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日米を問わず名選手を紹介。

打率3割(3)

2012-08-21 21:22:07 | Weblog
小早川毅彦氏はこれだけ打数の多い時期(シーズンの約4分の3終了)になれば、打順による打席数の多い少ないは殆ど関係ないと述べています。果たしてそうでしょうか?決してそうとは思えません。3割を基準にして考えた場合、マイナスの遺産の選手つまり3割以下の選手は、打数が多ければ多い程低い打率でも3割に達する可能性があります。例えばイチローの場合、残り打数を前回の試算よりプラス20、合計打数660と想定すると198安打が必要となりますが打率は0.377で済む計算になります。又残り打数をマイナス20、合計打数を620と想定した場合、56安打で済みますが打率は0.415も必要となります。つまり打数が多ければ多い程、マイナスの遺産の選手は達する可能性が上がると言えるかと思います。逆にプラスの遺産の選手は、打数が少なければ少ない程3割をキープするのは容易というか楽と言えると思います。現在両リーグトップの打率は驚異のスピードスター、マカッチェンの446打数157安打の打率0.352になります。残り試合数40の彼が、少し計算しやすく154打数を記録するとした場合、3割維持の為には600打数180安打、残り23安打が必要となりますが、154打数23安打の僅か0.149の低打率で済む計算になります。つまりこの時期に来てしまえば、彼の今シーズンの打率3割は約束、保証されたといってまず間違いないかと思います。以上勝手に色々と数字を挙げましたが、小早川毅彦氏の発言と異なり、終盤に差し掛かり残り打席数が少なくなると、ある打率を目指す選手には厳しく、逆に維持するには楽な条件になると思えてなりません。