3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

福井保夫

2009-05-30 21:30:59 | Weblog
1974年のドラフトで、一躍有名になった投手です。当時一番くじの近鉄バッファローズの指名は松下電器のまでは良かったのですが、驚くなかれ脅威の豪速球投手山口高志ではなく、同僚の福井保夫投手を指名していました。何故彼を指名したのでしょうか?本当に疑問の残る所です。当時色々な推測が流れましたが、はっきり言って福井保夫投手の場合、ある程度野球の解る人なら彼の実力は簡単に解る筈のレベルの投手でした。当然プロでの登板は非常に少ないものでしたが、腰の切れの非常に鈍い感のする、スリークォーターよりやや低い位置から投じる球は、悲しいかな伸び、切れ、速さ全てに於いて、二流投手の典型と言っていいかと思うレベルでした。当時の近鉄バッファローズに色々な事情があるにせよ、少なくと山口高志の同僚、福井保夫以外の選手を指名していれば、これ程の話題にはなっていなかった様な気がします。


通算成績   43試合   2勝3敗  防御率   3.12    57奪三振

松井秀喜(15)

2009-05-29 23:03:40 | Weblog
松井秀喜は、今年でメジャー生活7年目を迎えています。何故彼はメジャーを目指したのでしょうか?本当にしつこく過去何回か書いていますが、全く解らないものです。現時点でメジャー通算119本塁打であり、25.4打数に1回の本塁打率と、日本時代の332本塁打、13.8打数に1回の本塁打率をはるかに下回っています。しかし通算打率は日本時代の0.304に対し、メジャーでは0.293と意外な程差がありません。勿論基礎となる数字にはかなりの差があるものの、あの天才打者イチローですら、日本0.353,メジャー0.331と日本時代より約2分以上数字を落としています。松井秀喜の場合この数字に問題がある様な気がします。つまり長打を捨て、決して得意ではない打撃に走ろうとしている様な感じです。小西慶三著のイチロー流儀という本によると、イチローはメジャー入団1年目、打率の低さに対して悩む松井秀喜へ、本塁打を40~50本打てばいい、それは松井秀喜しか出来ない事だと話している様です。イチローの言う通りで、つまり唯一の長所の長打力を発揮する事以外に、彼の魅力はないと思います。このままだと本当に中途半端な打者に終わり、日本で築いてきた長距離打者のイメージすら失われつつある気さえします。

松坂大輔投手

2009-05-28 20:31:05 | Weblog
このブログでは本当にしつこい程書いていますが、どうしてもメジャーの投手としては、スピード不足が気になります。今日の投球を見ましたが、ストレート系の球の速さは殆ど150km未満と、決して速くはないものです。勿論球の速さだけが投手の全てではないのは、十分に解っているつもりなのですが、他に彼の優れた要素を鑑みたとしても、投手の生命線であるべき球速不足は如何ともしがたいものです。高校時代の彼の投球を初めて見た時は、こんなにも素晴らしい高校生の投手が存在するものかと、本当に驚異の目で見、その後プロ入りし、大活躍した彼の投球は、中継がある限り、殆ど録画をしていたのですが、メジャー挑戦後の彼の投球に対して、無理に録画する程の意欲が湧かないものです。矢張りメジャーで一流としてやっていくだけの球速には、程遠いものを感じざるを得ません。当然投球に関してはクレバーな彼の事ですから、球速のみを追いかけず、如何に勝利に結びつく投球が出来るかを、第一に考えているのでしょうが、我々ファンから見れば、非常に残念ながら魅力が失われつつある投手と言えるのでしょう。

