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日米を問わず名選手を紹介。

メジャー速球投手(4)

2010-11-26 22:29:42 | Weblog
メジャー速球投手をもう少し紹介します。先ずはレッドソックスのバード投手です。以前にもこのブログで紹介しましたが、本当に球が速く,正しく本格派投手と言っていいのでしょう。非常に綺麗な回転の伸びのある快速球を投じています。ストレート系の平均球速は97.9マイル(157.9km)と両リーグのリリーフ投手で50イニングス以上を投げた投手の内ではトップです。又100マイル以上を49回記録し、更に95マイル以上も781回記録しています。来シーズンは、パペルボンに替ってのクローザーも期待出来るかと思います。他にはレンジャース優勝の一翼を担ったフェリス投手の快速球も素晴らしいものでした。ストレート系の平均球速は96.3マイル(154.9km)、100マイル以上45回、95マイル以上も677回記録しています。未だ22歳と若く、今後の活躍が期待されます。しかしバードと異なり少し強引な感じの投球スタイルが気になります。

MVPとベストナイン(4)

2010-11-25 10:28:44 | Weblog
もう少しMVPとベストナインの選手が違う例に就いて触れて見ます。先ずは1979年と1981年の江夏豊投手です。当時の江夏豊投手は、優勝請負人という事で、リリーフ投手として大活躍し、両年ともチームを優勝に導き、MVPに選ばれています。又1988年には郭源治投手が、その年中日ドラゴンズ優勝の立役者として、MVPになっています。しかしいずれの年も、ベストナインには違う投手が選考されています。MVPは一位票5点、二位票3点、三位票1点のポイントの合計であり、ベストナインは一人記入と形式は異なる為、ベストナインとMVPには異なる選手がなる可能性もあるのですが、私の記憶に間違いなければ、MVP一位票がベストナイン票より多かった様に覚えています。これに対する記者の反論としては、上記2投手はリリーフ投手として確かにチームを優勝に導いた最大の功労者ではあるが、規定投球回数に達してない為、先発として多いイニングを投げ、活躍した投手を敢えてベストナインとして投票したと言う意見があろうかと思います。しかし前回にも触れました通り、MVPは優勝チームより選ぶべきと言う規定もない為、やはりMVP一位票を投じた選手イコールポジション別ベストナインとして投票すべきかと思います。

メジャー速球投手(3)

2010-11-23 17:35:19 | Weblog
もう少しメジャーの速球投手を紹介して見ます。先ずはチャップマン投手です。左腕スリークォーターより繰り出される速球は恐ろしく速く、最速105マイル(168.9km)をマークし、ズマヤ投手の104.8マイルをも凌いでます。又13.1イニングスの投球回数ですが、実に84回も100マイル超えを果たしています。この数字はナショナルリーグでは、圧倒的にトップです。球速に関して言えば、恐ろしすぎる投手と言っていいでしょう。しかし、いつもの通りと言うか、予想されていた通りというか、TVのスポーツニュースのコーナーで、あの自信の塊、金田正一は自身の速球の方が速いと断言していました。相変らずの恐るべし金田正一の自信という事でしょうか?金田氏には気の毒と言うか、残念ながらというか、どんなに思い出そうとしても、チャップマンより速い投球は浮かばないものです。今後アリーグのズマヤ同様、ナリーグのチャップマンの投球から目が離せなくなるものと期待しています。

MVPとベストナイン(3)

