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日米を問わず名選手を紹介。

ベストナインの無効投票数

2011-11-30 16:44:09 | Weblog
先日、今年のベストナインが発表されました。以前にも触れましたが、相変らず、投票総数と有効投票数に差があります。セリーグでは252票の内9票、パリーグでは222票の内15票が、無効投票数になっています。割合的には、決して多い訳ではありませんが、毎年ある程度の無効投票数があります。5年以上のプロ野球担当者の選考という事なのですが、何故毎年無効票が出るのでしょうか?はっきり言って投票者のレベルを疑わざるを得ません。誤字、脱字が多いのらしいですが、自身の専門分野なのに有効投票が出来ないと言うレベルの記者の為、その賞自体の価値を下げていると言っても過言ではないと思います。又信じがたい投票も見受けられますが、これに関しては、それぞれの記者の見方なり考えもあるのでしょうから、今回は敢えて触れません。自分たちの恥を晒す訳ですから、マスコミが無効投票数に触れる事は、私の知り得る限り殆どないかと思います。出来ればコミッショナーが、無効投票数の実態を公表し、該当する記者には、翌年以降投票権はく奪等の措置をとって欲しく思います。それ程ベストナインは、軽い賞ではないと思うものです。

村山実投手(3)

2011-11-29 21:10:06 | Weblog
村山実の投球スタイルは、後年横手からもフォークボールを投げましたが、ランナーがいない時は大きく振りかぶり、脚を胸元に引き付けるようにし、腕の引き、腰の捻りも十分な感じの、ダイナミック且つ躍動感に溢れるフォームからオーバースローで投げていました。特徴としては非常に深く沈み込む姿勢にあるかと思います。比較的最近の投手では、入来兄弟双方の投球フォームが近いかと思います。村山実の現役時代は、一般的に、彼の様に深く沈み込む投球フォームが好ましいとされていました。しかし現在は、比較的高い姿勢から叩きつける様に投げるのが好ましいとされている様です。どちらが優れているかは別として、村山実の投球フォームには、投球角度は感じませんでした。しかし公称175cmと、当時の投手としても決して大きくない体なのだから、最初から投球角度を意識していなかった様な気さえします。投球フォーム自体はかなり違いますが、後にプロ入りする関大の後輩西川克弘、山口高志にも同じ全力投球のイメージが強いものです。

村山実投手(2)

2011-11-28 22:32:17 | Weblog
昭和44年、八百長問題が騒がれた頃、その翌年にかけて多くの選手が、八百長に関与したのではないかと噂されました。当時イニシャルを含めても、本当に多くの一流選手の名前が、挙がっていました。その時この選手だけは、絶対に八百長に関与していないと最初に思い浮かんだのが村山実でした。ザトペック投法と呼ばれる常に全力投球、誰が見ても二流打者或いはそれ以下の打者池沢義行への投球がボールと判定され、審判への涙の抗議、この選手が八百長をするとは思えませんでした。それ程、力を抜く事を知らないかと思う位、本当に情熱的に野球をする選手でした。勿論噂でも彼の名前は、私の知る限り一切挙がりませんでしたが、八百長とは最も無縁の選手の筆頭が村山実と言えるかと思います。常に全力投球、被安打と奪三振が同じ数と言う結果に現れています。通算200勝以上や3000イニング以上の投手の内、彼以外では奪三振数が被安打数を上回っているのは金田正一と江夏豊しかいません。つまり1本でも、ヒットを打たれるのを拒み、当然点を取られるのを拒み続けて投球していたのが村山実と言えると思います。

ソフトバンクの誤算?

2011-11-27 17:41:45 | Weblog
ソフトバンクが、今シーズン途中からマリナーズに移籍し、主にDHとして出場したウイリーモーペーニャ(Wily Mo Pena)選手を、その長打力を期待して獲得する見たいです。来シ-ズン30歳で開幕を迎える、ペーニャ選手は190cmを超す身長と、優に100kgを超える体重で、見た目は本当に長打を期待出来そうな体型をしています。マリナーズ移籍後の彼は何度か観ていますが、はっきり言って正真正銘のフリースインガー、つまり振り回すだけの選手です。当れば確かに飛びそうなパワーは感じますが、正直なかなかバットに当たらない選手です。チャンスで彼の打順になった時は、アウト一つを覚悟せざるを得ないレベルです。どのコースにも同じワンパターンの、しかもドアスイングしか出来ない選手です。数字的にも、今シーズン2チームでのトータルですが、113打数39三振とおよそ3回に1回の三振、通算でも1703打数559三振と被三振率3割を超えています。2004年には規定打席未満で26本塁打と、かなり長打力を見せつけた年もありますが、それ以降は数多くある打撃での欠点を見つけられたのでしょう。その後成績は芳しいものではありません。正式契約していなければ、是非獲得を見送るべき選手と思います。もし彼の事が話題になるとしたら、キャンプで見せる可能性のある桁違いの飛距離と、欠点をもう一つ見つけられないかも知れない序盤戦のみと思います。どの位の割合で三振を喫するのかに、ある意味興味を覚えています。