加藤初

2009-05-27 21:02:46 | Weblog
1972年から1990年まで、西鉄ー太平洋クラブライオンズ、読売ジャイアンツで大活躍した右腕投手です。公称175cm,72kgと小柄ながらも、オーバースローにかなり近いスリークォーターから投じられる球は、本当に驚く程速かったものです。腰の回転も非常にスムースで、特に右打者の外角低めにズドンと食い込む球は、未だに鮮明に記憶に残る程の素晴らしさでした。浮き上がる感じというよりも、見事に捕手のミットに突き刺さる球でした。しかも小柄な投手の投じる球とは思えない重さを感じさせました。体格はかなり違いますが、その投じる球は現在の投手では日本ハムのダルビッシュ有に近いかと思います。余談ですが2250イニングで1500奪三振と、奪三振率6.0個と非常に区切りのいい記録を残しています。しかし晩年の2年間は150勝、1500奪三振を目指して無理に現役を続けたのでしょうか?明らかに力の衰えを感じさせたものでした。


通算成績   490試合   141勝113敗   防御率  3.50   1500奪三振

テリーブロス(Terry Bross)

2009-05-25 21:46:01 | Weblog
1995年から1999年迄、ヤクルトスワローズ、西武ライオンズに在籍した右腕投手です。しかし活躍したと言えるのはヤクルト時代のみです。公称206cm,102kgの巨漢を利してオーバースローから投げ込まれる豪速球はかなり速く、しかも滅法重く威力抜群でした。投球フォームは外国人投手に多く見られる、上体の力に頼った感じでしたが、特に高目の球に威力があったと思います。1995年の日本シリーズで、あの天才打者イチローを牛耳った外角高目の速球は、素晴らしいものでした。現在のイチローは外角高目の速球を巧くファールで逃げる事が出来ますが、当時は未だその技術がなく、外角高目の速球で攻めきったブロスに軍配があがったものでした。又フォークボール気味の落ちる球にもかなりの威力があり、日本ではその長身を大いに活用した感がしました。しかし投手守備にはかなり難があり、特に近距離での送球が巧く出来ず、投手へのゴロやバントへの対応は歴代の投手でも最低クラスのレベルでした。


通算成績   89試合   30勝28敗    防御率  3.70   353奪三振

何人の投手から奪った本塁打か?

2009-05-24 20:52:58 | Weblog
一昨日阪神タイガースの金本知憲選手が通算431号を放ち、これが丁度200人の投手から奪った本塁打であり、この200人という記録は清原和博、タフィーローズに次ぐ3人目の快挙と言う事です。しかしその時ふと疑問に思ったのが、868本塁打の記録を持つ王貞治は200人以下の投手からしか本塁打を奪っていないかという事です。そこで調べて見ましたが、現役22年間で対戦した302人の投手の内183人から奪っています。意外と少なく感じましたが、この数字こそ王貞治が活躍した時代と、現代の野球の大きな違いを表していう様な気がします。つまり投手のローテーションが全く違って来ています。王貞治が入団した頃のエース級は300イニングを超える事も珍しくなく、先発完投以外にリリーフも兼ねる投手が多かったものです。その後、全般的には投手のイニング数は減る傾向にありましたが、現在の様に5日や中6日というローテーションではありませんでした。更に現在は先発、中継ぎ、抑えと分業制が進んでおり、200イニング以上投げる非常に稀な存在となっています。従って現在の方が多くの投手と対戦する機会が増えていると言えるのでしょう。そのローテーションの変化が、この記録を作らせる大きな要因の一つなのでしょうが、清原、ローズの場合は両リーグに所属した事も大きく影響しているでしょうし、又金本にしても同一リーグ内の移籍もあり、更に交流試合の開催に依る数字増もあるのでしょう。

平沼定晴

2009-05-23 22:08:47 | Weblog
1984年から1998年迄、中日ドラゴンズ、ロッテオリオンズーマーリンズ、西武ライオンズに在籍した右腕投手です。残した実績の割に名前が知られているのは、あの有名な清原和博へのデッドボールのせいでしょうが、投手としては、はっきり言って典型的な二流投手の力量かと思います。スリークォーターからの投球フォームは無理やり腰を捻ろうとしている感じで、スムースさに著しく欠け、球の重さこそ感じられるものの、球の切れ、伸びには見るべきものはありませんでした。球の速さは普通位でしょうか、又変化球にもこれといった種類もなく、プロでやっていくには甚だ力不足を感じる投手でした。彼の在籍した時代には以前程、投手を酷使しない様になって来た為、ある意味彼にもそれなりの登板機会があったのかと思われます。目立った活躍はないものの、生存競争の激しい世界にあり、それなりに長い実働年数を重ねている点は評価していいかと思います。