2010-11-22 13:40:19 | Weblog
昨日もう一つ書き忘れていました。パリーグMVP和田毅投手の同僚杉内俊哉投手にも、最優秀選手一位票59に対し、ベストナイン票は36です。つまり少なくとも,23人以上の記者が違う選手に投票している訳です。しかし今回は、結果的には最優秀選手とベストナインが同じ選手が選ばれていますので、ある意味問題はないかと思います。しかし過去には違う例がありました。先ずは昭和43年です。最優秀選手には、阪急ブレーブスの米田哲也投手が選ばれましたが、投手のベストナインには南海ホークスの皆川睦男が選ばれています。主要成績を比べて見ます。米田哲也63試合登板、22完投、348.2回、29勝13敗、防御率2.79,奪三振数237に対し、皆川睦男56試合登板、27完投、352.1回、31勝10敗、防御率1.61,奪三振数193となっています。技巧派の皆川投手が、当時球速に陰りを見せてはいたものの、本格派の米田投手に、奪三振数で負けている以外は、殆ど全ての面で勝っていました。従って彼が投手のベストナインに選ばれた事には、何の異議もありません。誠に残念ながら、当時の投票数の資料が手元にはなく、又昔の記憶の為断言は出来ませんが、米田投手の最優秀選手一位票よりベストナイン票が少なかった様に覚えています。やはり最優秀選手一位票を投じた選手、イコールポジション別トップ選手と思うのですが??次回又違う例に触れて見ます。

MVPとベストナイン(2)

2010-11-21 16:03:30 | Weblog
今年のベストナイン選考での不思議な点を挙げて見ます。各選手への評価は、それぞれ判断基準が違うのでしょうから、私なりに疑問のある選考もありますが、敢えてそこには触れません。最も不思議なのは、パリーグの最優秀選手に選ばれた和田毅投手の得票数です。彼は最優秀選手の一位票を,76獲得していますが、ベストナインの投手の票では、59しか獲得しておりません。最優秀選手とは最も活躍した選手に与えられる賞なので、当然少なくとも、一位票以上の数字がベストナインにも入って然るべきかと思います。しかし少なくとも17人、多分実際はもっと多くの記者が、最優秀選手一位票と投手のベストナインに違う選手を書いたのでしょう。最優秀選手とは、その年のリーグNO.1の選手を選ぶ訳ですから、当然ポジション毎のトップにも同じ選手を選ぶのが、どう考えても普通かと思います。その様な投票をした記者は、最優秀選手、ベストナインに同じ人が選ばれるより、賞としてはやや価値が低いかもしれないベストナイン位、違う名前を書いてもいいかと思ったり、ベストナインは優勝チームに左右されない形で選んでもいいかと言う位の意識かと思います。矢張り、どうしても記者のレベルの低さを感じずにはいられません。蛇足になりますが、最優秀選手は優勝チームより選考すべきという規定はありません。次回は過去にもあった、不思議な例にも触れたく思います。

MVPとベストナイン(1)

2010-11-20 18:45:10 | Weblog
先日、今年のMVPとベストナインが選ばれました。MVPは一位,二位、三位の三人連記であり、ベストナインは一人を投票するシステムです。相変らず記者の良識を疑う様な数字が出て来ています。先ずは投票数と有効投票数が違います。セリーグは投票数が259に対し、255が有効投票数になっています。パリーグは投票数が218に対し、217が有効投票数になっています。何故投票数と有効投票数が異なるのでしょうか?その多くは誤字、脱字に拠るものらしいです。つまり選手の名前を書き間違えているという事でしょう。一応5年以上の経験のある記者の投票となっていますので、もしそうだとしたら、物凄く恥ずかしい事と思わざるを得ません。試験会場みたいに、全員が集まって一斉に投票用紙に記入するという形式なら、多少のミスはあるかも知れませんが、投票する選手名を書く時間は十分にある筈かと思います。従って無効票が毎年あるという現実は、投票する記者のレベルそのものを疑ってしまうものです。

メジャー速球投手(2)

2010-11-19 23:26:28 | Weblog
the BILL JAMES HANDBOOKより、球速の素晴らしい投手を紹介して見ます。先ずは球速となると、お馴染みのジョエルズマヤ投手です。又今年も例年の如く、故障に拠り途中リタイアーしてしましましたが、それまでは相変わらずの球速でした。38.1イニングの登板で実に223回、100マイル以上を記録しています。昨年は31イニングで、100マイル超えを198回記録しており、イニング数での比較では少しペースが悪くなっていますが、1イニングで6回近くの100マイル超えをしている計算になります。彼の場合、ストレート系を投げた時で、100マイルを超えてない場合の数を数えた方が早いかと思います。しかし残念ながらリリーフ投手として50イニングを越していない為、平均球速のベスト10には彼の名前はありません。何とかして彼の平均球速を知りたいものです。同じアメリカンリーグでは、リリーフ投手、オークランドアスレチックスの、ヘンリーロドリゲス投手が27.2イニングで125回の100マイル超えを果たしています。あのイチローが、終盤戦の頃だったと思いますが、アスレチックス戦でヒットバイピッチ、デッドボールを受けた時に相手投手がロドリゲス投手でなくて良かったと話している位、威力十分な速球を有している投手です。

