3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

松坂大輔の今シーズン(2)

2008-09-30 21:32:38 | Weblog
好成績を残した今シーズンですが、矢張り球速不足がもの凄く気になります。これは決して球が遅いという事ではなく、打者を圧倒する程の球速には、程遠いという意味です。ある程度推測ですが、彼の場合、ストレート系の最速が96マイル(154.5km)、平均が92マイル(148.0km)位でしょうか、この球速では打者を圧倒する事は出来ないと思います。矢張り最速が100マイル弱(160.9km)近く、平均で95マイル(152.9km)を凌駕する球速が必要かと思います。当然球速だけが全てではなく、球の伸び、切れ、制球等色々な要素が必要ですが、球速を出しにくい先発投手とは言え、かってのランディジョンソン、バートロコロン、現在のAJ.バーネット、ジョシュベケット、リッチハーデンの様な100マイルを越す快速球は必須かと思います。過去2シーズンメジャーでの松坂大輔を見てきましたが、どうしても彼を本格派投手とは認識出来ない球速でした。投球術はメジャーでもトップクラスだけに、是非スピードアップした速球を主体に投球する彼の姿を見たいものです。

松坂大輔の今シーズン(1)

2008-09-29 22:11:08 | Weblog
松坂大輔の今シーズンの成績を、以前ブログで予想しましたが、残念と言うか、恥ずかしいと言うか、かなり外してしまいました。正直言って、彼が18勝3敗、防御率2.90の好成績を残すとは想定の範囲を遥かに超えて、予想すら出来ませんでした。今シーズンの彼の投球を振り返って見ます。先ず良かった点は、ストレートの伸びが復活した事、更にもっと良かったのは、打者の視線から消え去る様なスライダーが、西武時代の状態に戻った事でしょう。しかしDL入りもあり、昨シーズンより30イニング以上少ない投球回数に終わっています。当然奪三振数も、かなり少なくなっています。イニング数が減っているのにも関わらず、逆に与四球はかなり増えています。その為球数が増え、長いイニングを投げられなかったのが現状だったと思います。一部マスコミは、彼の被安打が、かなり減った事を賞賛していますが、与四球の多い投手に対しては、打者は結構待つ状態にある為、被安打の減少のみで評価は出来ないと思います。

松井稼頭央の悲劇

2008-09-27 22:25:53 | Weblog
日本プロ野球では,圧倒的な身体能力を誇っていました松井稼頭央でしたが、彼のメジャーでの最大の悲劇は、2004年ニューヨークメッツに入団した事ではないでしょうか?そこには前年2003年デビューの、信じられない程の身体能力を持つ弱冠20歳のホセレイエスが、ショートストップの候補として存在していました。多分多額の契約金もからんでいたのでしょう。何を血迷ったのかメッツの首脳陣は、ホセレイエスをセカンドにコンバートし、松井稼頭央をショートストップに起用する方針をたてました。当然メッツファンは全く納得出来ないものでした。確かに日本では超最高レベルの松井稼頭央の脚力、内野手としての肩の強さでしたが、残念ながらホセレイエスとは比較出来るレベルではありませんでした。現在までメジャー6年間で287盗塁した彼の脚力は、私の知り得る限り、ロイヤルズのガスライトに次ぐ速さを誇り、又ショートストップとしての肩は、文句なしにNO.1かと思います。その彼を、ショートストップと比較して、肩の強さと脚力を必要としないセカンドに一時的にも追いやった松井稼頭央がファンの支持を受けなくても当然かと思います。従って彼は最初からファンの支持なしにスタートしたかと思います。多分ホセレイエスは将来3000本安打,800盗塁は余程の事がない限り可能でしょう。その選手を実力ではない側面で、コンバートさせた松井稼頭央の悲劇は入団時から始まっていた様な気がしてなりません。

