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『もっと知りたい・ことしの仕事』ーニセコ町予算説明書

2011-12-03 06:51:46 | 県議会
 皆さんは、ニセコ町をご存知ですか?ニセコ町は、北海道の東南に位置し、羊蹄山を背景に持ち、スキー場と観光で有名な町です。北海道全域で起こっている人口減少も進み、現在人口5000人を切っている小さな町です。
 しかし、地方自治・地方分権をめざすものにとっては、目標とする取り組みを行っている全国で有名な町でもあります。
 1994年(平成6年)の町長選において、ニセコ町職員だった逢坂誠二氏が、現職の町長を破り初当選しました。
逢坂町長は在任中、町の行政改革として、「情報共有によるまちづくり」を掲げ、役場が何をしているか住民はもとより担当外の職員も知ることのできる体制を作りました。



 また、逢坂町長は就任直後から自ら住民の元に出向いて懇談する『まちづくりトーク』を始めました。これは、後に「出前講座」や「タウンミーティング」として全国に広まりました。また、1995年(平成7年)次年度の予算を住民にも分かりやすい内容にした冊子「もっと知りたいことしの仕事」を初めて発行して注目を集めました。さらに、平成13年4月には、全国初の自治基本条例である「ニセコ町まちづくり基本条例」を制定しました。
 残念ながら、逢坂町長は 2005年(平成17年)に退任し、民主党衆議院議員として国政に転出しました。私も、黒田庄町町時代、2度ニセコ町を訪問し、逢坂町長の話を伺いました。黒田庄町においても、「住民懇談会」や役場管理職が住民に説明をする「出前講座」を行いましたし、「黒田庄町まちづくり基本条例」を住民の皆さんと一緒に制定しました。
 冊子『もっと知りたいことしの仕事』は、毎年作成され、町内の各家庭には無料で配布されますが、町外の方には1000円で販売されています。先日、ニセコ町観光協会から平成17年版と平成23年度版を送っていただきました。
 サブタイトル「お伝えします。今年の仕事とお金の使い方」の通り、本当に分かりやすく構成されています。一例を挙げると、町道の整備は、どこからどこまでを舗装する、改修するのかを地図上で示し、その財源内訳も掲載しています。
 片山現ニセコ町長さんが、発汗に当たり、「本来、町のお金や情報は、町民みなさまのものであり、町には自らが保有するお金や情報について、主権者である町民の皆様に説明する責任があります。」と述べられていますが、全くその通りだと感心しています。
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