186回通常国会が本日召集され、会期は6月22日までの150日となります。最初に開かれた参議院本会議で内閣委員長、経済産業委員長の指名があり、水岡俊一さんと私がそれぞれ委員長に就任することが決定しました。先の臨時国会で特定秘密保護法の法案採決に絡んで、野党委員長の解任が憲政史上最初に行われましたが、今日の本会議でまたもとに戻ることになりました。委員長に再任されたからには、引き続き公正・中立な委員会の運営に全力を上げたいと思います。
今回の通常国会では、冒頭補正予算の審議、続いて平成26年度の本予算の審議が3月いっぱい行われる予定です。4月には、消費税が8%に引き上げられますが、景気の腰折れを避けて日本経済が回復基調を維持できるように確り国会での論戦が行われることを期待します。また特定秘密保護法や集団的自衛権行使に関連して、与野党が再び激突する可能性がありますが、国民の声を確り聞いて真摯な議論を行って行くべきと考えます。
今国会では、常任委員長就任ということで国会での質問の機会はほとんどないと思われますが、先の臨時国会で法案を提出し審議未了で廃案となった社外取締役設置義務化のための会社法改正の議員立法を再び国会に提出したいと思います。また党の政策調査会等の議論に積極的に参加して、経済産業、財政金融、厚生労働などの分野で存在感を発揮できればと考えます。
また昨年から手がけている厚生年金基金の運用損失を巡る問題に関しては、金融庁や厚生労働省と運用の実態を究明していきたいと思います。タクシー、トラック、ガソリンスタンドなどの中小企業の経営者や従業員の老後の安心を担保するはずであった公正年金基金が、AIJのような詐欺的業者により運用状況が大幅に悪化していることが判明しています。第二、第三のAIJ問題に対して速やかな解決を行うことは国の責務でもあると考えるからです。またソシアル・インパクト・ボンドなど、資本市場を使った効率的、画期的な行政、社会改革の試みに関しても国会内での議論をリードしていきたいと思います。