通算打率の良い選手は、どの様なタイプが多いのかに注目して見ます。あくまでも一般的な見方ですが、プロ入りの遅い選手が有利ではないでしょうか?先ずある程度打撃術が出来ており、即戦力或いはそれに近い力を有している為、初年度からある程度の実績が見込める訳です。このタイプの代表としては、落合博満、若松勉が挙げられるでしょう。又米国でそれなりに実績のある、ブーマーやリーも同じタイプに入るでしょう。逆に不利なのが、未だ打撃術が完成されていない状態でのプロ入りの、高校出身の選手かと思います。積み重ねる数字の、打点や本塁打と異なり率で争う打率の場合、非常に不利な状況にあるかと思います。張本勲、松井稼頭央、前田智徳等の選手の通算打率は賞賛に値するかと思います。日本での規定打数に満たない、脅威の天才選手イチローに就いては、別の機会にじっくりと紹介させていただきたいと存じます。
日本プロ野球の場合、通算打率の規定打数は4000以上とされています。一時期、リー選手が4934打数で通算打率の首位にたった時、4000打数以上の順位と、5000打数以上の順位の両方が併記された事がありました。当時外国人選手が首位になった事への差別と言う事で、結構物議を醸したものでした。しかし現実的には4000打数以上というのは、妥当な数字でしょうか?通常レギュラー選手の場合、年間に500打数は超えるかと思います。と言う事は8年間レギュラーを務めれば、規定打数に達する訳です。これはやや少なすぎる様な気がします。出来れば10年間レギュラーとして務めた上で達する5000打数以上が、妥当な数字かと思います。打者の場合投手と違い、分業制はない訳なので、将来はメジャーリーグ並みの5000打数以上を基準にすべきかと思います。
今年東京ヤクルトスワローズに入団した快速球投手です。久しぶりに現れた、本当に速い球を投げる投手です。甲子園での最速155km,日米親善野球では最速157kmを計測しています。重心を比較的沈み込ませる投球フォームから、もの凄い勢いのストレートが、打者の低めにズバット決まれば、プロの打者とはいえ、打ち崩すのは困難かと思います。その投球フォームは、かっての大投手ミスタータイガース村山実と、広島で活躍した池谷公二郎の長所を取り入れた感じがします。多分今のプロ野球界では、トップクラスの快速球投手と思いますが、残念ながら藤川球児や、ダルビッシュ有程の打者の手元でホップする感じは現状ありません。今後如何にその様な球を投じられる様になるかどうかが、彼の課題かと思います。それにしても本当に、期待の持てる投手の出現と思います。巧く成長すれば日本人初の160km突破も夢ではないでしょう。
4000打数以上で、通算打率3割を超えている選手は現役を含めて24人です。今回は3割を超す数字を残している現役選手が、将来3割を保てるかどうかを予想してみます。はっきり言って最大のポイントは、彼等がいつ現役を退くかです。当然の如く打率は上がったり、下がったりし、長く現役を続けられれば、増える安打、本塁打、打点等とは異なっています。一般的に、現役の終わりに近づいた選手の打率は落ちる場合が多く、ある意味早く引退を決断、或いは勧告された選手程、3割を保てるでしょう。
小笠原道大 文句なく3割はクリアするでしょう。
松中信彦 契約年数の関係で3割は無理でしょう。
前田智徳 抜群の打撃術で3割はクリアするでしょう。
鈴木尚典 出場機会減の為、3割はクリアするでしょう。
高橋由伸 今後、数字は落ちていき3割は無理でしょう。
谷佳佳知 現時点の数字を上げるのは無理のため、クリアできないでしょう。福浦和也 やや衰えが見える為、3割は無理でしょう。
小笠原道大 文句なく3割はクリアするでしょう。
松中信彦 契約年数の関係で3割は無理でしょう。
前田智徳 抜群の打撃術で3割はクリアするでしょう。
鈴木尚典 出場機会減の為、3割はクリアするでしょう。
高橋由伸 今後、数字は落ちていき3割は無理でしょう。
谷佳佳知 現時点の数字を上げるのは無理のため、クリアできないでしょう。福浦和也 やや衰えが見える為、3割は無理でしょう。
規定打席数は、昔から試合数x3.1とされています。果たしてこれが妥当な数字かどうか、些か疑問が残ります。少し例を挙げてみます。阪神の4番、金本知憲は全試合144試合に出場し624打席を記録しています。1試合当たり4.33打席という計算になります。又日本ハムの1番、森本稀哲も又全試合144試合に出場し660打席を記録し、1試合当たり4.58打席を記録しています。球団によって多少の差はあるでしょうが、各球団とも、概ね1番と4番は、この位の打席数ではないでしょうか?2007年の規定打席数は446打席です。その数字を彼らの平均打席数で割ると金本知憲の場合103.0試合で、森本稀哲の場合97.4試合で到達する計算になります。つまり40試合位は、試合に出場しなくても規定打席数には達する訳です。各球団とも先頭打者の平均打席数が4を超し、4から5の中間位にあると言う事は、下位打者の平均も必ず4を超えている訳です。出来れば打高投低の現状に併せ、規定打席数ももう少し、ハードルを高くしてもいいのではないでしょうか?それにより、打席数の少ない、どさくさまぎれの高打率の打者の出現も防げるかと思います。
