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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



「サヨナラ、MacOS」
と雑誌の表紙を飾ったのも今は昔。

ここのところウィンドウズの最新バージョン「ビスタ」の記事が一般新聞や雑誌などでも報道されるようになった。
なんでも来年早々に発売になるウィンドウズ・ビスタには4種類の商品があり、それぞれ松竹梅・法人用と別れているという。

MaxOSを駆逐すると謂われたウィンドウズ95発売の時は、そんな面倒なグレード違いはなかったように記憶する。

ウィンドウズPCにあまり詳しくないので多くは語らない。
語らないが、このグレード違いと、それに伴う価格の違いは一般消費者、とりわけPCの知識の乏しい私たち一般市民には分かりにくくて仕方がない。
どうして仕様を一本化できなかったのか、また一本化しなかったのか。
そのあたりが詳しく解説されている専門書ではない新聞や雑誌は未だに見かけない。
消費者を大切に思うのならマイクロソフト自らが金を出し、グレード違いがどう違うのか。きっちり広告してみてはいかがだろう。

ところで、今から二十数年前。私が高校生であった頃。
大阪なんばの地下街「虹のまち」にXというラーメン店があった。
「なんばウォーク」という名前に変わっても、このラーメン屋は営業を続けているので、かなり人気の店であることは間違いない。

私がこの店を知った高校生の時、ここは「味噌ラーメン」一種類だけで勝負する店だった。
札幌ラーメン風の味噌ラーメンは麺が引き締まり、スープが美味く、私は即ここのファンになった。
ミナミの映画館で映画を見た後や見る前にちょくちょく寄って、ここのラーメンに舌鼓を打った。

ところがある日、この店に味噌ラーメン以外のメニューが登場。
唐揚げ定食や餃子定食などの定食物もやりはじめた。
ラーメンの味も味噌だけではなくなり醤油味なんかも登場したように記憶する。

この多品種メニューに変わった途端、味が落ちた。
売り上げ増加の欲を出したのかどうかはわからない。
分らないが価格も上がり、エネルギーが漲るものの小遣いに限りのある高校生がオヤツ代わりに食べるラーメンとは言えなくなった。
多数のメニューが品質を低下させ、顧客サービスも低下した。

で、マイクロソフト。
OS以外にビジネスソフトやゲームソフトを発売したが、鳴り物入りでデビューしたX-BOXは任天堂やソニーの足元にも及ぶことはできないし、サヨナラしているはずのMacOSもiPodの大ヒットやUnix路線の新型OSで未だ元気だ。

意外とコンピュータビジネスもその実、ラーメン屋とあまり変わらないのかもわからない。


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11月1日から一週間ほど旅にでます。そこで当ブログも旅先でインターネットカフェなどが見つからない限りお休みです。
その間は、バックナンバーでお楽しみ下さい。(笑)

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