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日米を問わず名選手を紹介。

イチロー論(1)

2009-11-29 15:29:32 | Weblog
今年9月に青志社より発行された、著者が張本勲となっている本です。多くの野球選手の著書がそうである様に、多分張本勲の発言を基に、ゴーストライターが記述しているのでしょう。先ず本の巻頭の部分である(はじめに)の記述、つまり文章としては最初のページから誤った記録を紹介しています。この本ではメジャー記録としてピートローズの4192本を最多安打と紹介していますが、実際はピートローズは合っていますが、本数は4256本です。この4192本という数字は以前タイカップの通算安打数と報じられていた数字であり、私自身それを記憶していた時期が長かったものです。その当時タイカップは通算打率0.367,4192安打とされていました。残念ながらいつ頃からかは、はっきりとは解らないのですが、通算打率0.366,4189安打に訂正されています。一部4191本という紹介もあります。日米問わず、古い記録の訂正は結構あるものです。多分このライターは、あまり調べずにかなり長い期間最多安打とされていた4192本と、比較的最近の選手で名の知られているピートローズの記録がそうであると認識したのでしょうか?非常に恥ずかしいミスかと思います。更に大きなもう一つのミスは、次回言及したく思います。

第一回大遠投大会

2009-11-28 20:40:38 | Weblog
来月の12日に、神宮球場で第一回大遠投大会が開かれます。これは小学生を対象に、どれだけ遠くに投げられるかを競う大会だそうです。小学生が野球への関心を持つには、非常に面白い企画だと思います。遠くへ球を投げる、或いは速い球を投げるという事は、必ずしも努力すれば出来るものではなく、先天的要素がかなりの部分を占めているかと思います。それだけに将来もの凄い可能性を秘めている小学生を見つける事も可能かと思います。どういう形で行われるか分かりませんが、出来れば単純に遠投の距離を測るだけでなく、投げるスピードの計測や、バウンドした後、どの位の速さを保っている等を測って欲しく思います。実際の野球の世界では、もの凄い距離の遠投が出来たとしても、山なりの投球では意味がなく、如何に速く目的の場所へ届くかが重要かと思います。是非そういう観点での大会にして欲しく願うものです。しかし何故か、この大会の実行委員長が、あの弱肩で知られた、張本勲氏だそうです。様々な事情はあるのでしょうが、最も相応しくない人物が選ばれた事に、異常な程に疑問を感じるものです。天才的な打撃とは正反対に、極端に弱い肩の持ち主だった氏が、よくこの役目を引き受けたものと、驚かざるを得ません。

福留孝介

2009-11-26 20:04:53 | Weblog
今年で、メジャー2年目を終えました。1年目と成績を比較してみると、打率、打点、本塁打全てに於いて、2年間共、殆ど同じ様な数字に終わっています。2年連続して、決して高くはないレベルで留まっている成績を見ると、今後がもの凄く心配です。年齢的な事を考慮すると、今後飛躍的に数字を伸ばす事は、かなり困難かと思います。日本で2回首位打者を獲得している為、一見好打者と見られている彼ですが、意外とその当時から三振の多い打者でした。つまり粗さの見られる打者でした。日本時代は30本塁打以上を2回マークしていますが、タイプとしては中距離打者であり、もの凄いパワーを誇る選手ではありませんでした。メジャーでの彼の成績を見ると、同じ様に長打を求める為、極端に打撃での精度が悪くなっている様に思えてなりません。つまり同じ様な割合で三振をしているのですが、メジャーの投手の威力に負けているのでしょうか?打率、本塁打は極端に落ち、当然ながら打点も稼げていないのが現状かと思います。今後思い切った打法改造に望まない限り、非常にシビアーな球団からの通告が恐ろしい気がします。更に言えば彼の俊足、強肩を活かした守備は素晴らしいのですが、打撃面での物足りなさがその評価すら下げている様な気すらします。

95マイル

2009-11-25 20:17:20 | Weblog
95マイル、km換算で約152.9kmですが、この数字はメジャーでの速球投手としての一応の目安となる数字みたいです。NHKの中継の場合、多くはKMに直して投手の球速を表示する場合が多いのですが、J-sportsの中継の場合、現地の表示そのままを現しておりマイル表示になっています。その場合多くは投手の球速が95マイルを超えた時点で、球速表示の色を変える様にしているみたいです。又メジャーの記録の権威ともいうべき、ビルジェームス氏のハンドブックでも、投手の95マイル以上の回数のベスト10を毎年発表しています。つまりメジャーでは、一応95マイル以上が速い球と認められているかと推測出来ます。日本でも、昭和54年スピードガンの申し子と言われ、リリーフとしてもの凄く活躍した快速球投手小松辰雄が当初マークした数字も153kmだったと記憶しています。日米問わず速い球としての、一応の基準はこの95マイル付近にあるかと思います。球速に於いては遥かに日本を凌駕しているメジャーの投手でも、ストレート系の平均球速が95マイルを越す投手は本当に稀な存在です。今後日米を問わず楽に95マイルを越す快速球を投げられる投手の出現を望みたいものです。

