Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

版画で大星由良之助に会う

2009-07-21 23:40:28 | Arts
旭川市に鎮座する上川神社の例大祭の今日は、午後から雨の気象情報でしたが、午前中に都合がつかず、正午近くに出店に立ち寄りました。

   

?3条通りはお祭り気分の出店で賑わっていましたが、気温20度程度では涼しいくらいです。

目当ては、この出店横通りに出店する数店の骨董店なのです。

一応チェックしておきたいので、半分はひやかし気分でゆっくり見て回りました。

同じような骨董店が多い中で、今年は私にとっては異色と思われる店で、足が止まりました。
ありました、ありました。浮世絵版画で大星由良之助に会えたのです。

少々の汚れがある紙質・サイズ・色落ちはひどいけれど色彩や配色・裏面の刷り跡など、表裏を凝視して偽物ではないと判断した1枚の絵を、コレクションに加えたくなりました。

                 ?
     約36.5×24cm

保存状態は上等ではないけれど、歌舞伎や浄瑠璃の代表的な演目の「仮名手本忠臣蔵」に現れる大星由良之助の名があり、一勇齋國芳画など明瞭に判読できるし、復刻や印刷物ではないと思われます。

安価な買い物ではないので、衝動買いを承知で入手しちゃいました。

ドイツのシーボルト博物館で開催された「浮世絵展」の準備中に、浮世絵版画の日本文字の解読?を手伝ったことがりますが、日本人なら誰でも読める代物ではないのです。

しかも、「仮名手本忠臣蔵」など歌舞伎や浄瑠璃のの演目内容に精通していないので、外国人に説明できなかったことを思い出しました。

この版画の正体を明らかにする課題ができました。

見れば見るほど味わいが増してくるし、十分に木版画制作上の参考になる興味深い版画なので、気に入りました。