横山忠夫

2008-09-26 21:37:26 | Weblog
昭和47年から53年まで、読売ジャイアンツ、ロッテオリオンズに在籍した右腕投手です。彼には大変申し訳ないが、アマチュアでは活躍出来ても、プロのレベルでは、当低通用しそうにもない典型的な投手の一人と言ってもいいでしょう。先ず彼の最大の欠点は、体の固さでしょう。その為か、オーバースローからの投球フォームがもの凄くぎこちなく、投手にとって必要な、肘の撓りが殆どなく、投じる球が本当に伸びのない棒球でした。現在先発投手NO.1の実力のダルビッシュ有とは、対極の位置にあったと言っていいでしょう。当時スピードガンは未だ登場していませんでしたが、多分球速、更に球の重さははそこそこあったかと思いますが、投手にとって最も必要な球の伸びに著しく欠けていました。昭和50年、読売ジャイアンツの最下位の年に、彼にとっては唯一の規定投球回数に達し、やや活躍したのが唯一の輝きだったと思います。



通算成績    70試合    12勝15敗   防御率4.64 奪三振 129

土井正三

2008-09-25 20:49:07 | Weblog
昭和40年から53年まで読売ジャイアンツに在籍した2塁手です。当時人気球団の読売に在籍していた為、最も過大評価されていた選手と言えるでしょう。昨日のブログにも記した様に、小柄、非力、センスに乏しい打撃、弱い肩、決して広くない守備範、あまり速くない脚とはっきり言って、どれを取っても二流選手のレベルかと思います。ほぼ同時期に活躍した中日ドラゴンズの高木守道とよく比較されますが、全く実力が違っていました。比較の対象にされた事自体、高木守道にとっては不本意だったでしょう。土井正三は主に2番を打っていましたが、彼の発言では、2番は打席での制約が多く、その為打率をかなりの割合で落とし、非常に損な打順と称していました。これは前のランナーが出塁した場合を話しているのですが、果たしてそうでしょうか?確かにサインは色々と出るのでしょうが、逆に相手から見れば、ランナーの進塁を防ぐ為、ストレート中心の配給になりがちなのでは、ないでしょうか?決して彼の発言の様な、不利な状況ではなかったと思わざるを得ません。ある意味当時の人気球団に在籍という恩恵を最も受けた選手と言えるのでしょう。



通算成績    1586試合  1275安打   0.263    65本塁打    425打点

シーズン成績

2008-09-24 21:17:21 | Weblog
現在日本では144試合、メジャーでは162試合制を採用しています。この試合数の内で、個人タイトル等を決める訳ですが、矢張りこれだけの試合数をこなした上での、個人タイトルに関しては、かなりの実力がなくては獲得が困難で、まぐれで獲得出来るものではありません。その点は、少ない試合数で決まる大学野球や社会人野球の個人タイトルとは、かなり価値が違うものです。多分昭和42年の事だと記憶していますが、小柄、非力であり、打撃センスに乏しい読売ジャイアンツの土井正三が珍しく、開幕から打撃が好調で、ある時期までかなりの打率を残していましたが、最終的には彼にとっては、素晴らしい成績でしたが、3割には到達出来ませんでした。当時評論家活動をしていた極端な読売贔屓の別所毅彦ですら、土井正三のこの成績が続く訳がないと評していましたが、私の知り得る限り、別所毅彦、生涯唯一のまともな論評だったと思います。今年の松井秀喜にも同じ事が言えると思います。膝の故障でDL入りする前の彼は、ややレベルの低い数字のアリーグの首位打者争いにも参加していましたが、その後8月に復帰した彼は極端に成績を落とし、彼にとっては平均的な数字に終わりましたが、もしもっと早く復帰していたとするなら、多分もっと打率は落としていたかと思えます。この様に長丁場の試合数をこなす程、本来の実力に近い数字が残ると思います。それだけにタイトル獲得者の価値は高いと思います。

強肩外野手(12)

