今日は、福岡県歯科技工士会との勉強会を行いました。このようなミニ集会を頻繁に地元では行っていますが、今日は民主党歯科議連の活動状況、特に私が部会長を務めている歯科技工士部門のこれまでの活動実績を報告し、また今後の課題に関して意見交換をしました。
民主党政権時代の2011年に、古橋日本歯科技工士会長から、歯科技工所の構造設備基準及び歯科技工所における歯科補てつ物等の作成等及び品質管理指針の省令化、歯科技工指示書記載事項の追記、歯科技工所の識別に関する要望、歯科技工委託の定義の法令整備、歯科技工士国家試験統一試験の指定試験機関の指定について要望がなされました。その中のほとんどは既に実施されていますが、最後の項目である歯科技工士法改正が必要な歯科技工士国家試験統一試験の指定試験機関の指定がまだ実現されておりません。統一試験の実施に向けた「歯科専門職の資質向上検討会」歯科技工士ワーキンググループの取り組み状況を報告するとともに、今後の流れに関して意見交換しました。(この詳しい経緯に関しては、歯科技工士連盟のブログを参照にしてください。)
歯科技工士制度の今後の課題として、国民の歯科医療の普及と向上を図ることはもとよりその持続可能性を担保する必要があります。最近国家資格を有している人が、低賃金労働のため他の業種に移るといった事例も少なくありません。海外から粗悪な歯科補てつ物の流入や無資格者の関与が取りざたされる事例も指摘されています。これらの問題に対して、法律や政省令の改正を通じて、歯科医療の普及と一層の向上を図っていきたいと思います。