3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

池沢義行

2010-07-28 20:01:09 | Weblog
昭和37年から41年迄、読売ジャイアンツ、東映フライヤーズ、、再び読売ジャイアンツに在籍した右投左打の外野手です。公称174cm,80kgと上背はあまりないながらも、固太りの体型がもの凄く印象に残っています。先ずはその体型からも見当が付け易い様に、体の硬さが目立ち、所謂柔軟性に著しく欠ける打撃でした。色々なコースや球種に対応出来るレベルではなく、悪く言えば常に同じスイングしか出来ない打者でした。つまりツボにはまらない限り、いい当たりを打つ事は出来ませんでした。又守りと脚に関しても、悲しいかな、かなり低いレベルであったとしか表現出来ません。今回何故彼を取り上げたかと言いますと、昭和38年、当時結構話題になった、村山実、涙の抗議事件の打者が池沢義行であったからです。その場面は今でも鮮明に覚えていますが、当時指折りの豪速球投手、村山実の投じる、左打者池沢義行の内角へ食い込む豪速球をボールと判定された村山実が涙の抗議をし、退場させられた事件でした。確かに際どいコースの判定でしたが、今冷静に考えると、当時の村山実の力を持ってすると、そんな際どいコースで勝負すべく打者ではなかったとも思えます。


通算成績    370試合    13本塁打   76打点  126安打   0.224

新冶伸冶

2010-07-20 22:05:56 | Weblog
昭和40年から43年迄、大洋ホエールスに在籍した右腕投手です。東京大学卒の投手として、初めてプロ野球界への入団という事で、当時彼の実力とは別の意味で非常に注目を浴びた投手です。しかし悲しいかな、彼はその実力で騒がれる事はありませんでした。公称181cm,80kgという体型で、当時の投手としてはやや大柄な方に属していましたが、彼の投球は迫力とはかけ離れていました。横手投げの投手に多く見られる腰の振りから、スリークォータより低く、横手よりやや高い位置から投じていましたが、球速には乏しく、球の伸び、切れにも目立つものはなく、球の軽さが目立っていました。又変化球も投げていたと思いますが、基本的な球威不足もあり目立つものはなかったと思います。しかしその球威不足の投球ながら、入団1,2年目で9勝を挙げています。確かに彼が入団の年に勝利を挙げ、ある程度騒がれたのは非常に覚えていましたが、私のイメージとしては、入団2年間で9勝を挙げられるレベルの投手ではありませんでした。


通算成績   88試合   9勝6敗    防御率   3.29   82奪三振

昭和37年(1)

2010-07-19 11:50:45 | Weblog
前回触れましたが、私がプロ野球に興味を持って見る様になって以来、セパ共本塁打王は多くて30本強、35年のセリーグでは22本を放った、阪神タイガースの藤本勝巳選手が獲得している様にタイトル獲得者と言えど、決して多い本塁打数ではありませんでした。当時のシーズン本塁打数の記録は51本の小鶴誠が所持しており、当時30本強の打者しか知らない私としては、その破天荒な51本の数字にもの凄く興味を持ち、彼に関する記事にはかなり目を通し、ゴルフスイングの打者らしいという事は解りましたが、残念ながらリアルタイムでは見る事は出来ませんでした。同じ理由で40本塁打以上の経験のある別当薫、藤村富美男、西沢道夫等にも興味を持ちましたがリアルタイムでは見れませんでした。当時の状況としては40本塁打以上の打者を見る事は不可能かと思っていましたが、37年にパでは野村克也が44本塁打、セでは王貞治が38本塁打を放ち、その後の本塁打数の増加を期待させてくれたものです。

