昭和27年から44年迄、西鉄ライオンズで大活躍した右投右打の、選手生活の前半は三塁、後半は主に一塁を守った選手です。かなり野球好きの父親から、中西太の名前とその凄さはよく聞かされており、非常に興味を持っていました。幸いにも多分昭和33年、或いは34年の後楽園球場でのオープン戦を見る機会に恵まれました。そこで彼は左中間へもの凄く綺麗な放物線を描くホームランを放ち、流石にもの凄い選手だという印象を受けたのを、非常に良く覚えています。しかし数多く語られている彼の逸話、即ちショートライナーかと思った当たりがレフトへの飛距離十分なホームランとか、外野手が前進した当たりがホームランになったかという打球ではなかったかと思います。本当に悔しいかな、伝説の豪打者の真価を証明すべく打球は見ておりません。しかし当時もそうですが、34年以降一度たりとも規定打席に達する事もなくなりますが、彼の人気は凄まじく、彼の姿がグランドに現れただけで球場全体がざわついてきたのを、昨日の事の様に覚えています。
通算成績 1388試合 1262安打 0.307 244本塁打 785打点
通算成績 1388試合 1262安打 0.307 244本塁打 785打点