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日米を問わず名選手を紹介。

金田正一の自慢(12)

2008-07-19 21:33:56 | Weblog
今回は金田正一の自慢の一つである打撃に就いて触れたく思います。確かに投手としては、素晴らしい打撃成績を残してはいます。昔よく言われていたのは、投手の打撃成績の場合、プラス一割の価値があるという事です。当時の著名な評論家が言ったのでしょうか?多分根拠はないと思います。一応それに合わせて見ると、金田正一の場合3割に近い打率という事なのでしょうか?実際の打撃ですが、矢張り投手の打撃の範疇はを超えてはいないと思います。先ずはバットスピードですが、残念ながらあまり速くはなく、速球投手には巧く対応出来なかった記憶があります。又、低目をすくい上げるのは得意でしたが、高目の速い球には苦手としていたと思います。それにしても投手でいながら2000打数以上を記録する等、並みの打者より多くの打数を記録しているかと思います。投手としての通算本塁打数36本は、2位の米田哲也33本を凌ぎ未だに一位を記録しています。好投手、好打者を実証している選手かと思います。



通算成績     1053試合    406安打    0.198    38本塁打    177打点

中村稔

2008-07-15 21:42:55 | Weblog
昭和32年から44年まで、読売ジャイアンツで活躍した右腕投手です。右腕を思いっきり後に引き、ほぼオーバースローに近い角度からの、ストレートと縦に大きく割れるカーブを主な武器としていました。しかし右腕の引きは大きいものの、その投球には西鉄ライオンズで活躍した、同じく右腕の大きな後方への引き方に特色のある田中勉程の迫力、球速は感じられず、悪く言えば中途半端な投手と言えるでしょう。球速は現代の投手よりは、全体的に遅いと思われる当時の投手としても平均位でしょうか?又球の伸び、切れにも特に傑出するものはなかった様に記憶しています。彼の投球のイメージは、後に日本ハムファイターズで活躍する田中幸雄を小柄にした投手といった処でしょうか?しかし彼は安定した成績こそ残せなかったものの、36年には17勝、40年には唯一の20勝と予想外の活躍を見せた年もありました。



通算成績    362試合    72勝53敗    防御率    2.76   649奪三振

ジョニーデーモン

2008-07-14 21:43:29 | Weblog
現在ニューヨークヤンキースの核弾頭をつとめている左投左打の外野手です。俊足、好打が売りですが、レッドソックス時代から、彼のプレーはよく見ていますが、本当に残念ながら、彼の動きから体の切れ、シャープさを感じた事は一度もありません。逆にあの松井秀喜すら、肩が強いのではないかと錯覚させる程の肩の弱さを、しばしば見せてくれます。その肩の弱さは、日本の弱肩の代表張本勲を、思わず彷彿させてくれる程の酷さかと思います。又脚が速い割に、守備力は巧くなく、驚く事にどんな打球に対してもグラブの出し方が変らず、本当に不器用な守備の典型かと思います。しかし打撃に関しては素晴らしいものがあります。左打者の彼は、巧く左の手を離し、右手一本で打球の方向を決める事の出来る稀な技術があります。この技術に関しては、彼に匹敵する選手は、あまりいないかと思います。今後はDHでの活躍を期待したいと思います。



通算成績 2007終了時    1845試合    2102安打     0.288   166本塁打      333盗塁

松井秀喜(8)

2008-07-11 22:12:59 | Weblog
今シーズンの松井秀喜には、規定打席数に達しない危険性が出てきました。早くてオールスター戦後の復帰の予定ですが、現在285打席の彼は、オールスター戦前には規定打席数が足りなくなり、珍しく入っていたベスト10からその名前が消える事になります。メジャーの規定打席数は試合数×3.1(日本も同じですが)の為、最終的には162×3.1=502打席が必要となります。つまり松井秀喜は最低残り217回、打席に立たなければなりません。もし膝の故障が手術の必要がなく復帰出来たととしても、その守備力からDHでの起用が大半になるでしょう。その場合強打のジェイゾンジアンビー、俊足のジョニーデーモン等との争いになり、レギュラーとしての出場は結構厳しいでしょう。もしオールスター後即、復帰したとして、1試合4打席強と計算しても、残り67試合の内50試合位はスタメン出場しなければ規定打席には達しない計算になります。監督は、多分膝に故障を持つ彼に多くは期待せず、先発出場も少ないかと思います。従って復帰が大きく遅れなくても、規定打席数には達成できないと予測します。ある意味幸運なのは、出来すぎの打率の降下も少なく終わる事でしょう。

MLBの速球王(2)

2008-07-10 22:24:07 | Weblog
2007年度のアメリカンリーグの速球投手達を紹介します。先発投手では2006年に次ぎ、ヘルナンデス、ベケット、バーランダーの3人に加え、最速104マイル(167.3km)を記録した事のあるバーネットとノーコンながら球威抜群のカブレラの5人が、平均球速95マイル前後を計蒔し、95マイル以上も皆800回以上記録しています。リリーフ投手ではグレンキー、ネーサン、モロー、プッツ、ファンズワース等が平均球速95マイル前後を記録していますが、イニング数が短い為球速の出し易い割に、やや物足りない結果かと思います。注目のジョエルズマヤは故障もあり、33.1イニングスの投球回数の為、残念ながら平均球速は掲載されていません。しかしその少ないイニングスながらも、彼は100マイル以上を30回計測するなど2位の同僚バーランダーの17回を圧倒的に引き離し、その並外れた球速を示しています。

MLBの速球王(1)

