3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

スピードガン(1)

2013-11-30 17:13:23 | Weblog
数日前、THE BILl JAMES HANDBOOK 2014が例年より少し遅れて届きました。そこに面白い記事が掲載されています。その内容はsupposeという言葉が入っているものの、1970年代のレーダーガン(スピードガン)と比較して、今のレーダーガンは3マイルから5マイル程速く計時され、その理由としては投手の手から離れた球の速さをより早く取り上げる事が可能になり、ホームプレートに近づくにつれて落ちる球速をより早い時点で読み取れる様になったとしています。又グースゴセージやノーランライアンは現在のレーダーガンなら、常時100マイル以上の数字を読み取れるであろうとも書いてあります。この記事がもし事実であり、日本プロ野球でも同じ事が通用するとしたら、デビュー時スピードガンの申し子と言われた小松辰雄投手の、今のスピードガンならもっと速い球速を表示するはずという主張も頷けるものであるし、よく言われている技術の進歩により、投手の手から離れたボールをより早い時点で計測可能になった為、最近の投手の球速は速い表示が出ると言う説ももっともなものと思えてしまいます。次回続けます。

報道の虚実? (11)

2013-11-29 13:51:24 | Weblog
野茂英雄投手はデビュー時から見ており、抜群の三振を奪う力に魅力を感じ非常に好きな投手の一人でした。1998年、結果的に最初のドジャース時代の最後の登板も応援に行き、ドジャースタジアムで観戦していました。メジャーでの野茂英雄投手は、日本時代の速い球とフォークボールと異なり、速い球という印象はありませんでしたが、フォークボールはメジャーの打者相手に十分通用し、日本時代程ではないにしても三振を奪う力は素晴らしく2回の奪三振王に輝いております。前回紹介した通算成績以外に、2回のノーヒッターがありますが、殿堂入りに値する様な実績とは思えないものです。今回資格を得た通算355勝のマダックス投手や305勝のグラビン投手には即殿堂入りの可能性を指摘されていますが、日米問わず即殿堂入りする選手はもの凄く限られています。報道では殿堂入りの発表日も含めて紹介していますが、悲しいかなどんなに贔屓目に考えても発表日に彼の名前は間違いなくないかと思います。逆に5%以下の投票率で資格を失う可能性の方を心配してしまいます。候補入りは事実であり虚ではないのですが、即殿堂入りの可能性の有るかの様な報道、慎んで欲しく思います。

報道の虚実? (10)

2013-11-28 21:37:21 | Weblog
新聞やテレビ等で、野茂英雄、日本人初メジャー殿堂入り候補となると結構報じられていました。その中では殿堂入りの発表の日付まで示し、如何にも野茂英雄のメジャーでの殿堂入りがもの凄く可能性があると思わせる内容のものも多く見受けられました。日本プロ野球と異なり、メジャーの場合は10年以上のメジャー経験の選手で引退後5年以上を経た選手を対象とするとあります。つまり殿堂入り候補の発表があったと言うよりは、上記の条件を満たし、それなりの実績を残している野茂英雄ですから、殿堂入り候補の発表日に彼の名前があったというのが正直な所かと思います。野茂英雄のメジャーでの成績は323試合登板、123勝109敗、1918奪三振、防御率4.24であり、あくまでも一応ですが、メジャー殿堂入りの投手の基準となるべき300勝とは、かけ離れすぎている数字と言うしかないかと思います。メジャーリーグのホームページでも、今回から候補となるマダックスやグラビン、ムッシーナ等の投手の紹介はあるものの、野茂英雄は彼ら以外の他の候補者の内の一人という位置づけにあります。つまり有力候補では決してないという事です。次回も続けます。

2013  最優秀選手 ベストナイン

2013-11-27 10:31:02 | Weblog
2013年のベストナインと最優秀選手が発表になっています。今年特に気になっていたのが、パ・リーグの最優秀選手とベストナインの投手部門で田中将大投手に何票入るかという事でした。結果としてはどちらも有効投票数の全てが田中将大投手に投票している事で、安心したと言うかほっとした気さえしています。相変わらずある程度の無効投票がある事には疑問を感じますが、どう贔屓目に見てもレベルが高いとは言い難い記者が多く見られ、今回もとんでもない選手にパ・リーグの最優秀選手や投手のベストナインの票が少なからず入るかと予想していたのですが、幸いにもそれは回避出来、流石に今回ばかりは他の選手に投票出来なかっただろうと感じました。今回はもう一つその投票で驚かされた事があります。それは最優秀選手の2位票に88人、3位票に100人が白票を投じた事です。これは234票の投票数の内かなりの割合を示しています。投票権を持つ記者達が、田中将大投手以外該当者なしと考えての白票であるならば、彼らも意外と捨てたものではない様な気もして来ました。

昭和39年の野球映画(5)

2013-11-26 16:19:27 | Weblog
この映画は[ミスタージャイアンツ 勝利の旗]と言う題名からしても察しが付くかと思いますが、読売ジャイアンツや長嶋茂雄を中心に描かれています。従って田中勉投手の登場シーンは打たれた場面のみです。日本シリーズでの田中勉投手は4試合登板、8.1イニングを投げ、3本塁打を含む13安打、7四球、7自責点と、悲惨とも言うべき数字に終わっています。この数字だと打たれたシーンばかり使われても止むを得ないかと思います。しかし、八百長行為で事実上永久追放されたとも言うべき彼の投球の動画が、例え打ち込まれたシーンばかりとは言え残っている事は非常に嬉しい限りです。上の写真での非常に大きい右腕の引き方や十分に捻られている腰のダイナミックな投球フォーム、本当に好きなものでした。以前も書きましたが、八百長行為の実行者という負の部分のみに目を向け、投手田中勉が過小評価されている事には異を唱えたく思うものです。

