前参議院議員大久保勉 公式ウェブサイト

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激動の時代のメーデー

2009年04月29日 | Weblog
 本日全国各地でメーデーが開催されました。私は、久留米会場に参加し、連帯の来賓挨拶を行いました。
 雲一つない清々しい五月晴れの中での式典でありましたが、こと世界経済や労働環境に関しては暴風雨が吹き荒れている状況です。リーマンショックから半年余しか経っていないのに、日本の輸出が半減し、雇用調整は非正規にとどまらず正規社員の雇用調整、賃金調整、勤務時間短縮等、まさにサラリーマンショックにまで波及してきました。金融経済がグローバル化することで多くの利便性や経済の発展がなされた一方、金融危機、恐慌や失業もインターネット時代の速さでかつ世界規模となりました。
 更には、健康や雇用に対する新たなリスクが発生しました。WHOがパンデミック・レベル5に上げた新型インフルエンザです。新型インフルエンザの経済、雇用に与える影響は未知数ですが、前述の金融経済危機と同時進行することは非常に不幸なことだと言えます。1918年から翌年に流行したスペイン風邪の場合、当時の人口の約3分の1の6億人が感染し、感染者の約7%の4000万人が死亡したと言われています。医療環境の違いや第一次世界大戦中という特殊な状況なので、余り今回の参考にすることが出来ないかもしれません。しかし同様な状態が発生した場合の経済、社会や雇用に与える影響の甚大さは危機対応として考慮しておくべきことかもしれません。
 労働者の生活や社会の連帯のための運動として、メーデーは80年の歴史を持っております。この間経済危機、戦争、自然災害等多くの困難があり、それを乗り越えてきなのがメーデーの歴史です。その意味で今年のメーデーは、先人の知恵や歴史の教訓を思い起こす好機になりそうです。少なくとも一昨年、昨年までの延長で今年や来年を考えることが出来ない時代に突入しました。