3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

ギャレットリチャーズ(Garrett Richards) (2)

2014-04-30 22:03:36 | Weblog
前回ギャレットリチャーズ投手の球の速さに驚いたと書きましたが、もう少し正確に書くと投じるストレート系の球の全てと言うか殆どが一定水準以上の速さを保っている事に驚かわれましたものです。今シーズン、フォーシームの最速が98.3マイル、平均が95.9マイル、ツーシームの最速が98.3マイル、平均が95.7マイル、カッターの最速が97.6マイル、平均が95.7マイルと殆ど球速に差がない球を投じています。それぞれの最速や平均ではもっと速い球を投げる投手はリリーフ投手を始め数は多くないながらも存在しますが、先発投手のストレート系の平均の速さでこれだけの数字を保つ投手は他にあまりいないかと思います。スピードガン導入後多くの速球投手の球速表示を興味持って見て来ましたが、1試合でのストレート系の球速表示が全て94マイル以上、小数点四捨五入での表示としても150.4km以上、つまりストレート系の球速がすべて150kmを超した先発投手の存在を他に私は知りません。チャップマンや引退したズマヤ投手等リリーフで恐るべき球速を誇る投手は、投げる回数が短い事もありストレート系の球速が全て94マイル以上と言うのは珍しくないかも知れませんが、長い回数を投じる先発投手としては今後もそんなに見れない表示かと推測しています。

ギャレットリチャーズ(Garrett Richards) (1)

2014-04-29 19:15:12 | Weblog
先日田中将大投手と投げ合い、お互い勝敗がつかなかったものの好投を見せてくれたロサンジェルスエンジェルスの右腕投手です。年齢は田中将大投手と同じく今年26歳になるメジャー4年目の投手です。MLBtvでは、日本では放送される機会の少ない球団の中継を出来るだけ多く見る様にしているつもりですが、この投手の投球をしっかり見るのは初めてでした。試合が始まった時点で、この投手の投球に特に注目を持って見ていた訳ではないのですが、その投じる球の速さに先ずは驚かされました。写真で少し解っていただけるかと思いますが、上体をクロスさせて回転するやや特異な投球フォームから投じる球はかなり速いものでした。この日のストレート系の最速は98マイルであり最も遅い球でも94マイルを記録していました。相手投手の田中将大投手の最速値が94マイルであり、見た目も数値上でも球の速さの差は歴然としていました。日本のキロメーターに換算すると凡そ151kmから158kmのストレート系を投げ続けていた事になろうかと思います。

逆方向への打球(8)

2014-04-28 21:28:34 | Weblog
メジャーリーグで通算本塁打数612本、13.76打数に1本の本塁打、本塁打率7.26%と抜群の本塁打を放つ力量のあったジムトーミ選手は、私の知り得る限りメジャーで最も左中間へ大きく鋭い打球を放つ事の出来る左打者だったと思います。ややアッパースイングの打撃スタイルから放たれる打球は振り遅れや風を巧く利用しての飛距離抜群の打球ではなく、天性のパワーを活かし左中間へも引っ張ったかの如くの美しいアーチを描いてスタンドに飛び込んで行きました。日本で活躍したチャーリーマニエル氏が指導したと言われ、打撃スタイルは似ている感はあるものの、パワーとスイングスピードは矢張りマニエル氏を遥かに凌いでいるものでした。少し前、甲子園にこそ行けなかったものの地方大会では活躍した現在30歳過ぎの元高校球児と野球の議論を交わした際、日本の左打者で左中間へ鋭く強い打球を放てる打者は存在するかどうかの話題になりました。二人の間での結論は存在しないという事になりましたが、その理由の一つに左打者が左中間に長打性の打球を放つ事は右打者程のメリットはないのではないかと言う事になりました。次回続けます。

逆方向への打球(7)

