門司、小倉、戸畑、八幡、若松の5都市が対等合併して北九州市が50年前に誕生しました。日本の4大工業地帯の一つとして製鉄、化学工業を中心に発展した北九州市ですが、一時は公害問題に苦しんだ都市でもありました。その後産学官共同で、公害対策も行い、今では世界の環境モデル都市の一つとして大きな実績があります。
今日の式典では、北橋北九州市長の主催者挨拶、小川福岡県知事の来賓挨拶を始め、八幡中央高校生徒による書道パフォーマンス(下の写真)などの催しも行われました。会場には、多くの国会議員、北九州市議会議員、他の地方議員、近隣の首長が来賓として出席していましたが、最近行われた衆議院選挙や北九州市議会選挙の結果を反映して顔ぶれが若干変化していました。
北九州市は、グリーンアジア国際総合特区の中心都市の一つであり、また環境未来都市等多くの国の事業を引き受けています。一方で、高度成長期に多くの若年雇用者を集めた100万都市は、産業の空洞化、人口減少や老齢化など、日本の少子高齢化社会の先端地域として雇用問題、社会保障負担増、生活保護世帯増など多くの難問も抱え込んでいます。これらの問題を正面から取り組んでいるのも北九州の特徴です。環境技術や水道管理浄水技術の近隣アジアへの売り込み、東アジア域内での自動車等のサプライチェーンの構築、子育て支援等数多くの政策が進んでいます。下の写真の書道パフォーマンスのように「北九州魂」は、力強く、健全です。