もの凄く久し振りに柴田勲です。通算2000本を超す安打を放っている柴田勲ですが、最大の欠点としては体の硬さが挙げられると思います。昭和40年代、阪神タイガースの豪球左腕、江夏豊投手は読売ジャイアンツ打線では、柴田勲と森昌彦の2人を安全牌と称しており、特に柴田勲に関しては、外角へカーブを投げとけば簡単に空振りをしてくれるとまでの発言をしておりました。実際右打席での彼が、外角のボールを追いかけるようにして空振りする場面は数多く見せられた様に思います。右打席での彼は左打席と比較してパワーはあるものの、体の硬さと多くのパターンのスイングを持たない事もあり、脆さの多い確実性のない打者という印象が強いものです。ストライクからボールになる球で打者と勝負する現在の投手にとっては、格好の餌食となり得る打者といっていいかと思います。実働20年、打者に転向して成功したと思える柴田勲ですが、彼の引退から既に30年以上が経ていますが、右打席での柔軟性に欠ける打撃は未だに忘れられるものではありません。
通算成績 2208試合 2018安打 0.267 194本塁打 579盗塁
通算成績 2208試合 2018安打 0.267 194本塁打 579盗塁