3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

久保田治

2007-11-30 21:09:01 | Weblog
昭和30年から41年に賭けて、主に東映フライヤーズで活躍した右腕投手です。かなりサイドに近い投球フォームで、球速ははっきり言って非常に遅いものでしたが、コントロールは素晴らしく、右打者の外角低目へずばっと決めていたものでした。又与四球はもの凄く少ないものでしたが、逆に奪三振も少なく本当に打たせて取る投球でした。ハイライトは昭和36年で25勝、防御率2.16という素晴らしい成績を挙げ、30勝を達成した土橋正幸に次ぐ数字を残しました。しかし安定した数字を残したのはその前後4年間位で、球速不足も相俟って急激に力を落としていったものです。


通算成績  307試合  80勝58敗  防御率 2.83  453奪三振

三沢淳

2007-11-30 00:32:50 | Weblog
昭和47年から61年まで中日ドラゴンズ、日本ハムファイターズで活躍したアンダースローの右腕です。非常に華麗なフォームから、球速はあまりないないながらも、切れ味鋭い球を左右に巧く散らしていた印象が強く残っています。杉浦忠、山田久志等のアンダースローの本格派のような腰の捻り、上体の沈み込みが不足の為、生涯一度もシーズン奪三振が100個を超えた事が、一度も有りませんでした。しっかり調べたわけではありませんが、通算100勝以上の投手としては、稀有な存在と言えるでしょう。その球速不足もありチームのエース的立場になった事はありませんでした。


通算成績  505試合  107勝106敗  防御率  3.81   914奪三振

安仁屋宗八

2007-11-28 22:27:33 | Weblog
沖縄出身初のプロ野球選手です。昭和39年から56年まで、広島カープ、阪神タイガースで活躍した右腕投手です。スリークオーターより、やや横手から投じる速球、カーブ、シュートを武器とし、強気の投球スタイルが特徴でした。球速では、ほぼ同時期に活躍した同僚外木場義郎とは、比ぶべきもありませんでしたが、それなりの威力もあり、又球の切れも素晴らしく昭和43年には23勝、防御率2.07という数字を挙げています。しかしシュートを武器とする投手の宿命でしょうか、連続して安定した成績を続ける事は出来ませんでした。


通算成績  655試合   119勝124敗  防御率 3.08  1432奪三振

森本潔

2007-11-27 21:54:53 | Weblog
昭和40年から54年にかけて主に阪急ブレーブスで活躍した三塁手です。公称168cmという小柄な体躯から、意外な程のパンチ力を誇っていました。阪急が強くなった頃に、主として5番以降の打順を受け持ち、チャンスに異常な程の勝負強さを見せていました。打撃スタイルは山張り打法と言うのでしょうか?思い切りはもの凄いものの、反面脆さもかなり見受けられたものです。そのせいでしょうか成績を見ると一度たりとも3割、20本、80打点に到達する事もなく、下記の如く通算成績も一流には程遠いものでしたが、地味なカラーの当時の阪急にあって異色の存在感を示していたものです。


通算成績   1450試合  0.248    146本塁打   572打点

及川宣士

2007-11-26 21:30:09 | Weblog
昭和40年から48年に賭けて主に大洋ホエールズで活躍した右腕の速球投手です。非常に足を高く上げ、オーバースローから全力で速球を投げこんでいた姿が印象に残っています。しかし足を高く上げすぎる為でしょうか?制球にはすぐれませんでした。又球の伸び、切れにも今一つ欠けるものがありました。肘の撓りがあまりなく、球速はありながらも所謂棒球のせいか、結果的には二流投手の域を出ない数字で終わってしまいました。


通算成績   172試合  21勝39敗   防御率 3.95 345奪三振