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日米を問わず名選手を紹介。

日米投手の球速(3)

2012-06-30 22:50:38 | Weblog
前回紹介した4人以外の投手にも100マイルを記録するリリーフ投手としては、今日の試合で数回100マイルを計時したボビーパーネル、クレイグキンブレル等いますが、回数としては彼ら4人には及ばないかと思います。前回平均球速97マイル以上を誇る投手のみが100マイルを投げ得る力があると書きましたが、1人だけ例外の投手がいます。それは何回かこのブログに登場しましたジャスティンバーランダーです。彼の今シーズンの平均球速は94.0マイル、151.2kmであり、試合の序盤ではその数字に満たない球速の球も多く観られます。しかし大事な局面では、急にギアアップというか球速が増し、それまで93、94マイルの球速が100マイルに達する事も度々あります。先日の試合でも5球連続100マイル以上を記録しています。昨年のサイヤング投手、やはり実力は破格のものと思わざるを得ません。もしリリーフ投手として1イニング限定で投げたら、どの位の球速をマークするのか恐ろしい気さえしてしまいます。今日の試合でそのバーランダーに投げ勝った左腕デービッドプライスの速球も素晴らしく、最速100マイル、平均95.4マイル、153.5kmの速さを誇りますが、バーランダーには敵わないかと思います。前回紹介の4人とバーランダーが、今シーズンのメジャー最速の5人と言えるかと思います。

金本知憲 通算2500安打達成

2012-06-29 15:09:05 | Weblog
昨日金本知憲選手が通算2500安打を達成しました。本当に素晴らしい記録だと思います。今シーズン2000安打に達した選手は3人存在しており、各選手共その日のスポーツニュースに出演する等、それなりに大きく取り上げられていたかと思います。昨日この偉業が大きく取り扱われるかと思い、スポーツニュースその他の番組を期待していたのですが、私の知る限り前記3選手の2000安打達成に比較して非常に小さな扱いだった様に思います。私の知る限り番組出演もなかった様に思います。スポーツ界で他に大きなニュースがある訳でもなかったので、何か不可解な感じさえしました。現時点で2000安打以上は41人、しかし2500安打は彼を含めて僅か7人しか存在しません。取り敢えず現役の2000安打以上の選手6人を除いても、実に28人の選手が2500安打に達せず引退に至っています。以前にも触れましたが、2000安打と2500安打の間には物凄く大きな壁が聳え立っていると言っていいかと思います。2000安打を軽視する訳ではありませんが、比較にもならない程の偉業が2500安打だと言っていいかと思います。負け試合だった事もあり、大きく騒がれる事を本人が嫌がったのかもわかりませんが、もっともっと大きく騒いでいい記録と思います。現時点で通算安打数7位、本塁打数10位タイ、打点数8位の金本知憲には、各部門で一つでも順位を上げていって欲しく思います。

日米投手の球速(2)

2012-06-28 13:31:43 | Weblog
前回は投手の平均球速に触れましたが、今回はMAX最速に就いて触れたく思います。今シーズン、日本プロ野球の最速は、平均球速トップのキャムミコライオの157kmだそうです。対してメジャーの最速は、見落としがなければケルビンヘレーラの102.8マイル、165.4kmが現時点では最も速い球かと思います。彼以外にもメジャーには、登板の度100マイル、160.9kmを何回かマークする投手はアンドリューキャッシュナー、ヘンリーロドリゲス、アロルディスチャップマン等がいます。先日先発し、2回途中降板ながらも5奪三振、最速102マイル、100マイル以上の球速を何球も見せてくれ、マイナーで先発転向の練習を積んだ上、明日先発登板が予想されるキャッシュナーの今後は別としても、この4人の今までの役割は殆どがリリーフでした。日本の最速、ミコライオや増井浩俊もリリーフです。短いイニングをあまりスタミナを考えず、思い切った投球で投げ切る事の可能なリリーフの方が球速を出し易いのは、多分間違いのない事なのでしょう。彼ら4人の平均球速は98.8マイル、159.0kmのキャッシュナーをトップとして、今シーズン制球難を解消する為、敢えて球速をセーブしている感のあるチャップマンの97.0マイル、156.1kmの範囲に収まっています。違う言い方をすれば、平均球速でもこれ位の数字をマーク出来る投手のみが叩き出せる数字が100マイル、160.9kmとも言えるかと思います。