通算成績   342試合    18勝22敗   防御率  4.81   391奪三振

矢ノ浦国満

2009-05-22 21:16:51 | Weblog
1960年から1968年迄、近鉄バッファローズ、サンケイアトムズ、読売ジャイアンツで活躍した、主にショートを守っていた右投右打の選手です。公称177cm,66kgと非常に細身の体ながら、全身これバネといった感じの、異常な程に身体能力に恵まれていた選手でした。本当にあまり努力をしなくても十分に通用する様な、類稀な素質を感じさせる選手でした。打撃に関してはやや粗い感があり、意外と三振の多い選手でした。バネに恵まれており、スイングスピードの速さもあり、二塁打、三塁打の割合の多い選手でした。しかし残した実績を見ると、如何に当時が投高打低の時代とは言え、その素質に比較して決して優れた数字ではありません。残念ながら彼に関しては、八百長の疑いを始めとして芳しい噂は聞かれませんでした。その噂の為か不可解なセリーグへの移籍と当時はかなり言われていたものです。結果としてたいした実績は残していませんが、彼の潜在能力の高さは未だに忘れられるものではありません。



通算成績    913試合    846安打    0.249    57本塁打    264打点

高目の速球

2009-05-21 20:45:51 | Weblog
昔から嫌と言う程言われているのが、投手たる者、打者の高目に投じてはいけないと言う事です。高目への球は当然長打の可能性が高く、試合の勝敗を決定付ける事が多い為、決して投げてはいけないとされていました。確かに全般的にはそうなのでしょうが、この言葉には投手個々のの力量をかなり無視して面があるかと思います。つまり全ての投手に通じる事ではなく、高目の球にもの凄く威力のある投手には無縁の事かと思います。具体的には現役の投手では、史上最高とさえ思える程伸びのある高目の快速球に素晴らしい威力を見せる阪神タイガースの藤川球児や、往年の選手では驚異の豪速球投手の尾崎行雄や山口高志等はその類稀な浮き上がる様な快速球を打者の高目に投げる事で打者を牛耳っていました。彼らには高目への快速球こそ最大の武器でした。結論としては、彼等程威力のある球を投げられない投手は、リスクの少ない低目を狙うべきという事なのでしょう。更に言えばもし球威のない投手が、その投球において、高めの球を全て捨てたとしたら、その投球は左右の変化すらあれ、上下の変化の少ない打者に取って非常に打ち易い投球になる為、ある程度の危険性をはらみながらも高目への球は必要なのでしょう。球威のある投手こそ高目を巧く活かした投球を心がけるべきでしょうし、逆に球威に乏しい投手は高目の球を巧く捨て球とし投球をすべきという事なのしょう?

森山良二

2009-05-20 21:14:09 | Weblog
1987年から1995年迄、西武ライオンズ、横浜ベイスターズに在籍した右腕投手です。彼の名前を初めて知ったのは、1986年ドラフト当日のスポーツ紙の一面です。多分スポーツニッポンだったと思いますが、西武ライオンズの隠し一位指名として森山良二の名前を掲載していました。全く名の知られていない投手なので、非常に驚いた記憶があります。彼は2年目のシーズンに10勝を挙げ、新人王を取る活躍を見せましたが、残念ながら他の年は殆ど活躍出来ず、この一位指名は成功だったかどうか、かなり疑問が残る所です。非常に綺麗なスリークォーターから投じられる球は、決して速くはなく、又癖のない球質でした。パームボールを結構投げ武器としていましたが、迫力に欠ける投球フォームもあり打者を圧倒する様な投球は全く出来ませんでした。タイプとしては、同僚の東尾修に似ている面もありましたが、強気な投球が出来ない点や、打者を揺さぶるシュートがない点等もあり、3年目以降は殆ど活躍出来ない不本意なまま、引退を余儀なくされたものです。


通算成績    86試合   14勝15敗   防御率  4.21   156奪三振