2008-07-09 23:42:51 | Weblog
今回は昨日のジョエルズマヤの紹介の続きとして、メジャーリーグの先発、リリーフの速球投手の球速をを紹介したいと思います。数字に就いては、メジャーの数字の権威者と高く評価されているビルジェームス氏の著書を参照にしました。先ずはアメリカンリーグです。2006年度の先発ではフェスナンデス、ベケット、バーランダーの3人がトップ3でしょう。3人共ファストボールの平均球速が95マイル(152.9km)前後を示し、更にシーズン通算で1000回前後95マイル以上の投球をしています。リリーフではズマヤ、ファンズワース、ソーントンの3人の球速が光ります。内でもズマヤは飛びぬけており、平均球速98.6マイル(158.6km),95マイル以上計測884回,内100マイル(160.9km)以上233回と他を圧倒しています。しかしファンズワース、ソーントン共平均球速96マイル(154.5km)を超え、100マイル以上の投球も記録しています。矢張りリリーフ投手の方が、短いイニングの為思い切って投げられるのでしょうか?他の速球投手も含め平均球速では上回っている様子です。



ジョエルズマヤ(2)

2008-07-08 21:54:11 | Weblog
驚異的な快速球を投げ続けるジョエルズマヤをもう少し分析したく思います。投球フォームの特徴としては、193cmという恵まれた体を活かし、腰のタメのもの凄く素晴らしい、スリークォーターよりほんの少し低い位置から、浮き上がる様な凄まじい快速球を投げてきます。外国人特有の、上体の力を優先したフォームです。しかし投じられる球質は、所謂動くボールではなく、綺麗な回転の球です。かっての怪童、豪速球投手尾崎行雄をかなりパワーアップした感じでしょうか?あの尾崎行雄と言えども、残念ながら、球速では太刀打ち出来ないでしょう。腰のタメの素晴らしさは、かっての韓国プロ野球の超エース宣銅烈を思わせ、又背筋力の素晴らしさは、スピードガンの申し子と言われた小松辰雄を彷彿させてくれるものです。変化球も結構切れの良いカーブを投げますが、出来れば右打者の外角に逃げるスライダーか、落ちる球を覚えれば本当に手のつけられない投手になるかと思います。今後彼の登板時には、球速表示から目が離せないかと思います。

ジョエルズマヤ(1)

2008-07-07 20:38:54 | Weblog
今回はデトロイトタイガースのリリーフ投手、現代23歳の超豪速球投手ジョエルズマヤ投手を紹介します。このブログでも何回か紹介しましたが、その球の速さは、多分史上最速でしょう。非公式な記録では107マイル(172.2km)を計測し、公式な記録では104.8マイル(168.6km)を記録している桁外れの豪速球を投げる投手です。今季は故障の為出遅れ、6月20日が初登板でした。今日はマリナーズとの対戦で延長の10、11回の2イニングスを投げましたが100マイル以上を14回記録、ストレート系の最速は101マイルを計測、最も遅いストレートでも98マイルを計測するなど相変わらずの球速を誇っていました。本当に恐ろしい程の球速です。メジャーのリリーフ投手でも100マイルを記録する投手はかってのトロイパーシバルやブラッドリッジ、現在のブランドンモロー、カイルファンズワース等何人かいますが、彼等にしても好調時1試合に何球か100マイルを計時する位です。正しく破天荒なスピードと言えるでしょう。今シーズンは是非とも自身の持つ年間233回以上の100マイル超えを期待したいものです。

松井秀喜(7)

2008-07-04 22:14:14 | Weblog
松井秀喜に関して、前回まで色々な注文をつけてきましたが、メジャーに挑んだ選手で本当に長打力を期待されていたのは彼一人と言ってもいいでしょう。現在メジャーに挑んでいる選手の内で福留、松井稼、井口は30本塁打以上の経験があり、岩村に至っては40本塁打以上の経験があります。しかし多分殆どの人が、彼らに本塁打を多く打つ事を期待はしていないでしょう。逆に言えば松井秀喜なら、それが可能かと考えていたのかと思います。従って松井秀喜は、イチローも含む他の選手と比べ、率以外のパワーも要求されるという厳しさもあるかと思います。例えばイチローの場合、262安打の記録を作った年の本塁打数は8本ですが、誰一人としてその少なさを批評する人はいないでしょう。しかしパワーを要求される松井秀喜の場合、31本塁打、0.298と本塁打数に関しては自己最高の数字を残した年でも、そのパワーの物足りなさを追求した人は多かったものです。冷静に考えてみると、イチローを筆頭に福留、松井稼、岩村、井口は三拍子揃っている選手です。従って守走に全く優れない松井秀喜の場合、厳しい評価も仕方ない気もします。

松井秀喜(6)

2008-07-03 22:33:56 | Weblog
松井秀喜のヤンキースでの存在価値はどの位なのでしょうか?NHKの中継での解説者達の評価、又各マスコミの評価は非常に高いものですが、果たして本当にそうでしょうか?先ず打撃に関してですが、チャンスに強く、チームバッティングの出来る得がたい存在の選手とされていますが、今年の成績を見ると、今日現在彼にしては打率は驚く程高いものの、勝負強さを示す打点は非常に少なく34打点という数字です。更に本塁打数も7本と、故障もあり、出場試合数が少ないとはいえ、半分以上の試合数を消化した現在非常に少ないものです。又盗塁も現在0と例年以上に走れない選手という事を実証しているのが現状です。守備に関しても、あの超弱肩のデーモンと、その肩を比較される程のレベルです。ではこの程度の選手が、強打を誇るヤンキースで、本当に必要な選手なのでしょうか?どう贔屓目に見ても、そうとは思えないのです。しかし打力の弱いチームでは、彼の打撃力は魅力でしょう。チームに拠っては十分中軸を打つ事も可能でしょう。そういった意味で、故障の多さが目立ってきた現在、そろそろトレードの可能性も強まってきたのではないかと思います。