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今年の播州織生産数量

2020-03-19 05:53:15 | 産業・労働・雇用
 西脇市内の播州織関係者の皆さん、特に機織り屋さんを訪れると、『今年は、さらに厳しい。』『このままでは、廃業せざるを得ない。』という嘆きを聞きました。
 そこで、播州織の機織り屋さんの集まりである播州織工業組合を伺い、播州織の生産数量等の資料をいただいてきました。



 今年2月末で、播州織工業組合の組合員数は137人、織機台数1,544台です。ただ、完全休業されている組合員6人織機台数36台ですので、実質稼働している組合員は131人、織機台数は1,508台です。令和元年(2019)中に廃業された組合員(企業)は14人、織機台数144台です。
 令和元年(2019)中の播州織生産数量は、綿織物・スフ織物・合繊織物・その他を合計すると、22,029,043平方メートルです。以前、「播州織産地として成り立つには、最低でも3,000万平方メートルが必要だ。」と聞いたことがありますが、3,000万平方メートルを大きく下がる2,200万平方メートルが現状です。前年度比84,9%となっており、生産数量の落ち込みは止まることなく年々ひどくなっています。
 さらに、今年1月・2月の生産数量は、さらに落ち込んでいるようです。1月の生産数量は、1,243,926平方メートル(前年比63.8%)、2月は1,390,130平方メートル(前年度比64.9%)です。前年度比65%弱で進んでいます。特に、内需の落ち込みが大きいようです。現在、新型コロナウイルスの問題により、世界経済・日本経済の先行きが心配されている中で、播州織にとってもさらに厳しさを増してくるように感じています。
 現在予算審議が行われている令和2年度西脇市一般会計予算には、播州織振興を目標に、3年目を迎える西脇ファッション都市構想推進事業(1億1,680万円)、縫製工場の誘致を目指す最終製品創出促進事業補助金(1億円)等が組まれています。
 厳しい状況下にある播州織をどう存続させるのかを、播州織関係者の皆さんはもちろん市行政としても問われていると考えています。
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