はこれまで2,000種以上の醤油を味見してきました。当店では、その中でも全国の醤油300種ほどを取りそろえています。九州の醤油は香りがまろやかで、何でもブレンドしやすい。ですから、甘みを加える以外に、カツオや昆布のダシ、海苔のダシ、ブドウの果汁、イチゴ、オリーブオイル、燻製の香りまで、いろんなものをブレンドした醤油があって、九州では1,200種類ほどが発売されています。醤油の好みは人それぞれなので、旅先の道の駅で地元の醤油を探してみたり、いろいろ試してみて、ぜひお気に入りを見つけてください。

―日本を代表する調味料の醤油には多様性があって、いろいろな楽しみ方があるということがわかりました。最後に、AKB48の総選挙にならって、大浜さんが自宅に置いておきたい醤油の「神7(セブン)」を教えてください。

大浜 う~ん、難しいですね。あえて選ぶなら、本醸造濃口、だしと合わせたうすくち、塩分ゼロ、さしみ2種、玉子ごはん専用昆布醤油、とうふかけ酢、かな…。醤油の世界って、ものすごく奥が深くて面白い。昔から日本人の身近にある調味料ですし、お手軽な価格なので、もっと多くの人に気軽に楽しんでもらえるようになるといいですね。

大浜さんが選ぶ、神7の醤油
(大浜さんが選ぶ、神7。写真左から、本醸造濃口、だしと合わせたうすくち、塩分ゼロ、さしみ2種、玉子ごはん専用昆布醤油、とうふかけ酢)

 

大浜大地(おおはま・だいち)さん
「福萬醤油」7代目、「九州醤油研究会」会長。1981年、北九州市生まれ。高校の2年間はニューヨークの公立校に通い、九州産業大学の写真専攻を卒業。福岡のウェブ制作会社勤務を経て、IT会社を設立。たまたまスペインで醤油の魅力を知り、1821年創業の福萬醤油と出会い、7代目社長に就任。2009年、天神で醤油をテイスティング販売する 「バル福萬醤油」をオープン。オリジナルの醤油も製造。日本で“醤油ソムリエ”と名乗る3人のうちの1人。
http://www.soywine.jp/

BY  ライター : 佐々木恵美

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ブライン液

2019-06-06 | 昆布

北海道は池田町、阿部農場の黒豚

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d5/Tampa_Cuban_sandwich.jpg/800px-Tampa_Cuban_sandwich.jpg

Wikipediaによれば、キューバ・サンドイッチとは、ハムとチーズを主体とする軽食のことで、1980年代にキューバの労働者によってフロリダに持ち込まれた。史家いわく、「キューバ生まれ、キーウエスト育ち」の食べ物である。

その後1969年にキューバ革命が起こると、亡命者の波がマイアミにも押し寄せ、キューバサンドはアメリカの地で不動の地位をえることとなる。我が祖国のソウルフードが憎きアメリカに手に渡るなど、当時のカストロの心情をおもうと胸が痛むというものだ。

だが現在の洗練されたキューバサンド(ハム、ローストポーク、スイスチーズ、ピクルス、マスタード、サラミを平たいキューバのパンで挟んでいる)を見れば、資本主義国家でキューバサンドの文化は大きく花ひらいたともいえる。

この映画では低温でじっくりと焼き上げたローストポークを使うことで、スペシャリティを演出している。ということで、まずはローストポークづくりからはじめよう。

究極のしっとり柔らかを目指す
ジョン・ファヴローの低温ローストポーク

今回は、同映画で監督から主人公までつとめたジョン・ファヴローJon Favreau)が約2ヶ月前(2016年2月)にredditで公開したレシピに学ぶことにする(redditのリンクを貼るとバグではてなにエラー現象が起きるので脚注参照のこと)*1。

なおこのレシピは、劇中の料理のコンサルを務めたシェフ、Roy Choiに著作権があり、「Chef」のサウンドトラックのライナーノーツにも記載されている。また、すべてカップ計量のレシピだったので(アメリカでは1カップが240cc)、換算しなおしたのが次だ*2。

Job FavreauによるCuban Sandwich Recipe © Roy Choi

豚肩ロース 2.7kg  
ブライン液    ※ のちほど詳述する
オレンジジュース 960cc  
840cc  
米酢 120cc  
スパイスラム 120cc ヴァニラ、シナモン、クローブ、アニス、ナツメグコリアンダー、マンダリン、コーヒーなどのフレイバーをつけたラム酒
120cc  
砂糖 60cc  
ニンニク たくさん  lots of となっているので、とにかくたくさんいれてみよう。薄切りにする。
タイム 大1  フレッシュ
ローズマリー 大1  フレッシュ
オレガノ 大1  フレッシュ
セージ 大1  フレッシュ
ローリエ 3枚  
マリネ液   Mojo Marinadeという柑橘系を使ったキューバ独特のマリネ液
オリーブオイル 160cc  
オレンジジュース 120cc  
ライム果汁 120cc  
コリアンダー 160cc  
ニンニク 7片  
オレンジゼスト 大1.5 すり下ろしたオレンジの皮
オレガノ 小2 フレッシュ
クミンパウダー 小1  
黒胡椒 小2/3  
岩塩 小2/3  

ブライン液とマリネ液

このレシピは、まずブライン液で豚肉を漬け、さらにマリネ液で漬け込んでから、じっくり低温で焼く手法をとっている。

ブライン液とは、いってみれば食塩水だ。『マギーキッチンサイエンス』(p152)によれば、

主に鶏肉や豚肉などの肉を塩分3〜6%(重量パーセント)の塩水に数時間から2日間漬けておき(肉の厚さによる)、その後で普通に調理する。とてもジューシーな仕上がりとなる。

