物凄く久しぶりに佐々木信也氏に就いて書きます。2009年発刊、高橋安幸著[伝説のプロ野球選手に会いに行く2]という本があります。雑誌野球小僧の連載記事をもとに加筆修正されたもので、今まで紹介された内から抜粋されて10人程の元プロ野球選手へのインタビューを基に記事が書かれています。本の名前の通り、1965年生まれの著者には、掲載されている選手の殆どがその現役時代を知らない選手であります。そこに佐々木信也氏が紹介されています。少し気になった点を抜粋してみます。同誌の堀内恒夫氏へのインタビュー記事で、堀内恒夫曰く[金田さんのカーブはたいしたことない]に対して佐々木信也氏は知らないにも程があるに始まり、400勝投手金田正一のカーブが如何に素晴らしいか、実際に対戦した事のある選手としての経験を基に堀内恒夫のカーブは足元にも及ばないという旨の発言をしています。この発言少しおかしくないでしょうか?昭和31年入団、僅か4年で現役生活を終えた佐々木信也氏は、昭和41年入団の堀内恒夫とはもちろん対戦経験はありません。たった1回だけの出場のオールスター戦での1回だけの対戦と全く対戦なしの投手のカーブの力量の比較、ここまで断言出来るでしょうか?たとえ年代は違ったとしても両投手のカーブを体験した上での発言なら分からなくもない気もしますが、どうしても昔の野球選手に多く見られる懐古主義や自身の過ごした時代の選手を美化している様に思えてなりません。更に言えば全く現役時代を知らない相手には、何を発言しても反論はないだろうという意識も働いている様な気もします。