村山実投手(1)

2011-11-26 22:05:01 | Weblog
今年、田中将大投手が2リーグ制後,第5位に当る防御率1.27をマークしました。彼や5年連続1点台のダルビッシュ有も含め、何人かの投手が1点台の防御率を記録しました。彼等の活躍のお蔭で、久しぶりに村山実投手の記録が多少脚光を浴びる様になったかと思います。驚くべき事に村山実は、0点台の防御率を含め、2リーグ制後歴代1位、3位、4位の防御率をマークしています。1点台の防御率をマークした投手の内、結構多く見られるのが、投球イニング数が少ないと言う事です。しかし村山実の場合は0点台のシーズンこそ、イニング数が少ないものの、他のシーズンは十分過ぎる程の、イニング数を投げています。つまり大事に使われたか、或いは基本的に多くのイニング数を任される程、首脳陣から評価されていないレベルの投手が、偶々その年調子が良く、ある程度マグレ的に、少ないイニング数で素晴らしい防御率をマークするのと全く異なり、彼の素晴らしい防御率は正しく本物の力の証明かと思います。3000以上の投球イニングで、通算防御率2.09、防御率1位3回、1点台の防御率5回と、彼こそ正に点を取られない投手の代表格と言っていいかと思います。

現役最強ベストナイン(4)

2011-11-25 21:41:11 | Weblog
今回の現役ベストナイン選考には102名の選手の回答が寄せられており、それぞれ選考の理由も掲載されています。実際何人の選手に選考を依頼したのかは分りませんが、一応殆ど名の知れた選手であり、100人以上の回答も得られたと言う事で、アンケートとしての体裁は整っているかと思います。メジャーでは監督やコーチにより、最もエキサイティングな選手や、最も肩の強い選手や、最も走塁の上手い選手、最も球の速い投手等が毎年選考されています。正式な表彰項目では勿論ないのですが、毎年その結果には非常に注目しているものです。そう言った意味で、今回の宝島社の企画には、非常に興味を持ったものです。しかし気になる点があります。それは記名投票にあると思います。自身の名前を出す為、どうしても自チームの選手を選考する、或いは選考せざるを得ない傾向が見られます。ダルビッシュ有の如く、圧倒的な力の違いを見せつけるポジション以外は、自チームの選手を選んでいる感じが否めませんでした。もし約50年以上前、金田正一投手の全盛期に、この様なアンケートが行われたとしたら、間違いなく当時の国鉄スワローズの選手は、天皇とまで呼ばれていた彼以外の投手の名前を、記入出来得る環境になかったと思えてなりません。もし今回のアンケートが、無記名で行われたら、意外と違う結果になっている可能性もあろうかと想像するものです。

現役最強ベストナイン(3)

2011-11-24 21:29:32 | Weblog
外野手部門では糸井嘉男選手が圧倒的な票を集めて選考されています。その理由としては、抜群の身体能力から来る守備、走塁の素晴らしさが主に挙げられています。勿論毎年進化し続けている打撃も高く評価されていますが、日本人外野手NO.1の潜在能力が評価されていると言ってもいいのでしょう。私もこの評価に全く異存ありません。それ程今の彼の総合能力は群を抜いているかと思います。未だ粗さは多少ありますが、そのポテンシャルはイチローに迫るものがあると思います。ここで少し触れたいのが、各選手が外野手に限らず、攻守走の総合能力で選考している傾向にある事です。野球スタイルの変遷が現れていると言ってもいいかと思います。もし同じ様なアンケートを、昭和30,40年代に行ったとしたら、どの様な結果になったのでしょうか?張本勲、江藤慎一、長池徳士、土井正博等、打撃力は素晴らしいながらも、守備力では、どう考えても評価出来ない彼らに対して、どの様な評価がなされるのか、興味深いものです。当時は球場が狭い事もあり、現在より遥かに打撃重視の考え方が強くあり、その時代背景で辛辣に言えば前記の打つだけの選手に対して、各選手の評価を聞いて見たいものです。