食肉は、加熱調理をすると重量の約20%の水分を失う。だから焼きすぎの肉はぱさついてうまくないのだ。だがあらかじめ肉の細胞に食塩水を吸収させておけば、焼いたあともジューシーさが残る。このレシピは約6%の濃度のブライン液である。

さらにこのレシピでは、酵素でタンパク質を分解して肉を柔らかくさせる米酢や柑橘果汁をふんだんに使っている。つまり、肉の「しっとり柔らか」を徹底的に追求したローストポークなのだ。

ただ、このレシピ通りにつくるわけにはいかない。ご覧いただいてわかるように、2.7kg(6ポンド)という業務用サイズの豚肉なのだ。

映画では、ジョン・レグイザモ演じるマーティンがノリノリでブライン液に肉を漬け込んでいるわけだが、これは2.7kgの肉が収まる大きなコンテナを使っている。肉をすべて浸すには、これくらいのブライン液が必要だということだ。

今回使うのは1kgなので、ビニール袋を使って真空にすれば、ブライン液とマリネ液を節約ができるはずだ。

そこで、ブライン液をオリジナルの1/4、マリネ液は1/2の分量で量り直したものが次である。

Moggyによる低温ローストポークのレシピ

豚肩ロース 1kg  
ブライン液    
オレンジジュース 240cc  
210cc  
米酢 大2  
スパイスラム 大2 ヴァニラ、シナモン、クローブ、アニス、ナツメグコリアンダー、マンダリン、コーヒーなどのフレイバーをつけたラム酒
大2  
砂糖 大1  
ニンニク たくさん   lots of となっているので、とにかくたくさんいれてみよう。薄切りにする。
タイム 小1  フレッシュ
ローズマリー 小1  フレッシュ
オレガノ 小1  フレッシュ
セージ 小1  フレッシュ
ローリエ 1枚  
マリネ液   Mojo Marinadeという柑橘系を使ったキューバ独特のマリネ液
オリーブオイル 80cc  
オレンジジュース 60cc  
ライム果汁 60cc  
コリアンダー 80cc  
ニンニク 4片  
オレンジゼスト 小2 すり下ろしたオレンジの皮
オレガノ 小2 フレッシュ
クミンパウダー 小2/1  
黒胡椒 小1/3  
岩塩 小1/3  

BY https://konpeito.hatenablog.jp/entry/2016/04/13/183544

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ポーボーイ

2019-06-06 | 昆布

ポーボーイ

ニューオリンズの名物ファーストフード「ポーボーイ」をご紹介します!

「ポーボーイ」とは「poor boy:貧しい少年」という意味で、安価で手っ取り早く食べられ、昔は貧しい少年たちがよく食べていたことからこの名前になったんだそうです。ルイジアナ州では非常にポピュラーで、家でも作りますし、レストランやコンビニにも当たり前にあるサンドイッチです。一番おいしいポーボーイを決める「ポーボーイフェスティバル」が毎年開催されるほど、ルイジアナ州では愛されている料理なんです。

 

ケイジャンスパイスを効かせて揚げる、スパイシーなシーフードを「これでもか!」とぎゅうぎゅうにサンドして食べるのが本場流。

タバスコとガーリックを効かせたマヨネーズを使うのもアメリカ南部ならではです!

一度食べたらスパイスの魅力にハマってしまう、禁断のサンドイッチを是非どうぞ!

材料(2人分)

  • フランスパン(またはバケット) 1本
  • エビ(冷凍) 150g
  • レタス 2~3枚
  • トマト 1個
  • 紫たまねぎ 1/4個
  • 揚げ油 適量

ガーリックマヨネーズ

  • マヨネーズ 大さじ2
  • にんにくすりおろし 小さじ1/2
  • タバスコ 4~5滴
  • パセリ 少々

  • 卵 1個
  • 牛乳 大さじ2
  • 小麦粉 大さじ3
  • ケイジャンスパイス 大さじ1
  • コーンミール 1カップ

※ケイジャンスパイスは、ジャンバラヤのレシピを参照してください。

※スパイスを揃えるのが大変な場合は、市販のミックススパイスである「ケイジャンスパイス」や「チリパウダー」などを使えばOKです。

あなたの食欲と料理欲を刺激する!オリジナルスパイスで作る「ジャンバラヤ」
 
ケイジャン料理の代表格「ジャンバラヤ」を自分で調合したスパイスで作るレシピです!
美味しいジャンバラヤが作れたら、スパイスの世界に惚れてしまうかもしれませんよ!

作り方

 

(1)ボールに塩水(5%程度:水1リットルに対して大さじ2)を作り、冷凍エビを入れて解凍する(20分程度)。背ワタが気になるときは爪楊枝で摘んで取り除く。

 

(2)トマトを輪切に、レタスを食べやすいサイズに、たまねぎを薄切りにする。ガーリックマヨネーズを合わせておく。

 

(3)ボールに卵、牛乳、小麦粉、ケイジャンスパイスを合わせよく混ぜる。

 

(4)エビの水気をクッキングペーパーでふき取り、(3)の衣をくぐらせ、コーンミールを纏わせる。

 

(5)190度に熱した油できつね色になるまで揚げる。

(6)バケットに切れ目を入れて、ガーリックマヨネーズ、野菜類を盛り付ける。最後にエビをサンドして完成。

今回はアメリカ南部でも一般的なエビを使いましたが、他にも牡蠣やキャットフィッシュ(なまず)を使うこともあるのだとか。「ポーボーイ」という名前に似合わず、めちゃくちゃリッチなサンドイッチです!

決め手はやっぱりスパイスです。

 

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