3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

ボブホーナー

2007-12-31 23:39:25 | Weblog
昭和60年ヤクルトスワローズに、29歳の若さで入団したバリバリの現役メジャー選手です。メジャーでマイナー経験の無いという、本当に珍しい経歴の選手でした。流石にその実力は桁外れで、もの凄い旋風を起こしたものです。どっしりとした安定感抜群の打撃スタイルから、投球を十分に手元に引き入れ、思い切って引っ叩く打法は見ていて、爽快感さえ感じるものでした。体の軸のブレの殆どない打法は、無敵の存在の様にも思えたものです。現役メジャーのマイクピアザが最も酷似していると思います。しかし、日本の野球が嫌だったのでしょうか、1年の在籍でメジャーに復帰していきました。故障もあり規定打席には達しませんでしたが、あまり勝負をしない日本の投手相手に、31本塁打は、流石別格の存在を見せ付けたものでした。」


通算成績(日本)    93試合   0.327    31本塁打   73打点
通算成績(米 )   1020試合   0.277   218本塁打  685打点

永淵洋三

2007-12-30 21:59:52 | Weblog
昭和43年から54年まで近鉄バファローズ、日本ハムファイターズで大活躍した、左投左打ちの選手です。入団当初は投手も兼ねてましたが、公称168cmの小柄な体からの、スリークォーターの投球は、如何せんあまり威力がなく、悲しいかな将来性は全くありませんでした。しかし、打撃センスは素晴らしくバットを寝かせて構える姿勢から、巧打を思うままにしていました。本当にミートする力には抜群のものがありました。最大のハイライトは、あの3000本安打の張本勲と、分け合った44年の首位打者のタイトルでしょう。終盤追いつかれて同時受賞ですが、打点では彼を凌いでる事は、意外と知られていないと思います。しかし、お酒の飲みすぎの影響かどうか、素人の私には分かりませんが、48年以降急激に成績を落としていきました。本当に昔を思わせる個性的な選手でした。


通算成績   1150試合   0.278     962安打   109本塁打   409打点

ブルーム

2007-12-29 23:05:02 | Weblog
昭和35年から41年まで、近鉄バッファォーズ、南海ホークスで大活躍した右投左打で、主に二塁を守っていた選手です。メジャーリーグの経験のない選手ですが、ミートする力は抜群で、本当に芯を外れた打球は、殆ど見た事がありませんでした。又あの3000安打の張本勲が学んだ様に、バントヒットが巧く、2塁手の前に転がし、打率を稼いでいたものでした。37年には0.374という高打率で首位打者を獲得しています。しかし外国人特有のパワーには、甚だ欠けており、長打力の怖さはありませんでした。とは言え3Aの経験の選手が、下記の様な成績を挙げられたという事は、当時の日米の実力差を物語るものではないでしょうか?


通算成績   710試合   757安打   0.315    61本塁打   323打点
 

近藤真市

2007-12-28 22:26:37 | Weblog
昭和62年から平成5年まで、中日ドラゴンズに在籍した左腕投手です。ぎこちないギクシャクした、スリークォーターからの投球フォームは、非常に体の固さを感じ、特に膝が固く、伸びのある打者に食い込む様な球は全く見られず、残念ながら3年目以降、勝ち星のなかった事も頷ける投球内容でした。球速的には中の上位だったでしょうが、如何せん棒球の為、打者には脅威感は全くなかったでしょう。彼の最大のハイライトは、初登板でのノーヒットノーランでしょう。又その年の4勝の内、完封で3勝というのも結構面白い記録かと思います。


通算成績   52試合   12勝17敗   防御率  3.90    157奪三振

近藤和彦

2007-12-27 22:29:19 | Weblog
昭和35年から48年まで大洋ホエールズ、近鉄バファローズで活躍した、主に外野手、一塁手を務めていた左投げ左打ちの選手です。しかし最後の一年間のみ在籍した近鉄では、1安打しか記録していません。天秤打法と呼ばれる、右手を高く掲げ、左手で軽く添える感じの本当にユニークな打法ながら、ミートする力は素晴らしく、常にバットの芯を外す事は有り得ない程の正確さを誇っていました。結局首位打者のタイトルを獲得する事は、出来ませんでしたが、35年から37年までの連続2位を含め、生涯4度の2位は稀有な例かと思います。しかしパワーのない打者の宿命なのでしょうか?44年頃から急激に衰えを見せ始め、極端に成績を急降下させてしまいました。今後これだけ個性溢れるフォームの選手の出現は、打撃コーチの矯正等もあり、有り得ないかと思います。