2014-04-27 21:15:37 | Weblog
左打者の逆方向、つまりレフト方向へ本塁打を放てる打者としては広角打法の張本勲選手、掛布雅之選手、ランディバース選手等存在しましたが、何れの選手も飛距離が少なくて済むレフトポール寄りの打球が殆どだったと記憶しています。張本勲選手は類稀なるバットコントロールと自在に操作出来るかの如くのスイングスピードを巧みに利用してレフトポール寄りの打球を放っていたかと思います。掛布雅之選手とランディバース選手は、当時存在したラッキーゾーンと甲子園球場特有の浜風を巧く味方にしてのレフト方向へのホームランも多く見られましたが、引っ張ったかの如くの強く鋭い当たりには見えませんでした。掛布雅之選手の場合、バットのヘッドが投手寄りに傾いている事もレフト方向に打球を放つには、他の欠点は現われるものの適している面もある様に思います。レフト方向への強い打球を放てた選手としては、強いて挙げればヤクルトスワローズ、近鉄バッファローズで活躍したチャーりーマニエル選手の好調時の打球位だったかと思います。

逆方向への打球(6)

2014-04-26 21:58:05 | Weblog
衣笠祥雄選手は悲しいかな打撃センスが優れているとは言えず、投手の投球を十分待つ事は出来ず、その為か右中間に強い打球が放てる技術はなく、もしライト方向に打球が飛んだとしてもその多くは振り遅れだったかと思います。今まで見て来た打者の内でも比較出来る打者が有り得ない程最も美しい本塁打を放っていたホームランアーティスト田淵幸一選手も右中間への打球のイメージは殆どないものです。土井正博選手も本人が認めている様に打球の殆どがレフト方向のものであり、右中間への鋭い打球のイメージはないものです。攻守走三拍子揃った秋山幸二選手も右中間に放つ技術はなく、そのせいもあり脚力の割に三塁打が少ないともおもえます。山内一弘選手の場合も野村克也選手と同様、レフト方向への打球も飛距離に優れているとは言えず、右中間への鋭く強い打球のイメージは殆どないものです。今まで右打者を述べて来ましたが、左打者の場合逆方向つまり左中間に強く飛距離の大きい打球を放てる日本人打者を残念ながら私は知りません。

逆方向への打球(5)

2014-04-25 21:36:25 | Weblog
前回までに右打者で右中間に鋭い打球を放てる打者を紹介して来ましたが、この打球を放てる打者イコール三塁打もある程度の数を稼いでいる可能性もあるかと思い数字を調べて見ましたが、残念ながらどの打者も三塁打の数は決して多いものではありませんでした。しかし冷静に考えて見ると山本浩二選手を除き、他の選手は皆脚力には乏しいものでした。その脚力と打球の速さが三塁打となる事を阻んでた様に思えます。山本浩二選手の場合は、本拠地の広島球場の狭さが影響していたのかもと推測します。本塁打を多く放っているものの右中間への鋭い打球のイメージの少ない選手に少し触れたく思います。通算本塁打で右打者1位、全体で2位の野村克也選手の打球は飛距離自体はそれ程のものではなく、南海ホークス時代の本拠地の大阪球場の狭さを巧く利用しレフトスタンドへ計ったかの様な距離の本塁打を多く放っていました。しかし右中間を大きく破る鋭い打球や右中間スタンドに飛び込む飛距離の十分ある打球を見た記憶はあまりありません。コンパクトなスイングでレフト方向への打球は本塁打には出来るものの、右中間への鋭い打球を放つパワーには欠けていたと思います。

選手のイメージ(2)

2014-04-24 19:36:11 | Weblog
前回名前を出した選手だけでは足りないので、もう少し最終所属球団のイメージの少ない選手を書き出して見ます。打者では加藤秀司 南海ホークス、小玉明利 阪神タイガース、石毛宏典 ダイエーホークス、松原誠 読売ジャイアンツ、高橋慶彦 阪神タイガース、広沢克 阪神タイガース、秋山幸二 ダイエーホークス、等の選手も最終わり所属球団のイメージは薄いかと思います。投手では小野正一 中日ドラゴンズ、成田文男、日本ハムファイターズ、川口和久 読売ジャイアンツ等が挙げられるかと思います。彼らの名前から最初所属球団名を思い出すファンとしては、年齢的にその球団所属時代しかリアルタイムで見ていないか、その最終所属球団の熱烈なファンが多いのではないかと勝手に推測してしまいます。長くプロ野球を見て来た者としては、どうしてもイメージの少ない最終所属球団を記載されるよりも、最も出場試合数が多い球団名、ほぼイコール最も輝きを放った球団名を記載される方が何故かすっきりする感があります。今まで書いてきたのは、あくまでも私の印象であり多くの人に共通するものではないかも知れませんが、次回は複数の球団でイメージの強い選手を書き出したく思います。  
 