日米投手の球速(1)

2012-06-26 21:46:15 | Weblog
週刊ベースボールの記事によると、ストレート系の平均球速の今シーズン最も速い投手が、セリーグでは広島東洋カープのキャムミコライオの149.2km、パリーグは日本ハムファイターズの増井浩俊の148.5kmだそうです。昨シーズンのメジャー全投手の平均球速は147.2kmという数字が出ています。今シーズンのデータがないのであまりはっきりとは言えませんが、試合を観ている限り大きな変化は多分ないと思います。つまりメジャーの投手の平均球速より、僅か1kmから2km位しか速くないのが現時点の日本に於ける最速投手と言う事になるのでしょう。因みにメジャー在籍のダルビッシュ有は149.4km、黒田博樹は146.9km、松坂大輔は147.2kmです。平均球速だけで言えば、ダルビッシュ有以外昨シーズンの平均かやや達していない事になります。しかし日本プロ野球界の投手と比較するとダルビッシュ有はトップ、黒田博樹と松坂大輔もかなり速い方の部類に属しています。更には登板イニング数の少ない五十嵐亮太は152.1kmと、日本プロ野球界の投手を圧倒的に凌駕しているのが現状です。スピードガンの設置位置やメーカー(?)により球場毎の誤差は当然あろうかと思います。投球術の違いにより、敢えて球速を出さずとも打者を抑える力のある投手も当然存在しています。MAXの球速は如何程か等、必ずしも投手の球速に対する力量を単純に示しているものではないとも思ってはいますが、次回以降もう少し触れていきたく思います。

祝2000本安打 小久保裕紀(1)

2012-06-25 22:24:27 | Weblog
昨日小久保裕紀選手が史上41人目の2000本安打を記録しました。プロ入りの遅い大卒選手である事、度重なる故障を乗り越えての達成等素晴らしいものがあると思います。通算安打2000本、400本塁打、1200打点以上と、本当にその偉業は称賛したく思います。しかしこの選手がプロ野球で真の意味で凄い実績を残したのがどうか、どうしても疑問を感じざるを得ません。上記の様な数字を残し、タイトルも本塁打王1回、40本塁打以上2回、打点王も1回獲得し素晴らしいものですが、単純にどういうタイプの打者なのか判別するのが難しい選手の様に思えます。100打点以上は3回、3割以上は2回記録しており、長打力、それに従って増えてくる可能性の高い打点だけに優れている打者ではなく、打率もある程度残せる打者でもあります。個々のシーズンでは素晴らしい成績を残してはいるものの、通算の成績では何かもう一つ物足りないものを感じざるを得ない気がします。違う言い方をすれば、残した実績程のインパクトを与えていない選手とも言えるかと思います。

河本育之(2)

2012-06-24 12:17:42 | Weblog
河本育之の投球フォームは腰の捻りがあり、腕の後方への引きもかなりあり、左腕投手としては比較的珍しく割と高い位置からの投球でした。しかし身長のせいか、あまり投球角度を打者は感じていなかったと思います。彼の数多く投じるストレートには観ていて非常に威力、速さを感じたのですが、スピードガンによる球速表示で高い数値を叩き出した事は、意外な程少なかった様に思います。打者の手元で切れ味よく伸びて来るタイプというよりも、糸を引く様な感じの球の様に感じました。球質としては結構重い方だったと思います。先発は殆どなく、セットアッパーやクローザーの役割を多く務めましたが、球種が少ないせいもあり、どうしてもストレートで勝負するケースが多く、不調時や肝心の球威がかなり衰えた晩年には、結構打ち込まれた試合を観せられた記憶があります。それにしても若い頃、速い球を利し、ストレート1本に近い感じの強気の投球は未だに印象深いものがあります。



通算成績     500試合   36勝43敗    95セーブ   16ホールド     防御率 3.57    634奪三振

通算成績(6)

