今日現在、谷繁元信選手の通算成績は8058打数1959安打の打率0.243になります。何故彼が打率0.250以下の選手で初めて8000打数以上に達したかに触れたく思います。一番大きな要因としてな打撃よりも守備、特にリード面を要求される捕手というポジションにあるかと思います。しかしこのリード面、物凄く評価が難しいかと思います。チームの順位やあまり見る目があるとは思いづらいマスコミの勝手な評価による割合が非常に強い様に思えてなりません。捕手のベストナイン選考の際、かっての野村克也の様な打撃に於いて他を圧倒する様な捕手は別として、さほど際立った捕手が存在しない場合、何故かご褒美として優勝チームの捕手が選考されるケースが本当に多いものです。優勝チームの捕手イコールリードの上手いというか優れている捕手という図式が成り立っていますが、ここに自チームの投手の能力や捕手としての肩の強さがおごそかにされている様に思えてなりません。リード面の評価は後付けで何とでも出来る様なものと思います。肩の弱い野村克也の場合、俊足ランナーが塁上の場合、決して球の速くはない投手の場合でも走られるのを恐れてか、ストレート要求は多く見られたものです。基本的に投手の能力関係なしに、結果から評価されるのが捕手のリードかと思います。従って谷繁元信選手のリード云々に触れるつもりはありませんが、実働24年、彼のリード面が評価され続けて来たのは事実かと思います。