投手の20勝、打者の20本塁打

2010-07-17 21:38:10 | Weblog
最近日本、メジャーとも投手の20勝と打者の20本塁打達成の人数は、言うまでも無く、圧倒的に打者の20本塁打の人数が多いのが現実です。しかし昭和30年代の半ば頃は決してそうではありませんでした。少し数字を並べて見ます、昭和34年はセパを併せて、20勝投手は8人、20本塁打の打者は10人、昭和35年は,20勝は10人,20本塁打は7人、昭和36年は、20勝は9人、20本塁打は10人でした。この3年間に限っては、殆ど同じ人数が達成していた訳です。そんな事もあり、当時小学生だった私や廻りの野球好きの友達との話題に、よく20勝と20本塁打のどちらが凄いのかが出てきていました。我々野球好きのガキの一応の結論としては、一試合で1勝しか可能性のない投手の方が、一試合で何回か可能性のある打者より凄いだろうという事に至った訳ですが、勿論具体的な根拠は全くありませんでした。現在昭和30年代半ばに、この様な話題をした事を懐かしく思うと同時に、野球そのもののスタイルがかなり変ってきている事を痛切に思うものです。

竜隆行

2010-07-16 20:24:10 | Weblog
昭和39年から43年迄東京オリオンズに在籍した左腕投手です。彼の残した数字を見ると、どう考えても記憶に残る選手ではないのですが、何故か彼の名前は鮮明に覚えています。プロ野球退団数年後、プロボーラーに転進した事で、彼の名前は。その異色の経歴もありかなり有名になりました。そのせいか、名前だけは忘れられない選手と言えると思います。しかしオリオンズ在籍時の彼の投球は、辛辣に言えば、左腕投手故に、プロに在籍出来たレベルなのでしょう。どう考えても中継ぎ、敗戦処理が精一杯の投球でした。腰の捻りが非常に浅く、腕の出てくる位置もスリークォーターよりかなり低い彼の投球には。全く迫力は感じられませんでした。当然球速には乏しく、現在の投手より、総体的に球速の遅い当時の投手の内でも、多分かなり遅い投手と言えるのでしょう。比較的大きいカーブもあったと思いますが、基本的に球速不足の彼の投球では大きな武器には成り得なかったかと思います。


通算成績   69試合    2勝2敗    防御率 4.56 奪三振  48

ビルジェームスハンドブック(The Bill James Hand Book)

2010-07-09 20:34:35 | Weblog
アメリカで毎年発行されているメジャーリーグの記録集です。私は2005年度分から最新の2010年度分まで、アマゾン書店で購入しています。所謂現役選手の記録集なのですが、この本の面白い所をいくつか紹介して見ます。先ずは投手の球速を細かく紹介しています。投球イニングスで分かれていますが、投手のストレート系の平均球速を速い順や遅い順に紹介したり、100マイル以上や95マイル以上の投球をどの投手が何度投じたかを紹介しています。当然球場毎のスピードガンの設置位置での違いもあり、全てを鵜呑みに出来る訳ではありませんが、非常に参考になる記録が扱われています。更に主力選手の来シーズンの成績予測も、非常に細かく、毎日の新聞の紙面に掲載される殆どの部門まで予測されています。当然ながら毎年の予測が全て的中に近い訳でもありませんが、この数字を見ていると結構楽しいものです。もっと面白かったのは現役選手の生涯成績を予測していた事です。流石に最近は、生涯成績の予測は故障や急な引退決意等、予想しがたい要素が多い為掲載されていませんが、私にとっては単なる記録集以上の楽しみを十分に与えてくれる本であります。

メジャーリーガー

2010-07-06 21:05:54 | Weblog
多分昭和30年代中頃から、かなり長い間言われていた事があります。数多くの解説者がテレビの野球中継で、したり顔で言っていた言葉がありました。それはメジャーリーガーには攻守走三拍子揃っていなければ、成れないという事です。この言葉が言われだした当初は、未だ年齢的に幼く、何となくこの言葉を信じていましたが、徐々に疑問を持ち始めたものでした。その理由としては、当時日本に助っ人としてやって来る外国人の、誰一人としてと言っていいのでしょうか?三拍子揃っている選手はいませんでした。当時来日して来る選手の殆どは、メジャーで選手としての全盛期を過ぎた後でした。その為か、三拍子揃っていないかとも思いましたが、しかしどう考えても、もしその選手が全盛期や若い時期に来日したとしても、決してそうだったとは思えない選手ばかりでした。当然当時は現在と異なり、メジャー情報は皆無に近い状態の為、多分メジャーリーガーをより神格化させた方が、シーズン後に行われる年もあった、日米親善野球に有利に作用すると思い、どこかのマスコミ関係者が言い出した事なのでしょうが、それを鵜呑みにして疑いも無く発言する解説者のレベルの低さをも露呈したものでした。

