3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

サファテ投手、日米に於ける球速(1)

2013-10-31 12:17:26 | Weblog
前回に引き続き現在西武ライオンズ所属、球界屈指の快速球投手、サファテ(Dennis Sarfate)投手も同様に球種別球速を調べて見ました。サファテ投手、長身から投じる球は非常に速く、現在最もオーバースローらしい高い位置からの投球をしている投手かと思います。サファテ投手は2007年から2009年までの26歳から28歳になる3年間メジャーで登板しており、翌2010年はマイナーリーグだけでの登板、2011年から日本プロ野球で投げています。メジャー3年間の球種別平均球速を書き出します。ファストボール151.4km、カーブ126.3km、スライダー134.5km、チェンジアップ132.7km、最速は159.1kmになります。サファテ投手の場合少し昔の数字なので、メジャー最後の年2009年の数字も書き出して見ます。ファストボール147.7km、カーブ125.7km、スライダー135.6km、チェンジアップ131.3km、最速は154.5kmになります。尚この年は右手の血行障害にかかっていたそうです。

マシソン投手、日米に於ける球速(3)

2013-10-30 15:28:33 | Weblog
前回の球種別球速でメジャー時代ではチェンジアップがあるのに対し、日本時代はチェンジアップがなくフォークがあります。これはメジャー時代のマシソン投手を全く見ていないので断言は出来ませんが、メジャー時代その球の動きからチェンジアップとpitch f/xで分析されたものが、日本ではフォークと目で認識された違いに依るものかと推測します。又非常に球速の近いスライダーとフォークボール、目視での判断の難しさはあろうかと思います。平均球速の求め方に関してですが、整数の数字の合計を球数で割る方法と小数点単位の数字の合計を球数で割る二つの方法があるかと思いますが、メジャーは小数点単位だと思いますが日本ではどうなのか、それにより多少の誤差は出て来ると思います。それにしてもマシソン投手のメジャー2年間の平均球速と昨年の球速、投手の年度毎の好不調や一般的に球速の変化があまり見られない年齢の事も鑑みると、マシソン投手に関しては最速の投球も含めて日米に於いて球速の差は殆どなかったと言えるかと思います。唯一マシソン投手の例だけで、日米間球速表示に差はないと断定出来るものではない事は十分認識していますので、あくまでも一つの例として受け取っていただければと思います。

マシソン投手、日米に於ける球速(2)

2013-10-29 11:09:15 | Weblog
マシソン投手は2010、2011年の2年間メジャーリーグで登板しています。1984年生まれなので26歳と27歳の時になります。この2年間の球速に年毎の大きな変化はないので、球種別に平均球速を書き出して見ます。日本時代との比較の為、1マイル=1.609kmとしてキロ表示に換算しています。ファストボール150.6km、カーブ124.9km、スライダー129.4km、チェンジアップ134.0kmでファストボールの最速は159.9kmです。対して日本時代の球種別球速は昨2012年度のデータしかないので、彼が28歳の時の数字になります。ファストボール149.9km、カーブ123.4km、スライダー131.9km、フォーク133.8kmとなっており最速は昨年と今年マークした160kmです。メジャーでの球種、球速はこのブログでも何回か触れましたpitch f/xでの分析数値であり、日本での球速の数値は各球場毎のスピードガンによるもの、球種は目視にての判断と思っていただいていいかと思います。

マシソン投手、日米に於ける球速(1)

2013-10-28 09:22:26 | Weblog
スコットマシソン(Scott Mathieson)投手、現在読売ジャイアンツでリリーフとして活躍している右腕投手です。公称191cmの長身から繰り出される快速球が最大の魅力の投手です。今年の7月、甲子園球場でマシソン投手の投じる160kmを計時した投球を見ましたが、確かに球はもの凄く速く、前日京セラドームで見た西武ライオンズ、サファテ投手の153kmを確実に凌いでる様に思えました。昨日の日本シリーズ登板の際も最速157kmを計測しました様に、現在の日本プロ野球界では球速に関して言えば最も速い投手と言っていいかと思います。よく言われているのが、日本よりメジャーの方が甘く球速表示が出ているのではないかという事があります。長谷川滋利投手の球速が日本より速く計時され150kmを記録したり、齋藤隆投手が159kmをマークする等、年齢的に考えて球速がアップする可能性の少ない投手がメジャーに於いて、日本より速く計測されているというのがその主な理由かと思います。そこで日本ではトップの球速を誇るマシソン投手がメジャー時代、どの位の球速だったか比較してみたく思います。