松井秀喜(21)

2009-11-24 20:45:51 | Weblog
松井秀喜選手の来シーズンの所属球団は未だ決まっていませんが、多分アメリカンリーグのエンゼルスかホワイトソックスあたりになるかと思います。もし日本復帰という事になったとしても、是非とも日米通算記録で目指して欲しいものがあります。試合数、レベル等全く異なる日米の記録を合算する事には非常に、意味のない事だと以前から思っていますが、取りあえず多くのマスコミがその数字を紹介する為、一応の目安として目指して欲しい数字を挙げてみます。先ずは現在472の本塁打数です。今シーズンと同じく28本塁打を放てれば、通算500本塁打になります。メジャーだけでの記録の場合この数字は、殿堂入りの基準と言われています。もし松井秀喜が来シーズンメジャーで、この記録を達成したとしても、日本時代332本塁打、メジャー168本塁打という事で全く対象外ですが、長距離打者の勲章とも言うべき数字は目指して欲しいものです。もう一つの目標としては現在2367の安打数ですが、是非残り133本の2500安打を目指して欲しいかと思います。今シーズンは125安打なので、非常に微妙ですが頑張って欲しいものです。もし彼が日本球界復帰となれば、この二つの数字は十分に可能でしょう。記録達成だけを考えれば、日本復帰が好ましいとも思えますが、果たして彼の決断はどうなるのでしょうか?

通算3割、500本塁打、300盗塁

2009-11-23 14:23:19 | Weblog
約7ヶ月前、TBSのサンデーモーニングで上記の数字3割、500本塁打、300盗塁以上をクリアーしているのは、メジャーではウイリーメイズ、日本では張本勲のみであるという内容で、如何に張本勲が攻走に優れているかを検証していました。その後本当にこの2人だけなのか調べてみましたが、確かにこの3部門共クリアーしている選手は他にはいませんでした。ウイリーメイズに関しては実際に見るチャンスは少なく、あの有名なザキャッチ等、昔のフィルムで見る場合が多いのですが、確かに攻守走全てに優れていたに違いないと確信させる程のレベルの選手だと思います。一方の張本勲の扇打法とも言うべき広角に安打を放つ打法は、本当に素晴らしいものでした。又その体型、イメージとは違いかなり脚も速く盗塁も数多く出来る選手ではありました。メジャーでは複数の部門の数字を通算、或いは連続で記録している選手を紹介する例は結構多く見られますが、日本では非常に少ないかと思います。その点巧く世界で2人しかいない記録に気付いた?TBSスタッフには(あっぱれ)と言いたいものです。しかし来シーズン、もう一人増える事でしょう。アレックスロドリゲスが現在297盗塁、583本塁打,0.305なので達成間違いなしでしょう。しかし彼の場合、引退する迄3割台の打率を維持できるかがかなりの問題になるでしょう。引退の時期にもよりますが、かなり厳しいかと思います。もう一人かなり惜しい選手を紹介しときます。バリーボンズです。514盗塁,762本塁打,0.298の実績は凄すぎるとしか表現出来ない程の数字でしょう。

松井秀喜(20)

2009-11-22 20:29:12 | Weblog
松井秀喜の来シーズンの所属先は何処になるのでしょうか?非常に興味深いものです。指名打者制のないナリーグの球団は、興味を示さず、多分アリーグの球団になるかと思いますが、今回は何故彼が執拗に外野守備に就く事にこだわるのかに言及したく思います。ここからは勝手な推測ですが、大きく分けて三つの要因があるかと思います。先ず一つ目はかって連続出場に拘った様に、選手としては当然の事なのでしょうが、試合に出たい事、つまりDH専任より守れた方が出場機会が多くなるからです。アリーグでDH専任の場合、ナリーグとの交流試合での出場機会は代打に限られてしまい、又メジャーではある程度主力選手に休養を与える為、他の選手をDHとして起用する場合もしばしばあります。その為か今シーズンの松井秀喜の出場は、特に大きな怪我はなかったのですが142試合に留まっています。次の要因としては、彼は日本時代の2000年から2002年まで、不思議な事にゴールデングラブ賞に三年連続で選ばれています。この受賞への疑問については、他の機会に十分述べたく思いますが、受賞した事により彼が、自身の守備の実態に気付かず、ひょっとして自信を持ってしまったかも知れないかと言う点です。三つ目の要因としては、守備に就く事により、打撃へのリズムがよくなると思っているのではないかと推測します。実際守備に就く事が、打撃にプラスするのかどうか?個人差もありはっきりとは言えませんが、守備力に劣る選手が守備に就く事に依る、マイナス面があるのだけは事実でしょう。