2012-06-23 15:56:56 | Weblog
日本で長く活躍したタフィーローズも通算本塁打464本、打点も1269を挙げていますが、安打数は1792本と2000本には届いていません。通算打数は6000を超えていながら、打率も0.286と素晴らしい数字を残しています。彼は田淵幸一と異なり、打率部門でも結果を残し且つ本塁打も多く放つ事の出来る選手といえるのでしょう。安打数に占める本塁打数の割合が25.9パーセント、王貞治や田淵幸一と比較すると落ちますが、非常に高い事が、2000安打に達していなくとも400本塁打、1200打点以上の実績を可能にしたかと思います。もう一人は現役の山崎武司です。通算本塁打は400本を超え、打点も1200にかなり近づいています。しかし今の年齢から安打数が2000を超す事は、非常に考えにくいものです。彼の場合通算打率は0.258と田淵幸一の0.262と近いのですが、本塁打率は田淵幸一より低いものの、長年現役を続けている事により安打数が増え、それに伴い打点も増えたと言っていいかと思います。タイプとしたら、この2人の強打者は同じ範疇に入るかと思います。

通算成績(5)

2012-06-22 21:15:47 | Weblog
田淵幸一程の綺麗なアーチを描く本塁打は、その後もその前も私は知りません、多分空前絶後のものかと推測します。通算本塁打数では王貞治の868本とは比較にもならない474本で現時点では通算10位ですが、そのあまりにも美し過ぎる曲線を描いたホームランから、王貞治にも匹敵し得る本塁打王というイメージさえあります。彼の場合安打数に占める本塁打率は30.9%と、400本塁打以上の打者の内王貞治の31.2%と殆ど変らない数字を挙げています。現在の打者で言うと、中村剛也の本塁打の弾道をかなり高くし、打った瞬間紛れもなく本塁打と確信出来る打球を放った史上稀な打者だったと言えると思います。安打数に対し本塁打は多いものの、物凄く残念ながら安打数自体が少ない、もっと分かり易く言えば打率が低いという点が問題だったと思います。結果として本塁打数こそ400本を軽くオーバーしているものの、安打数は1532本、打点は1135で終わってしまったと言えると思います。400本塁打以上の強打者の内、群を抜いて安打数が少ない事にこそ彼の特徴が表れているかと思います。

通算成績(4)

2012-06-21 21:07:24 | Weblog
一発長打の魅力で代打として名前を売り出した大島康徳は、本塁打王を獲得しているものの、タイプ的には中距離打者と言っていいのでしょうか、本塁打が382本で終わっています。松原誠は右中間への打球に素晴らしいものがありましたが、物凄く思い切って振り切るタイプではない点、両シーグで首位打者の江藤慎一もパワーより打撃の巧さが目立ち、体格から長打を期待された有藤道世、抜群の打撃センスを持ち2ストライク後、バッティングをがらりと変える加藤英司は、その卓越した技術故長打狙いだけでない点等、何れの選手も本塁打数が今一つ伸びなかった、所謂中距離打者の為、400本塁打に達せず、物凄い勝負強さを発揮した加藤英司を除き1200打点に達しなかったと言えるかと思います。次に400本塁打以上の17人に触れます。流石に400本もの本塁打を放つ打者の多くは、2000本以上の安打を放っています。安打数が残り1本の小久保裕紀を除くと僅か3人です。その内の一人は才能のみで本塁打を放っていたと言ってもいい程、本塁打を打つ事にかけては超一流、天性のホームランアーティストの田淵幸一です。

河本育之(1)

2012-06-20 21:56:21 | Weblog
1991年ドラフト2位指名でロッテマりーンズに入団、その後読売ジャイアンツ、日本ハムファイターズ、楽天ゴールデンイーグルスに在籍し実働16年を経て2007年に引退した左腕投手です。4球団に在籍していますが、この投手に関しては、ロッテマリーンズ時代しか思い浮かばない程マリーンズ時代のイメージは非常に強烈なものでした。公称の身長は資料により多少異なりますが、172cmか173cmであり、肩幅こそがっしりしているものの非常に小柄な投手でありました。この程度の身長の左腕投手の多くは、左腕という優位性を買われ、打者を巧くかわすというかごまかすと言っていいのでしょうか、繰り出してくる腕の位置が打者から非常に見えにくく、スムースさに著しく欠ける変則投法で勝負するタイプか、球威不足を制球でカバーする技巧派の投手のどちらかで殆どを占めていました。しかし河本育之はこのタイプの左腕投手と全く異なり、さほど威力のある変化球がないにも関わらず、威力抜群のストレートで勝負出来る投手でした。昭和30年代以降、球の速い左腕投手を多く観て来ましたが、その内でも彼の速球はかなりの威力があった様に思います。