宮田征典(1)

2013-10-25 13:17:38 | Weblog
昭和37年から44年まで読売ジャイアンツに在籍した実働8年の右腕投手です。私には過大評価の選手として一番最初に浮かぶ選手であります。昭和40年、殆どリリーフとして活躍、164.2イニングを投げ、20勝5敗、防御率2.07、145奪三振という素晴らしい成績を残し、そのリリーフとして登板する時間から8時半の男と名付けられ、その名称は現在でもそれなりに有名かと思います。しかし宮田征典投手が本当に活躍したと言えるのはこの年のみであり、翌年以降4年間の現役生活で10勝を追加しただけの通算45勝の実績を残し引退に追いやられています。もっと言えば昭和40年以外の勝ち星合計は25勝、つまりその他の年度は平均4勝弱に過ぎない投手です。昭和40年、宮田征典投手のみがリリーフとして活躍した様に伝わっているかも知れませんが、実際には中日ドラゴンズの板東英二投手と広島カープの竜憲一投手もリリーフとしてかなりの活躍を見せています。テレビ中継が多い人気球団所属という事で宮田征典投手ばかりピックアップされますが、リリーフ投手として活躍したのは彼一人だけではない事を先ずは知っていただきたく思います。

イチロー選手の通算打率(9)

2013-10-23 11:18:27 | Weblog
5年連続で打率0.320以上、3年連続首位打者のカブレラ選手は、打率に関してはここ数シーズン他の打者を圧倒し続けて来ており通算打率も0.320台に乗せて来ましたが、これだけの高打率になると更に上げていくのはかなり困難になっていくかと思います。35歳を越えた辺り、パワーに陰りが見え出した頃に打率重視の打撃スタイルを取るのか、或は確実性を無視して長打を狙っていくのかにより打率は異なっていくかとは思いますが、早期に引退しない限り引退時には打率0.320を少し切るものかと思います。従って現在イチロー選手より上位の3選手は皆通算打率ではイチロー選手より上の数字で終わろうかと予想します。又引退表明の通算打率0.316のヘルトン選手や0.318のゲレーロ選手よりも、イチロー選手の通算打率順位は下になろうかと思います。しかし現時点でイチロー選手より順位が下ながらも通算打率3割以上の現役選手の内、更に打率をかなり上げていきそうな選手は見当たらず、年度毎の変化はあるでしょうが今後10年以上は歴代通算打率順位として、イチロー選手は50位台から60位台前半に落ち着こうかと思います。

イチロー選手の通算打率(8)

2013-10-22 16:43:22 | Weblog
2013年終了時点で通算打数3000以上の現役選手で通算打率で3割を超している打者は引退表明のトッドヘルトンと実質引退のマニーラミレスを含めて15人存在します。では現在4位のイチロー選手の通算打率順位がどの様に変化していくか推測してみます。現役選手トップの通算打率0.323のマウアー選手ですが現在30歳、安定した打率は挙げていますがかっての様な高打率を望むのは、故障も多くなっており難しい感があります。高い打撃力を誇っていますが、今後通算打率を上げることはなく3割1分台の半ば、イチロー選手よりは上の打率で現役を終えるかと思います。現役2位0.321のプホルス選手は現在33歳ながら故障が多くなり、明らかに打撃の衰えを見せ多くの出場試合数が望めなくなって来ており、その事が却って通算打率維持には幸いし、実質の打撃力低下程の率の下降を見せず、イチロー選手以上の通算打率で現役を退くかと思います。現役選手3位0.321で現在30歳のカブレラ選手は、間違いなく現役最強打者であり3割、30本塁打、100打点の数字はこの先数シーズン楽にクリアーするかと思いますが、将来どうなるか次回続けたく思います。