通算打率の順位を決める場合、日本では4000打数、メジャーでは5000打数以上が基準とされています。以前から結構疑問に思っていたのですが、何故かシーズンの打率順位を決める場合は打席数なのに、通算の場合は打数になるのでしょうか?四死球や犠打の多い選手には不利になるのではないでしょうか?メジャー史上最強打者と言われ、最も恐れられているバリーボンズの場合、通算打数も10000に近く、十分に規定打数を満たしていますが、2004年を例に取ると、打数は373に対し四死球241になります。確かに彼は例外的な存在でしょうが、今後同じ様な選手が現れ、故障等で意外な短命に終わった場合、通算打率には規定数不足という可能性がゼロとは、言い切れないと思います。逆に通算打率も打席数を基準としたら、その数字の設定も難しいとは思いますが?一考する価値はあるかと思います。
昭和46年から56年まで、東映フライヤーズ、南海ホークス、阪神タイガースで活躍した右腕投手です。190cmを超す長身からの、非常に上体の高い投球フォームでした。南海ホークスに移籍した初年度の彼の投球フォームを、初めて見た時は、ある意味衝撃的でした。それまでの投球フォームの理想とされていたのは、膝が地面に着く位、深く沈み込む投法とされていました。しかし彼の投法は、その足の長さもあるのでしょうが、本当に突っ立て投げている様に感じました。それ以前の投手とは、全く異なるものでした。スリークォーターから投じる球は、残念ながら本人のみが自負する程、速くはなく、又制球は本人の語る通り、決して素晴らしいものではありませんでした。変化球は通称エモボールと呼ばれる落ちる球を投げていましたが、直球の球速不足もあり、さほどの威力を発揮できませんでした。それにしても8年連続二桁勝利というのは、その球威を考えると脅威としかいい様がありません。
通算成績 395試合 113勝126敗 防御率 3.52 1130奪三振
通算成績 395試合 113勝126敗 防御率 3.52 1130奪三振
今までにメジャーに挑んだ日本人外野手は、今年の福留孝介を含めイチロー、新床剛志、田口壮、松井秀喜といますが、一人だけ守備力にもの凄く劣る選手がいます。他の4人は俊足、強肩、更に広い守備範囲を誇っていますが、例外の一人は良く評価して足の速さは普通、肩の強さは、スカゥティングリポートで極端に弱い肩と評される様に、非常に弱いものです。当然の如く守備範囲も広いものではありません。彼が初めてメジャーにデビューした時に、アメリカのファンは初めて日本人外野手で、守備力のお粗末な選手を見た事でしょう。更に彼は唯一の魅力の長打力を捨てた状態でメジャーに在籍しています。何故に彼はメジャーに在籍し続けるのでしょうか?私には理解出来ません。しかし彼がメジャーで捨てたとされるパワーは、決してあなどれるものではありません。彼には3割近い打率、25本前後の本塁打より、2割5分でも40本塁打近くを打つ方が、魅力があると思います。松井秀喜の意識改革を切に望みます。
前回パリーグの快速球投手を一人抜かしていました。西武ライオンズで活躍した渡辺智男です。球速も素晴らしかったですが、球の切れ、伸びは抜群のものがありました。では今回はセリーグの快速球投手達を紹介します。
金田正一 黄金の左腕。浮き上がる快速球
村山実 豪快なフォームからの豪速球。
渋谷誠司 スリークォーターよりやや下からの快速球
古沢憲司 上体の力を生かした食い込む様な快速球
外木場義郎 切れ、伸び、重みのある豪速球
堀内恒夫 デビュー時は浮き上がる快速球
江夏豊 重く迫力抜群の豪速球
平松政次 切れ抜群の食い込む快速球
鈴木孝政 軽いながらもホップする快速球
小松辰雄 スピードガンの申し子
江川卓 高目に伸びる快速球
伊藤智仁 肘の撓りのもの凄い快速球
金田正一 黄金の左腕。浮き上がる快速球
村山実 豪快なフォームからの豪速球。
渋谷誠司 スリークォーターよりやや下からの快速球
古沢憲司 上体の力を生かした食い込む様な快速球
外木場義郎 切れ、伸び、重みのある豪速球
堀内恒夫 デビュー時は浮き上がる快速球
江夏豊 重く迫力抜群の豪速球
平松政次 切れ抜群の食い込む快速球
鈴木孝政 軽いながらもホップする快速球
小松辰雄 スピードガンの申し子
江川卓 高目に伸びる快速球
伊藤智仁 肘の撓りのもの凄い快速球
今回は、私がリアルタイムで見た快速球投手達をデビュー年度順に紹介したいと思います。時代としては、昭和32、33年以降です。球速、球の伸び、球の切れの総合で評価しています。その内でも、球速に一番重点を置いています。但し制球に関しては、一切考慮しておりません。又、現役投手は対象に入れておりません。先ずはパリーグからです。
梶本隆夫 長身からのカミソリ左腕
小野正一 長身オーバスロからの快速球
米田哲也 豪速球投手の代名詞
田中勉 バットをへし折る様な剛速球
尾崎行雄 ホップする豪速球
森安敏明 サイドスローからの、えげつない快速球
鈴木啓示 和製コーファックス、オーバスローからの快速球
村田兆冶 まさかり投法の豪速球
山口高志 高目で勝負出来る豪速球
郭泰源 華麗なフォームからの浮き上がる快速球
伊良部秀樹 最高のスケールの豪速球投手
梶本隆夫 長身からのカミソリ左腕
小野正一 長身オーバスロからの快速球
米田哲也 豪速球投手の代名詞
田中勉 バットをへし折る様な剛速球
尾崎行雄 ホップする豪速球
森安敏明 サイドスローからの、えげつない快速球
鈴木啓示 和製コーファックス、オーバスローからの快速球
村田兆冶 まさかり投法の豪速球
山口高志 高目で勝負出来る豪速球
郭泰源 華麗なフォームからの浮き上がる快速球
伊良部秀樹 最高のスケールの豪速球投手