通算成績   1789試合   0.285    1736安打    109本塁打   483打点

宮本幸信

2007-12-26 21:26:13 | Weblog
昭和43年から55年まで阪急ブレーブスー広島カープー日本ハムファイターズー大洋ホエールズに在籍した右腕投手です。公称182cmの長身ながら、腕の振りは非常に小さく、スリークォーターからの投球フォームは、相手打者にとって威圧感を与えるものではありませんでした。彼はあの大投手米田哲也、梶本隆夫の力が衰えた頃から、同じく大投手山田久志の台頭までの時期を、巧く繋いだ投手という印象がもの凄く濃いものでした。しかしその球を置きにいく様な投球は、当時としてもエースのイメージとは程遠く、日本シリーズで投げあった堀内恒夫の球威とは、雲泥の差があったものです。イメージとしては江川卓から全身のバネを奪った感じでしょうか?評論家筋での評価は当時高かったですが、私には納得出来ないものでした。


通算成績   383試合   54勝42敗   防御率  3.63    579奪三振

ジョエルズマヤ

2007-12-25 21:00:32 | Weblog
現在デトロイトタイガースに在籍する23歳の右腕投手です。恐らく史上最速投手でしょう。約50年間、日米を問わず、速い投手を数多く見てきましたが、彼の快速球は正しく桁外れであり、他の追随を許すものではないと思います。腰のタメを十分に活かし、スリークォーターよりやや下から投じる快速球は凄まじく、浮き上がる様な感じで打者に襲いかかってきます。特に2006年のディビジョンシリーズでの103マイル(165.7km)の連発や、最速104.8マイル(168.6km)の超速球は信じがたいものでした。2007シーズンは故障がちで、不調でしたが100マイル以上30回、最速103マイルを数回記録しており、いずれもメジャートップの数字です。しかしカリフォルニアの大火事の際の故障により、来シーズンの登板は不可能という事ですが、一日も早く復活した彼の快速球を見たいものです。


通算成績  90試合   8勝6敗   防御率  2.62   124奪三振

2006年シーズンの彼に就いては、18番の野球ブログをご参照下さい。   

中西勝巳

2007-12-24 20:55:27 | Weblog
昭和31年から40年まで、毎日ー大毎ー東京オリオンズで活躍した右腕投手です。スリークォーターよりほんの少し下から投じ、ストレートと右打者の内角に食い込むシュートを、主な武器としていました。肘の撓りが素晴らしく、球の伸び、切れには傑出したものがありました。しかし、球速は中の上か、上の下クラスでしょうか?同時期に活躍した同僚小野正一、ディックディサよりはかなり劣っていました。このタイプの投手の宿命でしょうか、好不調の波が激しく、完璧に打者を封じる試合と、意外とあっさり打ち込まれる試合の双方とも目立ったものです。新人の年完投試合5、完封試合5という珍しい記録も残しています。イメージとしては、ほぼ同時期に大活躍した広島カープのエース、大石清をある程度レベルダウンした感じかと思います。


通算成績   307試合   72勝70敗  防御率  2.83    670奪三振

長谷川良平

2007-12-22 23:44:15 | Weblog
昭和25年から38年まで、広島カープ一筋に大活躍した右腕投手です。公称167Cmの小柄な体ながらも、非常に速いストレートと、もの凄く切れるシュート、カーブを武器としていた様です。しかし本当に残念ながら、彼の全盛期を見ておりません。主に彼の投球を見たのは、やや力の衰えた33年以降かと思います。流石に球の速さはあまり感じませんでしたが、バネを十分に利かせた下手からの投球は、伸び、切れは素晴らしく感じたものです。彼の全盛期が如何に凄かったという事を証明するには、日本一の投手、金田正一の彼への評価ではないでしょうか?昭和30年代に発刊された著書「やったるで」では、長谷川良平の球速をもの凄いものと認め、逆に別所毅彦に関してはあまり評価していません。出来れば何年か早く生まれ、その当時の彼の投球を見てみたかったものです。


通算成績   621試合   197勝208敗   防御率  2.65   1564奪三振


田中幸雄

2007-12-21 21:45:36 | Weblog
昭和57年から平成1年まで、日本ハムファイターズで活躍した右腕投手です。190cmの長身から、右腕を思い切り後に引き、オーバースローからの投球が印象的でした。同姓の快速球投手、西鉄ライオンズで活躍した、田中勉、の豪快な投球フォームを彷彿させる雰囲気を持っていました。しかし、彼より遥かに長身であるにも関わらず、球速はかなり劣っていました。その体格、投法からかなりの豪速球を期待していたものですが、現実はかなり違っていたものでした。その為か、実働8年間では、あまり目立った活躍は出来ませんでした。しかし彼自身唯一の完封勝利を、ノーヒットノーランで飾っているのは結構珍しい記録かと思います。


通算成績   214試合   25勝36敗   防御率  4.23    334奪三振