イチロー選手の通算打率(7)

2013-10-17 11:03:15 | Weblog
THE BILL JAMES HANDBOOK 2007が発刊されたのは2006年のシーズン終了後であり、その時点でのイチロー選手の成績は4096打数1354安打の通算打率0.331でした。逆算するとイチロー選手はその後3382打数1048安打の打率0.310の数字を残して引退すると予想している事になります。その後の予想打率の数字自体はそれ以前の彼の残した実績よりも劣るものの悪くはないので、主店からの急激な打撃の衰えを予想した様に思えます。通算打率の予想はこの年度限りで終わりましたが、もしその後も続けるとしたら打数の増加に連れ打率が低下する予想をするかと思います。更に引退の時期が何時なのかを捉える事に鍵があると思います。では私の予想に移ります。通算打率は0.310から0.315の間になり、彼の目指しているであろうメジャー通算3000本安打には達しない2900本台で終わろうかと思います。パワーに優れている打者の場合、全盛期よりかなり率を落としてもそのパワーに期待する球団はあるかと思いますが、最初からパワーに優れないイチロー選手の場合、肝心の打率が落ちてしまえば使おうとする魅力も薄れ試合出場もかなり限られてくると思います。今後今までの様にレギュラーとして多くの打席に立つことはなく、3000本安打には達しないものの3割1分台の率を残して引退するものと予想します。

イチロー選手の通算打率(6)

2013-10-16 14:18:10 | Weblog
前回言いたかった事を繰り返すと、多い通算安打数、3割を大きく超える通算打率、打撃の衰えが著しく引退の時期が近づいて来た打者は、その打撃の力から起用される回数も減る事がある意味プラスになり、通算打率で3割を割るという事は有り得ないという事です。ではイチロー選手は一体どの位の通算打率で現役を終えるのか予想したく思います。その前にメジャーでの予想例を紹介してみます。THE BILL JAMES HANDBOOK 2007という本では、現役打者の通算打率の結果的には最後となる予想をしており、そこではイチロー選手を7478打数2402安打の通算打率0.321と予想しています。つまり現在のイチロー選手より早い時期に衰えが来て引退するであろうとの予想かと思います。ここでいう早い時期とは年度単位ではなく、打席に立つ回数が少なくなって来た時点と捉えて頂ければいいかと思っています。現実にはこの打数消化時点での正確な打率は解りませんが、ほぼ同じ打数を消化した2011年終了時点では、7456打数の2428安打の通算打率0.326となっています。

イチロー選手の通算打率(5)

2013-10-13 10:04:15 | Weblog
もの凄く極端で有り得ないシュミレーションですが、今シーズン終了時点で通算8605打数2742安打のイチロー選手は、今後535打数連続でノーヒットだったとしても通算9140打数2742安打のジャスト3割になります。更に15打数ノーヒットを続けたとしても9155打数2742安打は0.2995であり切り上げで打率3割が認められます。つまり551打数連続ノーヒットで通算打率3割を切るという事になります。今シーズンの打数が520ですから、同じ様な出場の場合でも1シーズン分に当たるかと思います。もう一つシュミレーションしてみます。通算打数を9155打数より多くて区切りのよい9500打数としてみますと、ジャスト3割には2850安打が必要となり、又切り上げ3割には2846本必要となります。895打数108安打の打率0.1206でジャスト3割、895打数の104安打の打率0.1162で切り上げの3割に達します。この様な数字の打者を使う球団があるでしょうか?どう考えても有り得なくその前に引退というよりも引退を余儀なくされる筈であります。有り得ない仮定の数字をあげましたが、上下する率の記録の場合でも分子(この場足は安打数)が大きい場合はその率の高低に関わらず、上下幅は少ないものと言えるかと思います。