東尾修(1)

2009-11-21 21:10:27 | Weblog
1969年から1988年迄、西鉄、太平洋、クラウン、西武ライオンズとチーム名は変れど、同一球団に在籍した右腕投手です。高校野球は殆ど見ない為、初めて彼を見たのは多分入団1年目か2年目かと思いますが、まさかこの投手が250勝以上を挙げる投手になるとは、全く想像すら出来ませんでした。非常に整った綺麗な投球フォームのスリークォーターから、強気の投球が印象的でした。若い頃の投球フォームには躍動感は感じられるものの、悲しいかなその球速には将来性を感じさせるものはありませんでした。彼のデビュー時にはスピードガンはありませんでしたが、多分最も速くても145km未満ではなかったかと思います。現在250勝以上を挙げた投手は10人いますが、全く見た事のないスタルヒン、晩年しか見ていない別称毅彦を除いても、間違いなくその投手の内で、最も球の遅い投手と言えるでしょう。更に200勝以上の投手に枠を広げて見ても、見た事のない投手を除き皆川睦雄、山本昌弘と共に最も球の遅い投手の部類に間違いなく入る投手だったかと思います。


通算成績   697試合   251勝247敗   防御率   3.50    1684奪三振

矢の浦国満

2009-11-20 21:00:48 | Weblog
前回と内容的にはかなり、重複しますが、どうしても忘れられない選手の為敢えて再度投稿しました。1960年から1968年迄、近鉄バファローズ、サンケイアトムズ、読売ジャイアンツに在籍した右投右打の主にショートストップを守っていた選手です。彼がデビューした当時、一部ではもの凄い素質の選手が現れたと噂され、実際はどんな選手なのか本当に興味深く思っていたのですが、噂を上回る程の素晴らしい素質を見せてくれた選手でした。非常に細身ながら全身バネの塊の様で、彼の動きを見ているだけで本当に楽しいものでした。守備に関しては多少の粗さはあるものの、広い守備範囲、強肩と十分に楽しませてくれました。又打撃でも、天性のバネを活かし、非常に速いスイングスピードから速い打球を放ち、本当に魅力溢れる選手でした。しかし現在彼に就いて語られる事は非常に稀であります。残念ながら彼には常に黒い噂が流されており、暴力団との交遊に始まり、八百長への疑惑等、非常に芳しくない話題ばかりでした。多分その噂は事実だったのでしょう。その為か、その後セリーグへトレードされあまり活躍出来ないまま、引退を余儀なくされました。野球にれば、たらは禁物ですがもし彼がその類稀な素質を発揮出来ていたらどんな選手に成長していたのか、非常に興味深いものです。


通算成績    913試合    0.249    57本塁打   264打点

松井秀喜(19)

2009-11-19 20:21:57 | Weblog
現在松井秀喜の去就が話題になっていますが、今年の松井秀喜選手の活躍は彼の魅力を十分に発揮していたと思います。松井選手は外野を守ってニューヨークヤンキースに残留する事を望んでいるらしいのですが、何故彼は外野を守る事を切に希望しているのでしょうか?はっきり言って私には全く理解出来ないものです。ヤンキースのGMが彼をDH専任と考えているのは、決して彼の膝の故障だけではなく、彼の守備力を冷静に判断している結果かと思います。つまり彼の守備力はどう考えても優れているとは言えず、決して速いとは言えない脚、極端に弱い肩、優れていない守備勘、あまり広くない守備範囲、強いて長所を挙げれば捕球から送球まで早い事位でしょうか?残念ながら総合的には二流の守備力の選手としか評価出来ないレベルの外野手と断言出来るでしょう。つまり本人が思っている程の守備力はなく、基本的にはDHしか適任の無い選手というのが実情かと思います。かって史上最悪の守備レベルの張本勲は、DHに関して守らないと打撃のリズムが崩れると話していましたが、彼が守る事によりチームのリズムが崩れる事には全く気付いてはいませんでした。松井選手には是非自身の、守備力をしっかり認識して欲しいかと思います。