現役最強ベストナイン(2)

2011-11-23 11:18:43 | Weblog
ご要望がありましたので、選考された12名の選手名を紹介します。


先発   ダルビッシュ有
中継ぎ  浅尾拓也
抑え    藤川球児
捕手    阿部慎之助
一塁手  小笠原道大
二塁手  本多雄一
三塁手  中村剛也
遊撃手  中嶋裕之
外野手  内川聖一
外野手  青木宣親
外野手  糸井嘉男
指名打者 山崎武司


上記の内、得票順ではダルビッシュ有、糸井嘉男、中村剛也(一塁手+三塁手)になります。
ダルビッシュ有が、圧倒的な票数で選考された理由としては、第一に抜群の球威にあり、次に全て一流の変化球にあると思います。昭和43年の江夏豊も同じく、抜群の球威が一番でしょうが、次には投球術、制球力があろうかと思います。つまり打者にとって最も恐怖心を覚えるのは,速くて威力のある球だと思います。前回、そこまでの得票数が稼げないと推測した3投手ですが、金田正一には制球力が不足している点、稲尾和久、杉浦忠には、素晴らしいものの抜群とは言い切れない球威にあるかと思います。又その時代に前記3投手も含め、多くの好投手が存在していた事もあります。

現役最強ベストナイン(1)

2011-11-22 21:02:48 | Weblog
最近、プロ野球選手100人が選ぶ現役最強ベストナインという雑誌が、宝島社から発刊されました。非常に面白い企画だと思います。リーグをまたいでの選考と言う事で、ある意味時代を感じます。つまり交流戦開始以降でなければ、違うリーグの選手と対戦する機会はオープン戦か日本シリーズ位しか有り得ず、しかもオープン戦は時期にもよりますが、主力選手が出場していなかったり、調整段階と言う事も多いものです。選手にとっても、違うリーグの選手の素晴らしいプレイを目の当たりにする事により、いい刺激にもなっているかと思います。ポジション別では、投手ダルビッシュ有が圧倒的な票を集めていました。これは当然と言うか、今の彼の実力が群を抜いている事の証明に他ならないかと思います。シーズン毎に素晴らしい成績の投手はいたとしても、彼が毎年安定した成績を収め続ける事も評価されたのでしょう。多分同じアンケートを昔やったとしても、この数字に近づく可能性があるのは、昭和43年の江夏豊位しか思い浮かびません。全盛期の金田正一、稲尾和久、杉浦忠と言えども、ダルビッシュ有程の圧倒的な票を集められなかったかと推測します。

区切りの記録

2011-11-21 22:23:28 | Weblog
読売ジャイアンツの期待の新人剛球投手、澤村拓一は自チームの公式戦最後の試合に一つの区切りの記録達成を目指して先発登板しました。彼が目指したのは、セリーグでは昭和42年の江夏豊以来の新人の年、200イニング以上の投球回でした。その記録を達成すると共に、試合前の時点で1.97であった防御率も1点台で終わらそうという目論見もあったと思います。勝ち星に関しては、その時点で11勝11敗でしたが、同僚の内海投手が、1勝すれば最多勝の吉見投手に並ぶと言う事もあり、あまり目指してはいなかった様です。果たして結果はどうだったのでしょうか?彼は村田選手に本塁打を浴び、先ず1点を先制されます。この自責点1のダメージは結構大きく、もう自責による失点は与えられない状況で、200イニング達成までいかなければならなくなりました。しかし彼は何とか、200イニングに自責点なしに達しました。その時点で防御率も1.98で、二つの目標を達しており、当然降板するかと思いました。しかし彼は何故か降板せず、次打者村田選手に再び本塁打を浴びます。結局この時点で降板しますが、非常に不可解な降板のさせ方ではないかと思います。つまり何故200イニングに達し、防御率も1点台で降板させなかったのか、多分計算違いはなかったと思われる為、横浜打線を甘く見たのか、或いは防御率の怖さが理解出来ていなかったかと思わざるを得ません。打率と全く異なるのが1試合だけで、大きく変化する可能性を持っているのが防御率です。読売ジャイアンツの首脳陣にはその事が理解出来ていない様に思えてなりませんでした。もう一つ大きな疑問があります。200イニングと防御率1点台、どちらに価値があるのでしょうか?後世伝えられるのは防御率かと思います。あくまでも私の見解ですが、防御率が悪くなる危険性を冒してまで、澤村拓一投手を登板させる必要はなかったと思えてなりません。