昭和39年の野球映画(4)

2013-11-25 14:19:45 | Weblog
左の写真は、昭和38年日本シリーズ登板の時の田中勉投手です。以前このブログで、田中勉投手の連続写真を紹介しましたが、今回この後方からのアングルの方が彼の投球フォームの特徴をより顕著に表しているかと思います。本当はバックネット裏、正面からのアングルが彼の最大の特色である右腕の後方への引き方が分かるかと思いますが、この写真でもかなり大きな動作をとっているのが分かるかと思います。その後の十分に張られた胸、躍動感溢れるフィニッシュ、この投球フォームの投手の球が遅いという事は有り得ない様なフォームかと思います。この年田中勉投手は17勝8敗、勝率0.680で最高勝率に輝いており、シーズン終盤にはその当時パリーグ歴代3位となる39イニング連続無失点という素晴らしい投球も見せています。

張本勲(42)

2013-11-24 11:55:22 | Weblog
江川卓初登板の時の張本勲は38歳であり、広沢克己珍プレーでの動画は読売ジャイアンツ時代の事なので36歳から39歳のシーズンでの動画になると思います。この位の年齢は守備での衰えが目立ち始める頃であり、あの俊足、強肩、抜群の守備力を誇った山本浩二や簑田浩二、秋山幸二ですら、以前の彼らからは考えられない守備も見られたものです。張本勲の動画もその年代に達したものだけでの判断で、守っても安打製造機と言われる事に異論を持つ人も多いかと思います。つまり年齢により衰えただけで、盗塁も多く成功させ脚力もあった東映フライヤーズ時代を始めとするパリーグ時代は決してそうではなかったという意見かと思います。しかし張本勲のデビュー時から、彼の守備を見て来た一人の者としては、悲しいかな昔からあの程度の守備であったと言わざるを得ないものです。読売ジャイアンツ時代は確かに脚力の衰えはあったのでしょうが、パリーグ時代からの深い守備位置、目測の悪さ、上下動の大きい走り、中継の野手への山なりの勢いのない送球等、基本的には変わっていないかと思います。

張本勲(41)

2013-11-23 11:30:49 | Weblog
もう一つ張本勲の守備が見れる動画は、[広沢克巳珍プレー]です。この動画は広沢克巳の外野手としての拙いプレーを面白おかしく取り上げるもので、それとそっくりの守備として張本勲の守備も紹介されています。左の写真はその一部、レフト前のワンバウンドの打球を大きく後ろにそらす時のものです。但しこの類の動画は、選ぶシーンやナレーションも含めうける事を狙っている為、通常の多くのプレーがそうとは限らない場合も多くあるものです。しかし残念ながら、この動画は張本勲の走塁時とはかけ離れたドタドタとしていると言っていいのでしょうか?守備での走り方や打球に対する目測の悪さを示しているものと思われます。又張本勲の守備に関して、常に消極的なイメージしか持っていなかったのですが、この動画では惜しくもキャッチ出来てはいないのですが、スライディングキャッチも試みております。かってこのブログで絶対ありえない事の例えとして、タブラン(太って脚の遅くなった田淵幸一のランニングホームラン)に対してハリスラ(張本勲のスライディングキャッチ)という言葉を勝手に作りましたが、意外にもスライディングキャッチを試しており、その点に関しては素直に謝りたく思っています。

張本勲(40)

2013-11-22 14:02:50 | Weblog
左記の写真も同じく江川卓初登板の時、打者も同じく真弓明信選手の滞空時間の比較的長い飛球を処理した際のものです。静止の写真では分かりにくいのと、私が張本勲の守備力を知っているだけに考え過ぎかも知れませんが、何か自信がなく捕球寸前に落ち着きがない様に感じてしまいました。その試合はリアルタイムで見てはいた訳ですが、今回のビデオで改めて分かった事としては、張本勲は読売ジャイアンツが3対1とリードしている6回から退き、レフトの守備が、投手として入団その後外野手に転向し、この年デビューの中井康之に代わったという事です。この年、昭和54年の張本勲は39歳になり、読売ジャイアンツ入団後というよりもプロ入り後初めての規定打席割れと、自己最低の3割を大きく割る打率に終わり、衰えは目立ち始めていたのですが、点差を考えるといくら期待の新人江川卓に勝ち星を付けさせてあげたいとしても、あまりにも早い回からの交代という事実が、衰えが見え始めたとは言えあの打撃力を考えると、当時の首脳陣の張本勲の守備への評価と思えてならないものです。

張本勲(39)

2013-11-21 21:05:06 | Weblog
左の写真は前回紹介した真弓明信選手の打球を処理し内野手へ送球した際のものです。ランナーなし、レフトフライを処理したものであり、速い送球で内野手へ返す必要がない場面ではあるものの、腕の力だけで送球している様に思えるものであります。張本勲の守備に関して常に否定的な見解しか示していない当ブログですが、この投げ方はどの様な場面であろうとも、肩の強い外野手では有り得ない送球の仕方と思えてなりません。言い方を変えれば肩の強い外野手は場面を問わず、腰の入った出来るだけ高い位置からの送球を常としていると思えるからです。今まで見て来た強肩外野手と呼ばれる選手は皆、場面を問わず腰の入ったしっかりとした送球を心がけて来た様に思います。この写真や動画だけで張本勲の守備を論じるつもりはありませんが、打者張本勲の大ファンである私としては、矢張りというか悲しい現実を改めて見てしまった気がするものです。