メジャー速球投手(1)

2010-11-18 22:27:25 | Weblog
今年も又、the BILL JAMES HANDBOOKを購入しました。速球投手好きの私の最大の目的としては、この本でメジャー投手の球速表示を知りたいと思っていました。以前にも紹介しましたが、この本ではスターターとリリーフの投手とを分けて、その球速を紹介しています。その内スターターは平均球速の速い順のベスト10と、平均球速の遅い順のベスト10(ワースト10)を紹介しています。リリーフ投手に就いては、平均球速の速い順にベスト10のみ紹介しています。一般的にリリーフ投手は、投げるイニングスが短い事や、より三振を奪う力のある速球投手が多い為、球速に優れる投手が多く、敢えて遅い球速の投手を紹介する必要がなかったかと思います。又更に95マイル及び100マイルを越した投手の名前とその回数を、それぞれに紹介しています。勿論投手の価値は球速だけではないのは十分に分っていますが、矢張り一つの目安としては是非知りたい数字ではあります。他にも非常に面白い分析や来年の成績の予想等、本当に読み応えのある本です。出来れば日本でも、この本に近い内容の本が発刊される事を望んでやみませんl。

山倉和博(2)

2010-11-17 21:32:18 | Weblog
今回もしつこく山倉和博のベストナイン獲得の年の成績に言及したく思います。1983年、彼は2度目のベストナインに選ばれました。しかし成績は0.254,6本塁打、41打点です。はっきり言ってたいした成績ではありません。ほぼ同じ様な成績の達川光男は規定打席に達していなく、又その年16本塁打と長打力を発揮していた八重樫幸雄も規定打席にかなり届かない数字でした。しかし、かって読売に在籍した阪神の笠間雄二が,自身唯一の規定打席に加え、0.271,12本塁打、41打点と,打撃の数字上ではかなり上回っています。当時も現在もそうですが、ベストナインの選考は優勝チームから選ばれる傾向が強く、もっと言えば捕手の場合その傾向が物凄く強いものでした。捕手という守りを重視するポジションの為、チームを優勝に導いた点を評価して、守備面偏重で、打撃成績をある程度無視したという理論が成り立つのかのごとくです。山倉和博の場合、後のMVPも含め読売在籍が、投票による賞獲得にはすごく有利に働いたと思わざるを得ません。

山倉和博(1)

2010-11-15 21:58:15 | Weblog
先日このブログにて、彼がMVPを獲得した経歴がある事への異議を唱えましたが、どう贔屓目に見ても、その残した実績と比べても過大評価されている選手の代表の内の一人と言えるかと思います。彼が在籍していた当時の読売は現在より、圧倒的な人気を誇っており、取り敢えず一応レギュラー捕手の彼を揶揄する記事は、その実力の割に非常に少なかったかと思います。その実力の為か、読売系のマスコミには数字に表れにくいリード面に関して、彼が優れている様な記事が多く見られました。つまり如何に身内贔屓の読売系とは言えども、彼の打撃での実績を褒め称える事は出来なかったと言うのが現実ではないかと思います。先ずは1981年、彼はゴールデングラブ賞とベストナインに選ばれています。数字には表れにくい守備面は兎も角としても、0.205,11本塁打、40打点の数字がベストナインに相応しいか、物凄く疑問であります。その年確かに他の捕手で、際立った成績の選手がいなかったのも事実ですが、極論すればその年の捕手のベストナインは該当者なしが、一番妥当だった様な気すらします。



通算成績    1262試合  832安打    0.231     113本塁打    436打点