オーススター戦

2010-07-05 20:38:02 | Weblog
今年も又オーススター戦が、間もなく開催されます。日本メジャーを問わず開催球場の選手を投票する傾向は、開催地のファンを始めとして非常にあるみたいです。確かに地元の選手が、ハレの舞台オールスター戦で活躍するのを見るのは、楽しみでもあり、期待も凄いのでしょう。しかし、私のオールスター戦への希望としては、普段見ようと思えば見れる地元の選手より、見る事の出来ない選手を見たいものです。現在でこそ交流戦がある為、各地区で見る事の出来ない選手は少ないのですが、それでも投手はローテーションの関係もあり、見れない選手もあるかとは思います。しかし確かに過去より多くの選手を見る機会には恵まれているかと思いますが、出来れば普段その球場では見る機会の少ない選手の素晴らしいプレーを見たいものです。多分かなり捻くれた見方でしょうが、開催地の球団の選手だから、その成績は二の次として選ばれた選手より、本当に実力のある選手が選出されて欲しいものです。夢の球宴、オーススターには人気先行の選手ではなく、真に実力のある選手を見たいものです。

メジャー オールスター出場

2010-07-02 20:06:38 | Weblog
今年のメジャーオールスター戦は、松井秀喜が移籍したエンジェルスタジアムオブアナハイムで開催されます。以前ドジャース時代の野茂英雄の試合を観戦に訪れた際に、この球場がよく見えるホテルに宿泊した事を、思い出すものです。当時(現在はどうか知りませんが?)この球場は一般の見学者に開放しておらず、残念ながら近くに泊まりながら、球場内を見る事は出来なかったのですが、今エンジェルズの野球中継を見る度に、是非生でこの球場を見ておきたかった気が非常にするものです。松井秀喜にとって、本拠地の開催という事で、出場が非常に期待されるのでしょうが、どう考えても今の成績では無理かと思います。先ずはDH部門のファン投票で松井秀喜は2位につけていますが、1位のゲレーロとの成績の差は、ものすごくあり、ましてや昨年までゲレーロはエンジェルズで活躍した事もあって逆転は不可能でしょう。昨シーズンのゲレーロは故障もあり不本意な成績の為、もの凄く評価は下がっていましたが、メジャー14年間で通算打率0.321,407本塁打、1318打点の彼の実績はメジャーでも屈指のものであり、中途半端な成績の松井秀喜とは比較の対象にすらなりません。つまり現状の松井秀喜の成績では、ファン投票は勿論、選手間投票、推薦も含めほぼ間違いなく出場はないかと思います。

ジョエルズマヤ(Joel Zumaya)

2010-07-01 20:36:48 | Weblog
驚異の超快速球投手のジョエルズマヤが、今シーズンも又途中リタイアのニュースが入ってきました。右肘痛を訴え、精密検査の結果軟骨部分に異常が見つかり、今シーズン中の復帰は絶望的らしいです。本当に残念な事です。彼のデビュー後、ここ何年か私の楽しみとしては、彼が登板した場合、MLBのホームページで彼の球速をチェックする事でしたが、彼のデビューの2006年を除いては1シーズンフルにこの楽しみをさせてくれる事はありませんでした。悔しいながら今年も、この時点で私の楽しみは終わりになりそうです。それにしても本当に故障の多い投手です。殆どのシーズンを、フルに活躍出来なくとも、2006年以降シーズン毎の100mph以上の回数は常にリーグトップの数値を示しています。それ程彼の球速は群を抜いています。今シーズンも彼の球速はもの凄く素晴らしく、私の知り得る限りストレート系の球速は、殆どが100マイルを超す驚異的な数値を示しています。多分シーズンが終わっても100mph以上の回数は、ダントツで彼がトップになるのでしょう。あまりにも速すぎる腕の振りか、ブン投げる様な投球フォームの為か、本当に故障の多い彼ですが、現在以上の球速を引っさげてカムバックしてくれる日を楽しみにしています。