2008-09-22 21:24:19 | Weblog
現在メジャー、シカゴカブスで活躍の福留孝介の肩は素晴らしいものがあります。ライトからの素早い返球は、その速さ、コントロールの良さは、現役メジャーリーガー最高峰のイチローにかなり近いものがあります。日本人メジャーリーガーは、弱肩の松井秀喜を除き、内野手を含めても皆、素晴らしい肩の持ち主であります。その福留孝介を凌ぐ肩の持ち主が、彼の在籍していた中日ドラゴンズの英智でしょう。地肩の強さはもの凄く、凄まじいまでの送球を度々見せてくれます。より一層打撃に磨きをかけて、是非常時出場して、現役トップの強肩を常に見せて欲しいものです。又横浜ベイスターズの金城龍彦も、比較的小さなテークバックからコントロールに優れる送球は、素晴らしいものがあります。

カムバック賞

2008-09-21 22:09:36 | Weblog
カムバック賞というのがあります。過去にある程度の実績を残した選手が、故障や不振を乗り越えて、再び活躍した年に与えられる賞だそうです。この賞にケチをつける訳ではないのですが、もっと賞賛されるべきは、連続して何年も活躍している選手ではないでしょうか?長い期間一定の数字を残している選手こそ、素晴らしいのではないかと思います。それと比較してカムバック賞を受賞した選手は、何らかの理由はあるにせよ、活躍できていない期間が必ずある訳です。理由としては不可抗力によるアクシデント等もあるでしょうが、一方投手に多く見られるのが、基本的な投球フォームの欠陥ではないでしょうか?つまり登板過多にならずとも、肘の使い方の悪い投法とか、下半身の利用が巧く出来ていない場合、故障は起こし易いものです。又自己管理の出来ていない場合もあるかと思います。どうしても日本の場合、カムバックしてきた選手を記事にし易いですし、美化しがちですが、本当に評価すべき選手は別かと思います。カムバック賞は取っていないものの、ヤクルトに在籍した荒木大輔の場合、根本的に投球フォーム、体の強さに問題があり故障した訳で、そのカムバックを賞賛するのには値しないといえるのでしょう。

米田哲也投手対稲尾和久投手(1)

2008-09-20 21:30:30 | Weblog
今回は、高卒同期入団の同じく大投手稲尾和久と比較して見たいと思います。先ず投球フォームですが、二人共、非常に綺麗なフォームで、特に目立つ欠点は全くなかったと思います。若い頃の米田哲也はバネを利かし、思い切り脚を高く上げ、腰を十分に捻り、正しくオーバースローからの豪速球と大きく落ちるドロップを主武器としており、典型的な本格派投手でした。対して稲尾和久も、同じくバネを利かした投法でしたが、無駄な力を省き、スリークォーターから、切れ味抜群のストレート、スライダーを主武器としていました。球速では、圧倒的に米田哲也に軍配が挙がりますが、制球力を含めた投球術では逆に稲尾和久の方が遥かに優れていました。昔の大相撲で言えば、安定感抜群の大鵬に例えられるのが稲尾和久であり、豪快ながらも脆さの目立つ柏戸に例えられるのが米田哲也かと思います。その安定感の違いが、入団数年間の二人の成績に、表れているかと思います。次回は実働14年の稲尾和久の現役に合わせて、前半7年、後半7年の二人の大投手の成績の推移に就いて触れたく思います。

松井秀喜(12)

2008-09-19 21:47:12 | Weblog
松井秀喜の今シーズンを振り返って見たいと思います。報道によると、ヤンキーススタジアムの最終試合にのみ出場するそうなのですが、結果的に、数字に大きな変動はないと思います。膝の故障でDL入りするまでの彼は、分不相応に0.323という高打率を挙げていましたが、7本塁打、34打点と本塁打、打点に関しては物足りないものでした。つまりもう一つ、インパクトに欠ける成績といっていいのでしょう。このブログで、彼が早い時点で手術に踏み切れば、規定打席未満とは言え、彼にしてはあまりにも高すぎる打率を維持したままシーズンを終える可能性が高いと記しましたが、不幸にして彼は8月中旬以隆復帰した為、復帰後現在まで83打数17安打、2本塁打、11打点の不振の為、打率も例年とあまり変らない0.293の成績となっています。矢張りある程度の試合出場をすると、数字は厳しく、その選手の実力に応じた数字に終わると言う事なのでしょう。