選手のイメージ(1)

2014-04-23 21:20:54 | Weblog
通算記録ランキングで上位に顔を出す選手とその選手の最終所属球団を少し書き出して見ます。先ず投手では金田正一 読売ジャイアンツ、米田哲也 近鉄バッファローズ、小山正明 大洋ホエールズ、江夏豊 西武ライオンズ、打者では張本勲 ロッテオリオンズ、野村克也 西武ライオンズ、土井正博 西武ライオンズ、落合博満 日本ハムファイターズ、榎本喜八 西鉄ライオンズ、江藤慎一 ロッテオリオンズ、山内一弘 広島カープ、大島康徳 日本ハム等皆素晴らしい実績を誇る選手名を挙げましたが、彼らの現役時代を知っている世代のファンでも、彼らのイメージとして最終所属球団が最初に浮かんで来るファンはあくまでも推測ですが殆どいないかと思います。多くの記録集や雑誌、スポーツ紙でも歴代の通算ランキングでは最終球団名を掲載していますが、一部かと思いますが通算記録では所属球団の記載がなかったり、出場試合数の最も多い球団名を記載する例も見られます。確かに引退した時点での所属球団記載というのは間違いのない事なのですが、イメージとは必ずしも一致しないものかと思います。次回続けます。

逆方向への打球(4)

2014-04-22 13:38:19 | Weblog
主に大洋ホエールズで活躍した松原誠選手も、右中間を狙って放つ打球は素晴らしいものがありました。通算で405本の二塁打を放ち、シーズンの二塁打数でも3回トップになっていますが、その二塁打の内でも右中間を破った打球しか思い浮かばない程、強烈なイメージが残っています。何故ダイヤモンドグラブ賞に選ばれなかったのか不思議な程のタコ足捕球の守備力と右中間への打球、松原誠選手を語る時、極端に言えばこの二点のみでもいいかと思わせるものでした。ヤクルトスワローズ時代のイメージの強い広沢克選手も右中間へ巧く打球を運ぶ事の出来る選手でした。粗さはあるものの、優れたパワーを巧く活かしていました。右中間に巧く打球を放てる点が清原和博選手と同様、通算本塁打数という点ではある意味マイナスになった感さえするものです。広沢克選手の場合、グリップが少し上下する所謂ヒッチ打法の為投球に押し込まれるものの、その遅れが逆に持前のパワーと相俟って右中間への強く鋭い打球につながったと思います。

広岡達郎(4)

2014-04-20 20:26:49 | Weblog
左の連続写真は年度は分かりませんが、広岡達郎選手の打撃フォームです。この連続写真だけで論ずる訳にはいかないかと思いますが、腰が全く入っていない所謂手打ちの打撃スタイルに思えてなりません。昭和30年代、読売ジャイアンツ中心の中継が多く否応なしに広岡達郎選手の打撃を多く見ましたが、本当に非力で、読売ジャイアンツファンでない私にとってはその打撃を最も安心して見れる選手の筆頭でした。広岡達郎選手の打撃に関しては引退するまで記録だけで知っていた新人の年の好成績が、何故可能だったのか未だに不思議でならないものです。広岡達郎選手の守備に触れたく思います。主に昭和30年代ですが、セリーグでは阪神タイガースの吉田義男選手と広岡達郎選手がショートというポジションで究極のライバルとの扱いをされていましたが、両者の打撃及び守備を見るにつけ、この二人がライバル視される事に正直疑問を抱かざるを得ないものでした。