世界銀行アフリカ地域総局コリン・ブルース戦略業務局長を迎えて、世界銀行議連総会が国会近くのホテルで開催されました。途上国開発プログラムの中でアフリカ地域は最も重要な地域で、数々の問題とその解決に向けたリーダーシップを知ることができました。質疑応答の時間に、MEGAの保証業務がこの数年急速に伸びていることの背景や世銀グループの中で日本の人材的なコミットメントを増やすための方策等を質問しました。MEGAのトップの小林いずみさんの活躍や４月に世界銀行グループのリクルート団が日本の大学や役所を訪れることなどブルース局長より答弁がありました。世銀がここまで日本人の大学生や院生の採用にコミットしても、途上国支援に本気でコミットし、また日本語や日本的な曖昧さが許されない国際機関の中で世界中の優秀な若者に伍していける人材がどれほどいるか心配です。日本の大学教育改革も必要なのでしょうか。
参議院本会議、国民生活調査会、内閣・財務・金融・経済産業合同部門会等多くの会議がありました。その会議の合間に、民主党歯科医療議連総会に出席しました。総会では、厚生労働省から歯科医療行政や補正予算等の措置をヒアリングしました。
今週から補正予算に関する議論が、国会で熱を帯びてきました。本会議、予算委員会での質問と同時並行的に民主党内の予算や関連法案の賛否の判断のために党内での議論も活発化してきました。また日本銀行正副総裁等の同意人事に関する議論や他同意人事に対する国会承認のあり方の議論も進んでいます。
昨日の白川総裁の辞意表明により、円が売られ一時９４円台、日経平均が４１６円８３銭高の１万１４６３円７５銭と大幅な上昇となりました。株高で円安が進むことは円高デフレ脱却の観点から歓迎できますが、ちょっとスピードが速すぎるのがきになります。３月の企業決算に向けて、輸出企業や金融機関は、円安や株高でそれぞれ好業績が期待できますが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」にならないか少し心配でもあります。
というのは、日本銀行に対する信認が急激に崩れ始め、日本円に対する信頼が下がってきた結果の円安であったり、円の価値低下と表裏の関係である資産インフレが将に起ころうとしているのなら、注意する必要があります。悪い円安、資産インフレにならないために、日銀の同意人事では経済、財政、金融市場を熟知しているのは当然ですが、さらに日銀の独立性や信頼性をしっかり守ることができる人になってもらいたいと思います。
朝博多駅前での街頭演説を皮切りに、地元活動を行いました。特に先週の私の新春の集いにわざわざ駆けつけていただいた団体や企業を中心に挨拶回りを行いました。先週の月曜日に通常国会が招集され、本会議や部門会議等の党務で平日は忙しかったので、一週間遅れで挨拶回りです。今週の後半は、衆議院予算委員会が開かれる関係で少し時間ができますので、金曜日に地元に戻って今日の続きを行う予定です。
挨拶回りの後、午後は上京して、部門会議や党次の内閣に出席しました。
今日は、参議院本会議が開催され、補正予算に関する麻生財務大臣の財政演説を聴取しました。その後地元に大急ぎ戻りました。
というのは北九州市小倉駅近くのホテルにて、日産自動車労働組合幹部と組織内議員団新政会の勉強会に講師として参加することになっていたからです。講演会では、①日本の物作り産業の置かれている環境、②アベノミクスの評価と問題点、③自動車関連税制、に関して説明をして、質疑応答を行いました。写真は、その後の懇親会の様子です。
昨日の午前中と今日の午前、午後に参議院本会議が開催され、安倍総理の所信に対する論戦が展開されました。経済対策、外交・防衛、憲法改正などの分野で議論が行われていますが、社会保障や雇用の分野での議論はあまり活性化したいない印象です。野党の質問時間に対して、通常同じ時間、多いときには倍の時間を費やし丁寧な答弁がなされるのが通常ですが、安倍総理の答弁時間は質問時間の半分程度という簡単なものです。話せばぼろがでるので、相当安全運転をしているのかなという感じです。
いよいよ来週より衆参の予算委員会が開催されますので、本格的な論戦が開始されます。経済、財政、外交・防衛、社会保障など多くの分野で活発な論戦が行われることを期待します。
